2008年09月26日
圭君、ジュニアへ贈る言葉
(前号、[K]-Impactの続きです。トークショーホストは村上武資さんです。)
Report by 種丸
[K]-Impactその2 ~ジュニアへ贈る言葉~ 編
今日は子供達へ向けてのトークになった部分を掲載します。
村「今日はジュニアがいっぱい来てくれてるわけですけど、
彼らくらいの年頃で圭はアメリカに渡ったわけだけれども、
アメリカに行く前や行ってからはどんなことに気を付けながら練習していたのか話してくれる?」
圭「ボクは最初にアメリカに行った時にホームシックって
無かったンですね、すごいそれは親にとっては聞きたくない
ことだろうけど(笑)もうホントにテニスに夢中でテニス
漬けの毎日を過ごして、いつも強くなりたい気持ちが1番
強かった・・その思いがチカラになりましたね」
村「圭は13歳でアメリカ行って、日本とは食や文化の違いがあったと思うけど、そんな中でテニスしてない時間も
あるよね?その時間に学んだことは?」
圭「最初は英語が喋れなくて、でもそんな中で英語の学校に
行って授業受けたり・・ほんとに最初は聴いているだけの中
でも頑張ってました。最初はホントに外人が怖くて・・自分も小さかったンで皆が怖く思えるくらいだった。それに対して今は本当に成長したなと思ってます」
村「2004~5年、本当に3~4年前まで圭はボクと一緒にジュニアデビスカップっていう国別対抗戦でいろんな所に遠征してる時も、圭は決して自分からあまり喋るほうじゃなかったし、自分のことをあまりアピールするほうじゃなかったんだけど、ボクがみてて圭は食事を決してマズイって言った事なかったよね?・・・たぶ ん(笑)ボクらはマズイなぁーって思ったところもいっぱいあったと思うし・・本当に
アメリカってところで絶対、あの・・こんだけ、ね、日本の子供達がいっぱい居ますけど、日本という国はホントに食事も美味いし(圭:そーですね・しみじみw)どこに行っても何でも手に入るし、そんな中で育ってしまうとなかなかそういう感覚を身に付けるのは難しいと思うンだけど、やはり
圭はその中で必死に自分と闘い、自分を育ててきたって事が自分の一番の支えになったと言っていいですかね?」
圭「まぁ、ホントの事言うと日本で暮らしたいし日本でテニスやりたいですけど、やっぱりテニスでトップ選手になるには海外に出て行かないと色々な経験が出来ないと思うし、日本にただ居るだけでは世界は見えてこないと思うので、そういう意味で自分はアメリカに居る訳だし海外で練習を積み重ねる試合だったりとかが1番大 事だと思いますね」
村「なるほど。じゃあ、あと1つコートではどうですか?
圭がこの目の前に座っている年代の子供達がどういう目標を持って、どういう事に気を付けて練習したらいいか教えてあげてくれる?」
圭「ボクは普通の人とは違った感覚でテニスをしていたと思うし(笑)、自分としてもテニスを楽しみたいし、見ている人も楽しんでもらいたいし、自分もテニスが好きなので色々なショットを使ったりとか・・一定のプレーってのが・・あまり、ホントに・・好きじゃない(村:好きじゃない・ハモる♪)(笑)変わった事をやり たいと日々考えてやっていますね」
村「そーだよね、一緒に遠征行って(練習して)もクロスコート(ラリー)やろうっていうと3分くらいで嫌な顔するのね(笑)(圭:ははは)だけど、そっからこんなことやろうって言うと喜んで取り組んでましたね。だけど1つ思ったのが、とにかく練習を始めたら圭はどんなボールでも追いかけていたよね。(圭:そーですね 、はい)それは本当にテニスの基本だと思うのね。ボクと打ち合っているときも少々アウトでも・・ボクがワザとアウトしても・・・ホントはミスったのかもしれないけど(笑)とにかく追いかけてたし、そこからどこにでも打てる体勢を作って、その中で色々なショットを選択してたと思うのだけど、それはやっぱり心掛けていた の?」
圭「やっぱり勝つってのは1番の目標っていうか、まぁ、
1番に置いておかないといけない事だと思うので、その中でガムシャラにプレーをするってのが1番大事だと思うし・・ん~・・・・・(村:出来る事を表現しようとしてた?・ナイス助け船!)・・そーですね、出来る事をやろーと思ってました」
村「是非、参考にしてくださいね、みんな、ね。・・わかった!?下向いてる場合じゃないよ!!いいねっ!!ハイ。」
圭君には元から感覚的にグローバルなものが備わっていたような気になりました。そしてテニスに対して好奇心旺盛。
人が常識と思うことに疑問を持てる、人と違った道筋を好奇心や遊び心で探しあててしまう、そんな気質を備えていたのかもしれないなと強く思うのでした。
(Note: 前号の「K-Impact」と今日の「圭君、ジュニアへ贈る言葉」の2編は、netdashさんのブログ、keisnishikori.infoにも掲載されています。)
Report by 種丸
[K]-Impactその2 ~ジュニアへ贈る言葉~ 編
今日は子供達へ向けてのトークになった部分を掲載します。
村「今日はジュニアがいっぱい来てくれてるわけですけど、
彼らくらいの年頃で圭はアメリカに渡ったわけだけれども、
アメリカに行く前や行ってからはどんなことに気を付けながら練習していたのか話してくれる?」
圭「ボクは最初にアメリカに行った時にホームシックって
無かったンですね、すごいそれは親にとっては聞きたくない
ことだろうけど(笑)もうホントにテニスに夢中でテニス
漬けの毎日を過ごして、いつも強くなりたい気持ちが1番
強かった・・その思いがチカラになりましたね」
村「圭は13歳でアメリカ行って、日本とは食や文化の違いがあったと思うけど、そんな中でテニスしてない時間も
あるよね?その時間に学んだことは?」
圭「最初は英語が喋れなくて、でもそんな中で英語の学校に
行って授業受けたり・・ほんとに最初は聴いているだけの中
でも頑張ってました。最初はホントに外人が怖くて・・自分も小さかったンで皆が怖く思えるくらいだった。それに対して今は本当に成長したなと思ってます」
村「2004~5年、本当に3~4年前まで圭はボクと一緒にジュニアデビスカップっていう国別対抗戦でいろんな所に遠征してる時も、圭は決して自分からあまり喋るほうじゃなかったし、自分のことをあまりアピールするほうじゃなかったんだけど、ボクがみてて圭は食事を決してマズイって言った事なかったよね?・・・たぶ ん(笑)ボクらはマズイなぁーって思ったところもいっぱいあったと思うし・・本当に
アメリカってところで絶対、あの・・こんだけ、ね、日本の子供達がいっぱい居ますけど、日本という国はホントに食事も美味いし(圭:そーですね・しみじみw)どこに行っても何でも手に入るし、そんな中で育ってしまうとなかなかそういう感覚を身に付けるのは難しいと思うンだけど、やはり
圭はその中で必死に自分と闘い、自分を育ててきたって事が自分の一番の支えになったと言っていいですかね?」
圭「まぁ、ホントの事言うと日本で暮らしたいし日本でテニスやりたいですけど、やっぱりテニスでトップ選手になるには海外に出て行かないと色々な経験が出来ないと思うし、日本にただ居るだけでは世界は見えてこないと思うので、そういう意味で自分はアメリカに居る訳だし海外で練習を積み重ねる試合だったりとかが1番大 事だと思いますね」
村「なるほど。じゃあ、あと1つコートではどうですか?
圭がこの目の前に座っている年代の子供達がどういう目標を持って、どういう事に気を付けて練習したらいいか教えてあげてくれる?」
圭「ボクは普通の人とは違った感覚でテニスをしていたと思うし(笑)、自分としてもテニスを楽しみたいし、見ている人も楽しんでもらいたいし、自分もテニスが好きなので色々なショットを使ったりとか・・一定のプレーってのが・・あまり、ホントに・・好きじゃない(村:好きじゃない・ハモる♪)(笑)変わった事をやり たいと日々考えてやっていますね」
村「そーだよね、一緒に遠征行って(練習して)もクロスコート(ラリー)やろうっていうと3分くらいで嫌な顔するのね(笑)(圭:ははは)だけど、そっからこんなことやろうって言うと喜んで取り組んでましたね。だけど1つ思ったのが、とにかく練習を始めたら圭はどんなボールでも追いかけていたよね。(圭:そーですね 、はい)それは本当にテニスの基本だと思うのね。ボクと打ち合っているときも少々アウトでも・・ボクがワザとアウトしても・・・ホントはミスったのかもしれないけど(笑)とにかく追いかけてたし、そこからどこにでも打てる体勢を作って、その中で色々なショットを選択してたと思うのだけど、それはやっぱり心掛けていた の?」
圭「やっぱり勝つってのは1番の目標っていうか、まぁ、
1番に置いておかないといけない事だと思うので、その中でガムシャラにプレーをするってのが1番大事だと思うし・・ん~・・・・・(村:出来る事を表現しようとしてた?・ナイス助け船!)・・そーですね、出来る事をやろーと思ってました」
村「是非、参考にしてくださいね、みんな、ね。・・わかった!?下向いてる場合じゃないよ!!いいねっ!!ハイ。」
圭君には元から感覚的にグローバルなものが備わっていたような気になりました。そしてテニスに対して好奇心旺盛。
人が常識と思うことに疑問を持てる、人と違った道筋を好奇心や遊び心で探しあててしまう、そんな気質を備えていたのかもしれないなと強く思うのでした。
(Note: 前号の「K-Impact」と今日の「圭君、ジュニアへ贈る言葉」の2編は、netdashさんのブログ、keisnishikori.infoにも掲載されています。)
投稿者 Tennisnakama 23:38 | コメント(9)| トラックバック(0)
理屈や固定観念にとらわれず感覚的なものや好奇心から あの私たちを惹きつける多彩なショットは生まれているということを種丸さんもやはり再確認されたんですね。
「錦織選手は今までの誰よりもテニスの魅力を引き出してくれるのでは・・・」と私も予感しています。これからの数年はその助走段階だと思います。2~3年後に大きく花開くことを夢見て私たちファンもあまり結果を求めずじっくりと大器が育っていくのを見つめていけたらいいですね。。。
三年後でもまだ21歳ですし。 彼は「とてつもなく若い」というアドバンテージを持っています。
種丸さん。圭君の可能性をまたまた再確認できました。とても嬉しくなりました。ありがとうございます。
<勝つ事>を一番の目標にしながらも、観る人にも楽しんでもらいたいというプロ意識・・・
プロである以上、<人に見せる>というのも大切な事ですよね。
子供達よ~、上を向き自分の目標に向かってがんばるんだぞ~!
種さん、レポートお疲れ様でした。。。
しかし身近で育ててた方?村さんという方も素晴らしい方ですね♪
昨日知ったのですが錦織君 トヨタと1億円で来週契約増えそうですね♪
すいません、村上武資さんを村に省略させて頂いたのですよ(笑)
マサハルさん、面白すぎ! いいお友達になれそーです♪
Tennさん、つたない文章ですが掲載ありがとうございました!
冒頭にトークショーホストの村上武資さんの名を付け足すべきでした。説明不足ですみませんでした。
「日本テニス協会ナショナルチーム・ジュニアデビスカップ(16歳以下)男子代表監督/
日本オリンピック委員会ジュニア強化コーチ」という肩書です。
masaharu-tsuchiyaさん。 SONYに加えてTOYOTAとの契約ですか・・・。
日本を代表する国際優良企業が圭君の将来性に大注目しているということですね。。。
http://www.jta-tennis.or.jp/players/coach/murakami_takeshi.html (テニス協会サイト)
http://www.wowow.co.jp/tennis/us2008/cast.html (WOWOWサイト)
ナダルやフェデラーのようなトップ選手が圭クンくらいの頃、やっぱりこんな風に言っていたんじゃないだろうか・・と思わせました。
一定のプレーが楽しくない フェデラーか?
勝つってのが一番 ナダルか? なんて私には思えました。
はっきりといろいろな事が解っていてテニスに打ち込んでいる感じですよね。
観ている人に楽しんでもらうテニス。プロのコメントですね。きっともう俯瞰で自分のプレーが観られるのでしょうね。大事な事ですね。素晴らしい!!
日本にこんな選手が出てきてよかったなぁー。うそみたい。
hiroshiさん 3年後でも21才ってほんとですね。アドバンテージです! 凄い楽しみですね!!
テニスに対しては意外に物事ハッキリ言ってますよね。
しゃべる雰囲気がやわらかいのでそうは聞こえませんが、
テニスに対しては強気でしっかりしている、というのが私の印象です。
こうして、活字にしてみると、錦織圭という選手のテニスのとらえかたのすばらしさが
よくわかります。