2008年11月16日
シモンよく頑張りました!
「ジョコビッチのことはよく知っています。弱点のない選手です。シーズンが進むにつれ、テニスが攻撃的になってきました。だから、シーズン始めよりもミスが多く出るということもあるかもしれない。けれど、彼が難しい相手だということにかわりはありません。彼はここ一番、という時に強い選手です。だけど、マスターズカップの準決勝ですからね。僕だって簡単に引き下がる気はありませんよ」(alalaさんの翻訳から - Thank you)
死闘を続けるシモン
このように勝つ気満々でシモンは世界No.3との準決勝にのぞみました。シモンは今年2月にマルセーユ(ハードコート)でジョコヴィッチを6-2 6-7(6) 6-3で破っています。ジョコヴィッチは 6-1であまりにもあっさりツォンガに 第3セットを譲ってしまいましたので、シモンはこれはイケそうだと自信が出てきたのかもしれません。シモンのよいところは、誰が対戦相手でも萎縮することがない点です。「尊敬シンドローム」とでもいいましょうか。圭くんもありました。AIG Openのときに、ガスケを尊敬しすぎたと言ってましたね。
まあ、ともかく世界最強3選手をやっつけたシモンのことです。第1セットは第3ゲームでジョコをブレークして、さい先よいスタートを切りました。しかし第1サーヴの入りはよくなく54%(ジョコは66%)でしたが、何とこの第1サーヴの得点率が93%(ジョコは60%)で、確実に第1サーヴを得点に結びつけていたところが差となって、第1セットはシモンが6-4で逃げ切りました。
しかし第2セットからは、シモンのサーヴが命とりとなります。サーヴィスゲームをホールドするのが精一杯の感じです。すでに2ゲーム目で、15-40の3ブレークポイントの危機です。せっかくデュースにもってきてもなかなかゲームを先取できません。激しいラリーが続きます。ジョコはだんだんエラーも少なくなって、例のごとくシモンをコート中に走らせます。シモンも負けていません。コートの外に追い出されながら、フォアハンドでクロスのウィナーです。この二人のスーパーショットの応酬はまるでビデオゲームのような不可能なラリーです。ポイントをいれるたびに、ジョコヴィッチが思わず、両手を挙げて万歳をしてました。もう1ポイントでもとれれば万歳なのです。
しかしこのような死闘による体への影響は計り知れないものがあります。ついにシモンは首を痛めて、3ゲーム目でメディカルタイムアウトをとりました。この首の痛みでサーヴが思うようにはいらなかったようです。その後はサーヴィスゲームを0-40で落としてしまったシモン。ブレークされ続けてスコアは2-5でdeciding setのゲームに入りました。2セット目のシモンの第1サーヴの確率はわずか2割です。これではとてもサーヴィスゲームをホールドすることができず、3-6で2セット目を落としました。
第3セットはもうシモンはダメかもしれない、という悪い予感を裏切って、最後の力を振り絞って攻撃を開始です。シモンもジョコもバックハンドが抜群にうまくバックハンドのラリーが続きます。もうシモンは死にものぐるいの猛反撃で、リスキーなショットをしなければジョコには勝てないのです。エラーが続いて第3ゲームをブレークされてしまいました。このブレークの痛手は大きい。ジョコはこのブレークに力を得て、サーヴィスウィナーの連続で軽くサーヴィスゲームをホールドしていきます。
3-2でジョコがリード。しかしコートチェンジのときに、今度はジョコがMTO(メディカルタイムアウト)をとりました。さんざんUS Openで MTOの取りすぎでブーイングを受けたジョコですが、足首を捻ったようでトレーナーからマッサージを受けます。でもこのときは彼がリードしていますし、シモンも首の痛みで MTOをとっているのですから、正々堂々ととれる MTOです。
それにしても、ジョコのドロップショットは芸術的です。シモンを徹底的にこのドロップショットで苦しめました。私が数えただけでも9回のドロップショットでポイントをとっています。そしてマッチポイントもドロップショットで決めました。ちょっとシモンはかわいそうでしたが、ジョコヴィッチのすばらしいテニスに拍手をおくりたいと思います。
明日はいよいよダヴィデンコとの決勝戦ですが、二人とも最後のマッチで固くなってしまう傾向があるので、早めに攻撃をかけてブレークした選手の勝つでしょうね。でも最後はやっぱりメンタルの試合となり、こればっかりはフタを開けてみないと分かりませんね。楽しみです。
死闘を続けるシモン
このように勝つ気満々でシモンは世界No.3との準決勝にのぞみました。シモンは今年2月にマルセーユ(ハードコート)でジョコヴィッチを6-2 6-7(6) 6-3で破っています。ジョコヴィッチは 6-1であまりにもあっさりツォンガに 第3セットを譲ってしまいましたので、シモンはこれはイケそうだと自信が出てきたのかもしれません。シモンのよいところは、誰が対戦相手でも萎縮することがない点です。「尊敬シンドローム」とでもいいましょうか。圭くんもありました。AIG Openのときに、ガスケを尊敬しすぎたと言ってましたね。
まあ、ともかく世界最強3選手をやっつけたシモンのことです。第1セットは第3ゲームでジョコをブレークして、さい先よいスタートを切りました。しかし第1サーヴの入りはよくなく54%(ジョコは66%)でしたが、何とこの第1サーヴの得点率が93%(ジョコは60%)で、確実に第1サーヴを得点に結びつけていたところが差となって、第1セットはシモンが6-4で逃げ切りました。
しかし第2セットからは、シモンのサーヴが命とりとなります。サーヴィスゲームをホールドするのが精一杯の感じです。すでに2ゲーム目で、15-40の3ブレークポイントの危機です。せっかくデュースにもってきてもなかなかゲームを先取できません。激しいラリーが続きます。ジョコはだんだんエラーも少なくなって、例のごとくシモンをコート中に走らせます。シモンも負けていません。コートの外に追い出されながら、フォアハンドでクロスのウィナーです。この二人のスーパーショットの応酬はまるでビデオゲームのような不可能なラリーです。ポイントをいれるたびに、ジョコヴィッチが思わず、両手を挙げて万歳をしてました。もう1ポイントでもとれれば万歳なのです。
しかしこのような死闘による体への影響は計り知れないものがあります。ついにシモンは首を痛めて、3ゲーム目でメディカルタイムアウトをとりました。この首の痛みでサーヴが思うようにはいらなかったようです。その後はサーヴィスゲームを0-40で落としてしまったシモン。ブレークされ続けてスコアは2-5でdeciding setのゲームに入りました。2セット目のシモンの第1サーヴの確率はわずか2割です。これではとてもサーヴィスゲームをホールドすることができず、3-6で2セット目を落としました。
第3セットはもうシモンはダメかもしれない、という悪い予感を裏切って、最後の力を振り絞って攻撃を開始です。シモンもジョコもバックハンドが抜群にうまくバックハンドのラリーが続きます。もうシモンは死にものぐるいの猛反撃で、リスキーなショットをしなければジョコには勝てないのです。エラーが続いて第3ゲームをブレークされてしまいました。このブレークの痛手は大きい。ジョコはこのブレークに力を得て、サーヴィスウィナーの連続で軽くサーヴィスゲームをホールドしていきます。
3-2でジョコがリード。しかしコートチェンジのときに、今度はジョコがMTO(メディカルタイムアウト)をとりました。さんざんUS Openで MTOの取りすぎでブーイングを受けたジョコですが、足首を捻ったようでトレーナーからマッサージを受けます。でもこのときは彼がリードしていますし、シモンも首の痛みで MTOをとっているのですから、正々堂々ととれる MTOです。
それにしても、ジョコのドロップショットは芸術的です。シモンを徹底的にこのドロップショットで苦しめました。私が数えただけでも9回のドロップショットでポイントをとっています。そしてマッチポイントもドロップショットで決めました。ちょっとシモンはかわいそうでしたが、ジョコヴィッチのすばらしいテニスに拍手をおくりたいと思います。
明日はいよいよダヴィデンコとの決勝戦ですが、二人とも最後のマッチで固くなってしまう傾向があるので、早めに攻撃をかけてブレークした選手の勝つでしょうね。でも最後はやっぱりメンタルの試合となり、こればっかりはフタを開けてみないと分かりませんね。楽しみです。
投稿者 Tennisnakama 01:58 | コメント(2)| トラックバック(0)
この1ねん、失敗しても失敗しても、ドロップ練習した結果が、もっともドロップが必要と思われるシモン戦で出たって感じで、すごく嬉しいです!!
次はマレーでやっぱりドロップ、、って思ったら、嬉しいことに(私はアンチマレー)ダビデンコ!
どっちが勝っても嬉しいです!!!
ジョコは、あとは、ネットプレーかなぁ。来年はネット練習する年だなぁ。。
さて、ジョコビッチのドロップショット、効果的でしたね。
単にドロップを打つだけでなく、その後のジョコビッチの動きも見事でした。
シモンほどコートカヴァーに優れた選手を相手にすると、なかなか上手くドロップを打っても拾われてしまいますもんね。ショートクロスに返してくるボールを、ボレーで深々と決める、そこまでひとまとめで使わないとポイントにならない。それほど卓越した技術の応酬を見られて、大満足です。