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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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『ボレテリ氏に聞く!』第2弾

『ボレテリ氏に聞く!』第2弾ですが、急遽テーマを変更しました。というのは、たまたま試合がストリーミングで観れたということもあって、ストックホルムオープンはかなりの錦織ファンがライヴ観戦することができましたが、圭くんは膝の故障というハンディも加わり、準決勝でソダーリングに1-6, 0-6で惨敗してしまいました。せっかく楽しみに観戦したファンは失望して、あの試合は「棄権するべきだった」とか「リタイアするべきだった」という声があがったことは事実です。

棄権、リタイア、インジャリータイムは軽々しくとるべきものでないというのが私の見解ですので、錦織選手にはむしろ最後まで試合を放棄しないで戦ったことに対して、私は賞賛の記事を書きました。(『最後まで戦った錦織!』を参照してください)

この機会に昔から興味のあった「棄権とリタイア」について一度ボレテリ氏の意見を聞いてみたいと思ったのです。

質問した翌日10月16日にはすでにボレテリ氏から回答をいただいていたのですが、彼からの仕事のオファーもあったりしてこの記事の掲載は今日に伸びてしまいました。実はNick’s Tip(ニックのアドヴァイス)のようなものを一緒にやらないかと仕事をもちかけられました。これは日本のテニスファンの質問に彼が答えるというもので、興味はありましたが、これをやると翻訳に追われてしまいそうなので、残念ながらお断りしました。ヨハンのTennistalkもそれが原因で断っていますし、どんなにおいしい仕事の話でも手を広げすぎると、自分の本当にやりたいこと(オンラインテニスマガジンのようなもの)ができなくなりますし・・・でもちょっともったいないことをしました。もちろんこれからもボレテリ氏との「よい関係」は続けていこうと思っていますが。

さて、話がそれてしまいましたが、正直なところ、ボレテリ氏から錦織選手に関係なく、「棄権とリタイア」について彼の基本的な見解が聞きたかったのですが、微妙な問題ですので、ボレテリ氏はあたりさわりのない回答をくれています。彼が言いたいのは、過去の試合をほじくるよりも、前向きにKeiを応援してやってほしいということでしょう。最もな話で、ボレテリ氏の意見をこれからも尊重していきたいと思います。

(質問)
錦織選手の対ソダーリング戦で、棄権やリタイアのオプションもあったのではないかという声がファンの間で上がっています。棄権とリタイアの問題について賛否両論が上がっていますが、一般的な問題としてボレテリ氏はどう考えられますか?

(ボレテリ氏)
「これ(棄権とリタイア)は簡単には答えられない問題です。日本のファンの皆さんに理解していただきたいのは、特に若いアスリートたちは、エキサイトして精一杯プレーしたいと願っています。Keiは信じられないほどすばらしい青年で間もなく世界のトップ50になる選手です。現在の男子のツアーの高いレベルと奥深さを鑑みれば、それがいかにすごいことであるかお分かりいただけると思います。(彼の年齢もですが)

おっしゃる通り、彼はストックホルムではベストを尽くせませんでした。彼の体調が100%ではなかったのです。私はここで急いで判断を下したくはありません。私達にはすべての事実は分からないのですし、彼と同じ立場にいなかったのですから。ファンの方々の意見は尊重しますが、ここでああするべきだったとか、こうするべきでなかったとか、については取り上げるのはやめたいと思います。私達は、彼が世界でベストプレーヤーになれるよう、また多くの日本人を励ますプレーヤーになれるよう、彼をサポートし援助することに集中するべきだと思います。」

This is not a simple answer. The Japanese fans must understand that athletes, especially very special young athletes, are filled with excitement and most of the time want to play as hard as they can. Kei is an unbelievable young man that will soon break into the top 50 of the world, and when you think about the caliber and depth of the men’s tour that is quite an accomplishment (also because of his age).

Yes, he didn’t play at his absolute best in the semis at Stockholm, but he wasn’t feeling 100%. I would not make a snap judgment unless you have all the facts and are in the same position as Kei was. I respect the opinions of all the fans, but let’s put aside what should or shouldn’t have been done. We must focus our attention on supporting Kei and helping him to become one of the very best in the world and a player that will inspire thousands of other Japanese people to play the game.

Best wishes,
Nick Bollettieri


投稿者 Tennisnakama  05:28 | コメント(8)| トラックバック(0)
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コメント
Tennisnakamaさん 、「錦織選手にメッセージを送ろう」 こんな素敵な企画有難うございました。
圭くんが読んでくれて、私達の応援が少しでも励みになれば光栄です。。。
ボレテリ氏との共同のお仕事・・・の件は残念ですが、Tennisnakamaさんの本当にやりたい事ができなくなってしまうというのは、Tennisnakamaさんを応援している私には、もっと残念な事です。
<棄権・リタイア・インジャリータイム>というのは、結局のところ本人しかわからないことですよね。
圭くんが、これからどんどんトップにのぼりつめていくのをあたたかく見守っていきたいですね・・・
Tennisnakamaさんも、ボレテリ氏との良い関係を保ちながら、シリーズ「ボレテリ氏に聞く・・・」を続けていってください。。。楽しみにしていますよ!!
投稿者 ポコ 2008/10/23 05:45
こんにちは、いつも楽しく拝見させて頂いております。
棄権等々は、(悪意が無いという前提で)選手そしてそのチームの判断で行われて良いと思います。彼らは体が資本で長いツアーをこなして、トップを目指して頑張ってる訳ですから、無理をすることは選手生命に関わるので、彼らの判断で行われても仕方がないのかなと思います。
もちろんテニスを見せることも仕事なので、トーナメント主催者にはしかるべき報告をすべきだとおもいますし、試合を見るためにチケットを購入したお客さんへのフォローも必要だと思います。
なかなか「本当に怪我が深刻なのか?」等々は本人にしか分からないので、疑う人もいると思いますが、基本は紳士・淑女という前提で見てあげる方がいいかなと。
投稿者 Neko 2008/10/23 09:59
話はずれますが、今年のウィンブルドン男子決勝のファイナルセットで、フェデラー、ナダルともチャレンジを多様していたようなゲームがあった印象があります。もちろん二人がハイレベルで、大事なゲーム・ポイントでボールのコースが厳しい所に集中していたし、日没が近づきジャッジも難しいのかもしれないのだからなのだと思いますが、ふと、これだけ長時間プレーしているのだから、間を取りたいのかな?と思ってしまったのは私だけでしょうか? 観ているだけの私も間を取りたいくらいでした。
決勝でどちらも勝ちたい、その上この舞台で最良の相手とベストな試合をしているとなると、他の試合とは意味合いは違ってくるとは思いますが。
もう1つ古い話で言えば、同大会のグラフVS伊達戦。流れが伊達に行きかけたところで、グラフが暗いとサスペンドを要求。翌日にはロースターターの伊達のエンジンがかかる前にグラフがサクッと勝ってしまい、日本人にとっては悔しい結果になりましたけど、まさかあのグラフが勝つためにそこまでと、プロの勝利への貪欲さを垣間見た1戦でした。
私の理解が足りず、リタイア・ITOとは話が違うのかもしれませんが、勝つために、ポイントを得てランキングを少しでも上げる為に、与えられた権利やルール(トッププレーヤーという立場をも)を存分に駆使し勝ちをもぎ取る。批判されても、『勝ちは勝ち』『権利は権利』とシレッとしている図太さ。
褒められる行為ではないですが、私は何故か感心してしまう。
投稿者 neko 2008/10/23 11:56
こんにちは。期待の『ボレテリ氏に聞く!』 早速第2弾、とても嬉しい記事です。
Tennisnakamaさんの面白い観点での質問、「意外性」、ボレテリも驚いたのでは?
さすがにボレテリも賢い方ですね、簡単に答えられるものではない・・・さすがです。
“Nick’s Tip(ニックのアドヴァイス)のようなものを一緒にやらないか” はちょっと残念。
でもご事情があるのでしょうから、いつかその機会があることを願っています。
ところで全くアマチュアな意見なのですが、
日本テニス協会はボレテリと強固なビジネスアライアンスを組んで、効率的な選手強化をすべきではないかと思っています。正直、日本が自力でやっても相当な時間と労力、つまり国民の税金、無駄が多く発生する可能性が高いと思うのです。日本はアメリカの最重要同盟国のひとつですし・・・
テニス界の事情が見えていないので、低レベルな意見かもしれませんが。
投稿者 モモビラス 2008/10/23 13:16
「棄権、リタイア」の問題は、本人の怪我の状況によって判断すればよいことですが、リタイアが観ていて納得できないものだとファンは厳しい判定を下します。一度そういう評判が立つと、ジョコヴィッチのインジャリータイムアウトでブーイングを受けたように、自分を不利な立場に追いやることになります。勝つための要因として、「観客を自分の見方にする」ということがいかに大切なことであるか、勝つためには手段を選ばない選手が生き残っていない原因がそのへんにあるような気がします。

「日本のテニスのレベルをあげる」問題について。
テニスは自分より上手い選手と練習することが必須の条件です。これが日本にいると選手の層が薄いのでなかなか実現できないのが現状です。盛田ーボレテリで日本のエリートを育てながら、日本国内では、早急に中学で硬球テニスを取り入れ全国大会を活性化すること。また日本テニス協会は、毎月レベルに分けてトーナメンンとをオーガナイズすること(アメリカは毎週あります)など、いろんな角度からテニスのレベルを上げていく対策が早急に検討される必要があるでしょうね。
投稿者 Tennisnakama 2008/10/23 14:26
tennisnakamaさん、ニック氏のコメントを興味深く読みました。ニック氏のコメントの、特に最後の数行は、テニスに関わらず日本のスポーツファンに求められている姿勢のように感じ取りました。
というのは、私は英国在住でよく家族でサッカーの観戦にも行くのですが、ちょくちょく気になることがあります。日本人の観客は(もちろん全ての人がそうだと言う訳ではありませんが)、今、目の前で行われているプレーを批評しながら見る方が多いようです。「あそこはこう動くべきだった」とか「あれは○○○にパスするべきだった」とか。「何やってんだ、○○○!」などと怒鳴っている方もいます。
観客が『監督』や『コーチ』化している感じで、プロの選手のプレイに言いたい放題です。一方で、現地人たちは目の前のプレーを堪能し、応援に徹しています。大事な場面でのミスには怒りを表すことも多々ありますが、純粋に試合観戦を楽み、ピンチの時は声の限りに叫んで盛り上げようと必死です。これが真のサポーターの姿なのでしょうね。
日本と欧州のスポーツ文化の違いもあると思うし、批判しながら見ることは悪い事ではないのですが、観ている人には全ての事実がわからないのだし、戦っている本人ではないので、批判よりも『応援』や『サポート』に集中するべきというニック氏の言葉にとても同感しました。
生意気なことを書いてしまって申し訳ありません。
記事を読んだら、ついコメントしたくなってしまい、書き込んでしまいました。




投稿者 Y 2008/10/23 20:46
日本人は(私も含めて)技術の分析が大好きですよね。それもスポーツの楽しみ方の一つですね。ですから日本のテニス雑誌は驚くほど技術についての写真と説明が多く、How toものが満載されていますが、アメリカの雑誌にはこれほど念入りに説明した雑誌はありません。ほとんどが選手の近況、ニュース、インタービューの記事です。

応援の仕方ですが、野球のせいか日本人はおとなしい。ヤンキーズの観戦に日本からいらっしゃる方が多いですが、皆さん静かです。アメリカ人は、相手チームを平気でブーイングしますし、行儀が悪いですね。でも選手も心得たもので、これもお祭り騒ぎの一つとして受けとっているようです。まあ、負けても勝っても、エンターテイメントの一つなのですから、大いに応援して楽しめばよいのじゃないでしょうか。贔屓の選手が負けても、あまり落ちこまないで「明日にゃ明日の風が吹く」くらいの楽天的な気持ちで応援していきたいですね。
投稿者 Tennisnakama 2008/10/24 04:20
「日本のテニスのレベルをあげる」問題について
盛田会長―ボレテリ氏
いち早くその方向に向かうことを切に願います。
テニスに人気がないことそのものが不自然、こんなに素晴らしいスポーツが。
そう思う今日この頃です。
投稿者 モモビラス 2008/10/25 07:03
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