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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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天才テニス少年ヤニ

ブルガリアの錦織』の記事で、未来のスター選手の17才のディミトロフを紹介をしたが、今日は世界でもっとも有名な天才少年ヤニを紹介したい。

フィンランド人のテニスプロの母と、カレッジバスケットボールで活躍したアメリカ人の黒人を父にもち、スポーツマンとしてサラブレッドの血統に恵まれた少年は、素質を買われて4才でフランスにテニス留学。ブロンドに小麦色の肌をしたエキゾチックなヤニ(ヤン・シルヴァJan Silva)が初めてラケットを手にしたのは何と1才。もちろんおもちゃのラケットだが、母のワールドテニスのビデオを何度も観ては真似をする赤ん坊だったというから、テニスのモーツァルトである。

まずは5才のヤニのテニスをご覧いただきたい。




全豪オープンのときである。たまたま父親とテニスをプレーするヤニを隣のコートでバグダティスが観ていたく感心。バグダティスはさっそく所属するクラブのオーナー、Patrick Mouratoglouにヤニを紹介した。ヤニ少年のテニスをみて感動した Mouratoglou は、自分の手でこの天才少年を育ててみたくなった。

Mouratoglou はヤニ少年のテニス留学を両親にもちかけた。ヤニの才能を伸ばすために、家族でフランスに移住するべきかどうか。ヤニにすべてを賭けることが正しい決断だろうか。ヤニの他にも二人の子供を抱える両親は大きな決心を迫られることになる。しかし 家族の生活を含めたすべての経費を Mouratoglou が負担するというMouratoglouのオファーは、辞退するにはあまりにも魅力的だった。そして家、車、家具などすべてを売って、カルフォルニアからパリの郊外への大移動が決まったのである。

ここで6才のヤニのテニスをご覧いただきたい。
完璧に近いフォアハンドと片手バックハンドは目を見張るものがある。

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今ではヤニは世界のTVでも紹介されるほどの有名人になった。オフィシャルなウェブサイトも持つ(http://www.jansilvatennis.com/)。スポンサー探しも熱心だ。このようなシルヴァ家のあり方に大きな批判の目が向けられているのは、フランスだけではない。シルヴァ家のミールチケットとして幼少時からプレッシャーを与え続けることが、果たしてヤニの将来にとって正しいことなのか。9才で雑誌表紙を飾り、天才少年ともてはやされたガスケの例がある。フランス人の誰もが、テニス史上に残る伝説的な選手に成長することを疑わなかったガスケは、まだグランドスラムのタイトルもとれていないのである。

ヤニのために年間1500万円の経費を負担する Mouratoglouのねらいは?
「もしヤニが世界的にトッププレーヤーになれば、アカデミーの宣伝にもなり十分採算がとれる」
アカデミーを世界的なテニスアカデミーにと目論むMouratoglouの一大賭けである。

ヤニは7才になったばかり。果たして大人達がヤニの才能を開花させ未来のフェデラーを誕生させることができるのか? それとも過去に天才少年と騒がれた多くの少年たちのように、数年後にはテニス界から消えていく運命にあるのか? 今後のヤニ少年の成長に注目したい。


(いろいろブログの仕組みを知りたくて、experimentとして、スポーツナビにtennisnakamaの名で新しくブログを開設しました。記事は同じです。しかしYouTubeがアップできないようです。)


投稿者 Tennisnakama  23:52 | コメント(6)| トラックバック(0)
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コメント
なんだ~!? この子!! 驚異的ですね。
バックハンドがシングルじゃないですか!!(最初からTennisnakamaさんがそう言ってるって)
子供って力がないからシングルって無理だというのはウソ? ミニミニミニフェデラー?
凄い子供だけど・・・なんか先が長すぎるような。前記事のブレーク年齢まで10年以上もある。
健やかにプレーも精神も育ってくれよと願うのみです。10年後の楽しみが早くもできましたね。 
投稿者 p.compose 2008/12/13 09:10
ひゃ~、、すごいですね、ヤニ君!
大きなラケットに振り回されるどころか、自分のものにしてるというか、、、
大人顔負けって感じで、もし対戦したら大人でもマジで本気にさせられそうですね。
こんな小さい時からマッサージなんか受けちゃって~!
これからの成長に注目したいですが、7才になったばかりですか、、先が長い~。。。
Tennisnakamaさん、記事が「です・ます調」と「である調」・・・交互ですね!
投稿者 ポコ 2008/12/13 15:20
p.composeさん、ポコさん、
天才の誕生はいつもエクサイティングなものですが、問題は大人になっても天才でありつづけられるか? ヤニくんが23年前アメリカのトークショーに出ていたので覚えていたのですが、そのときは「こんな小さいときから、プレッシャーが大きくてかわいそう」という印象でした。ヤニくん自身はおちゃめで楽しそうにテニスをしてましたが、これからですよね。彼がテニスにいつまでも興味をもっていられるか、生涯の情熱にすることができるのかどうか、燃え尽きないことを祈るばかりです。
投稿者 Tennisnakama 2008/12/13 21:42
Tennisnakamaさん
Tennisnakamaさん
 お久しぶりです!
 上海の時は特派員出来ずすいません!全く余裕ありませんでした(汗)
フェデラーの辛い姿を見てテニスプレイヤーって大変なんだなと思いました…。
 いやぁヤニ選手いいですねー 自分もジュニアとその親と話したりするのですが、バーンアウトやジュニア時代に戦績が出てしまうとなかなか伸び悩むケースが多いですからねー。
ご存じだと思いますが、クロススポーツという考え方があります。
 幼少期はテニスのみではなく違うスポーツでテニスに生きる事をやる事が最終的にテニスの質を高めます。
 古くはボルグのホッケー、ヨーロッパの選手はほとんどやってますがサッカー(ナダルもサッカー選手になるか悩んだそうですね)、ヒューイットのアイスホッケー、錦織選手のサッカー(先日の会見でも華麗なリフティング披露してましたね)などなどをやることによりテニスで必要な能力(周辺視野、アジリティ、持久力、方向転換能力etc)個人スポーツでは味わえない団体スポーツでの楽しみなんかもテニスのモティベーションをキープするには必要ですね。
 ちなみにテニスは対人競技においてボクシングについで精神的な強さを必要とされるそうです。昔データで見ました。

 コーチも考えてやっているのでしょうが、テニスに飽き、ハングリーがなくなればどんなに能力があっても世界では生き残れないでしょうから…。シャラポワみたいにあれだけ稼いでももっと稼ぎたいと思わないとダメなんでしょうかね?
本当大変なスポーツですね。でも楽しい!!

投稿者 テニス探求人 2008/12/14 10:25
そのファイティングスピリットぶりは大人顔負けですね。
早熟ゆえに初期に大成しすぎてジュニアから脱する頃には普通の人に、という例もあります。
ジュニア期に天才と騒がれる選手を天才に育てるのは難しいんですね。
ヤニくんのシニアでの活躍を楽しみに待っています。
投稿者 mw 2008/12/15 01:11
テニス探求人さん、お久しぶりです! ジュニアがシニアの世界で成功するためにはいろんな条件がそろっていないと実現不可能だと思いますが、その条件の中でもっとも大切なのは、テニスへの情熱でしょうね。この熱が冷めてしまえばどんなに才能があってもプロの世界ではトップになれない。ですからあまり小さいときから、がつがつとやらせてはこの熱が冷めてしまいます。むずかしい問題ですね。

mwさん、スポーツ界で成功するには、おっしゃるようにファイティングスピリット(勝ちたいという欲望)が必須条件だと思います。しかしむずかしいのは、勝てなくなってきたスランプに落ちたときに、どのようにモチベーションを持ち続けていくことができるかでしょうね。
投稿者 Tennisnakama 2008/12/15 02:25
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