2008年12月15日
天才ジュニアはトッププロになれるか?
今週は「ジュニア選手がシニアで成功するには?」のテーマで、未来のスター選手を紹介してきました。錦織選手はもうすぐ19才。ジュニア時代には、2003年のオレンジボウルで準優勝、2006年の全仏オープンでダブルスで優勝するなど、ワールドジュニアランキングが7位と、ジュニア時代の活躍は目覚ましいものがありました。今後の錦織選手の活躍を応援する上で「ジュニアたちがどのようにしてトッププロに成長していくのか」は大変興味のあるテーマです。
今日12月14日はダンロップ・オレンジボウルの決勝の日です。このトーナメントはジュニアのグランドスラムに続いて最も重要なジュニアのグレードAのトーナメントで、世界中からチャンピオンの座を狙ってジュニアたちが集まってきます。
今年のダンロップ・オレンジボウルは、18才部門は第1シードと第2シードはアジアの選手という、おそらく史上初めてアジアの選手がトップシードを占めるエクサイティングなトーナメントとなりました。プロテニスへの登竜門であるこのトーナメントからは、ロディック、ソダーリング、バグダティス、ヤングなどがチャンピオンとなっています。
今日の決勝戦は、残念ながら第1シードはの台湾のツンフア・ヤンTsung Hua Yangは16強で破れてしまいましたが、第2シードのインド人のユキ・バンブリYuki Bhambri(写真と記事)がノーシードのアメリカ人ジャメイン・ジェンキンズと戦います。このユキくんは、日本人との混血ではありませんが、名前の由来は日本語の雪からとったそうです。以前ブログでも紹介しましたが、錦織選手と同じボレテリでトレーニングを受けている16才の少年です。ジュニアのワールドランキングは4位。対戦相手のジェンキンズは14才。この突然現れた14才の少年は一体どういう少年なのでしょうね。18才の部門で決勝進出とは恐るべき14才です。
ジュニア部門のトーナメントは、ITF (International Tennis Federation)のもとで、 グランドスラム、GA、G1~G5とレベルを6段階に分けて、世界各地で年間約330余りが開催されています。この多くのトーナメントの中で最も重要なのは、4つのグランドスラムと5つの グレードA (GA)のトーナメントです。
グランドスラム・ジュニア:
全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープン
GA:
カサブランカカップ、Copa Gerdau(ブラジル)、イタリアンオープン、大阪市長杯、オレンジボウル
過去20年のグランドスラム・ジュニアの優勝者をリストにしてみました。読み辛くて申し訳ありませんが、赤の選手はトップランカーとして知られる選手です。
現在のトップ10の選手で過去20年間にグランドスラム・ジュニアで優勝したのは、フェデラー(2)、マリー(4)、ツォンガ(6)、ロディック(8)の4人しかおりません。錦織選手の来年のゴール、トップ10の確率は天才少年と呼ばれた選手ですらわずかの5%。80人の天才から4人しか達成できない気の遠くなるような厳しい挑戦です。
プロレベルで成功するには、強靭な肉体と精神に加えて、金銭力とサポートシステム、そして運と健康というさまざまな要素が不可欠です。そして最も重要なのは「トップになりたい強い願望」burning desireをいかに持ち続けられるか。天才と呼ばれた世界中のほとんどの子供たちが生き残れないプロの世界で、錦織選手の驚異的な活躍にあらためて惜しみない拍手をおくりたいとおもいます。
今日12月14日はダンロップ・オレンジボウルの決勝の日です。このトーナメントはジュニアのグランドスラムに続いて最も重要なジュニアのグレードAのトーナメントで、世界中からチャンピオンの座を狙ってジュニアたちが集まってきます。
今年のダンロップ・オレンジボウルは、18才部門は第1シードと第2シードはアジアの選手という、おそらく史上初めてアジアの選手がトップシードを占めるエクサイティングなトーナメントとなりました。プロテニスへの登竜門であるこのトーナメントからは、ロディック、ソダーリング、バグダティス、ヤングなどがチャンピオンとなっています。
今日の決勝戦は、残念ながら第1シードはの台湾のツンフア・ヤンTsung Hua Yangは16強で破れてしまいましたが、第2シードのインド人のユキ・バンブリYuki Bhambri(写真と記事)がノーシードのアメリカ人ジャメイン・ジェンキンズと戦います。このユキくんは、日本人との混血ではありませんが、名前の由来は日本語の雪からとったそうです。以前ブログでも紹介しましたが、錦織選手と同じボレテリでトレーニングを受けている16才の少年です。ジュニアのワールドランキングは4位。対戦相手のジェンキンズは14才。この突然現れた14才の少年は一体どういう少年なのでしょうね。18才の部門で決勝進出とは恐るべき14才です。
ジュニア部門のトーナメントは、ITF (International Tennis Federation)のもとで、 グランドスラム、GA、G1~G5とレベルを6段階に分けて、世界各地で年間約330余りが開催されています。この多くのトーナメントの中で最も重要なのは、4つのグランドスラムと5つの グレードA (GA)のトーナメントです。
グランドスラム・ジュニア:
全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープン
GA:
カサブランカカップ、Copa Gerdau(ブラジル)、イタリアンオープン、大阪市長杯、オレンジボウル
過去20年のグランドスラム・ジュニアの優勝者をリストにしてみました。読み辛くて申し訳ありませんが、赤の選手はトップランカーとして知られる選手です。
現在のトップ10の選手で過去20年間にグランドスラム・ジュニアで優勝したのは、フェデラー(2)、マリー(4)、ツォンガ(6)、ロディック(8)の4人しかおりません。錦織選手の来年のゴール、トップ10の確率は天才少年と呼ばれた選手ですらわずかの5%。80人の天才から4人しか達成できない気の遠くなるような厳しい挑戦です。
プロレベルで成功するには、強靭な肉体と精神に加えて、金銭力とサポートシステム、そして運と健康というさまざまな要素が不可欠です。そして最も重要なのは「トップになりたい強い願望」burning desireをいかに持ち続けられるか。天才と呼ばれた世界中のほとんどの子供たちが生き残れないプロの世界で、錦織選手の驚異的な活躍にあらためて惜しみない拍手をおくりたいとおもいます。
投稿者 Tennisnakama 00:56 | コメント(7)| トラックバック(0)
まさに氷山の一角という表現が相応しい、
厳しい厳しい世界なのですね。
ジュニアで活躍したからといってシニアのトップになれるとは限らない。
子役が必ずしも大成しないのと同じ?
こちらのブログで話題のユキくんの試合もどうなったか教えてください。
是非優勝してもらいたいですね。そして将来につなげてもらい、
アジア選手としてシニア界に羽ばたいてほしいです。
この記事のユキ君はtomorrowさんがいつも伝えてくれているユキ君なんですか?
すごい才能のある選手なんですね。オレンジボウル優勝 tomorrowさん おめでとうございます!!
これから様々な大会にアジアの選手も活躍してくれそうで楽しみです。
もっとも圭クンはアジアを強く言われるのは(騒がれすぎなのでしょうが・・)嫌だと言っていますね。
でもいろいろな国の選手がトップ10になったらテニス人気もググッ↑↑ときて嬉しいですよね~。
錦織のジュニア時代の成績は素晴らしかったですが、それでもデルレイ優勝の後は「ジュニア時代は特筆すべき成績はなかった」「無名の選手」と書かれていました(海外記事)。
では当時特筆されていた選手たちはどうなったのか?と言えばあまり聞きません(ヤングも伸び悩み)し、厳しい世界ですね。
逆に、20歳前後から急速に力をつけてくる選手もいるわけで、また下の世代からの突き上げもあるわけで・・・年齢関係なしの本当に厳しい世界です。
ところでヤングがトップで活躍している選手ならシャルディも入りませんか?なんといっても全仏ベスト16。
錦織もジュニアの時にやられてます。2006全仏準々決勝は期待していただけに悔しかった。ダブルス勝ってくれましたが。
是非ともここから大きく飛躍して欲しい!!
オレンジボウルって、なんだかアメフットみたいですね~。
名前の由来が、日本語の「雪」からとったなんて意外でした。
ボレテリからまた一人、未来の希望の星、誕生ですね!
これから先もとっても楽しみです。