2009年01月13日
錦織が59位へ
テニス仲間の皆様、
しばらく更新するのを休んでしまってご心配をおかけしました。
金曜の夜のパーティあとダウンしてしまいました。風邪気味な上に、時差の関係で試合観戦が夜中になり、 一週間睡眠時間をほとんどとらなかったことは、ちょっときつかったようです。私の休筆中に、コメントを書き続けてくださった方々に心からお礼を申し上げます。大変助かりました。
錦織選手は、残念ながら予想していた通り、オークランドの初戦、対フェレーロ戦を第1セットでリタイアしましたね。あのマテュー戦でみせた痛そうな顔は2~3日で治る怪我ではないような感じでしたので、オークランドには出ない方がよいと思っていましたが・・・腕の調子を試したかったのでしょうね。
MTOについて:
私は今までメディカル・タイムアウトについて何度か書いてきましたが、MTOをとること自体に批判的ではありません。問題はMTOの取り方です。ボクシングのラウンドの合間のマッサージのような感じで、カジュアルに受ける選手が多く、その後まったく何の問題もなく走りまわるパーフォーマンスをみると、彼らの怪我に疑問を抱かざるを得ないときがあるからです。昨年はUS Openでジョコヴィッチが何度もMTOをとってロブレドに勝ってしまった試合で、多くの人がフェアでないと感じたのは、彼のMTO の取り方にあったと思います。
しかし今回の圭君のMTOは、あの時点でベストな判断だったと思います。痛みが激しいときは、トレーナーを呼びアドヴァイスを受けるのは賢明な判断で、3-4の MTO の後、再度トライした態度も彼なりにベストを尽くしたことで、観客も納得してくれたと思います。
あとはオーストラリアン・オープンへの調整ですが、圭君のドクターも言っているように、ここ2年は怪我との戦いになることが予想され要注意です。
ではどのようにして圭君が59位に上がったのでしょうか?
今年から新しくシステムが変わり、ポイント数も倍ちかくが与えられることになり戸惑いますが、これから圭君の試合を追っていきながら、新しいポイント計算とランキングの仕組みについて徐々に述べていきたいと思っています。
圭君は先週のブリスベインで、バーディッチを倒してQFに進出しましたが、残念ながら腕の痛みもあって、マテューに負けてしまったことは記憶に新しいと思います。
ブリスベイン大会はATPワールドツアー250に属し、優勝者には250ポイントが与えられます。ポイントの配分は以下のようになります。
W(優勝)- 250
F(準優勝)- 150
SF- 90
QF- 45
R16- 20
R32- 0
圭君はQF(準々決勝)まで進出しましたので、45ポイントを獲得しました。
63位
2008年12月29日のポイントは640でランキングは63位でした。
61位
2009年1月5日には、ポイントが新システムのもとで、640の2倍の1280へ。ランキングは61位へアップしました。
59位
2009年の第2週、1月12日には、ブリスベインの45ポイントが加わって1325に。昨年の差し引かれるポイントがなく、総合ポイントは1325のままとなり、ランキングは59位へ。
圭君のランキングを例に用いたのは、新しいシステムを理解する上で、もっとも分かり易いと思ったからで、決して彼のランキングに一喜一憂をしているのではありません。もちろん上がれば嬉しいですが、彼がどのような状態に立たされているのか、また大会の選択の背景にはどのような事情があるのかなど、よりよく理解できればという視点から、しばらく彼のランキングを追いながら新システムについて書いてみたいと思います。
しばらく更新するのを休んでしまってご心配をおかけしました。
金曜の夜のパーティあとダウンしてしまいました。風邪気味な上に、時差の関係で試合観戦が夜中になり、 一週間睡眠時間をほとんどとらなかったことは、ちょっときつかったようです。私の休筆中に、コメントを書き続けてくださった方々に心からお礼を申し上げます。大変助かりました。
錦織選手は、残念ながら予想していた通り、オークランドの初戦、対フェレーロ戦を第1セットでリタイアしましたね。あのマテュー戦でみせた痛そうな顔は2~3日で治る怪我ではないような感じでしたので、オークランドには出ない方がよいと思っていましたが・・・腕の調子を試したかったのでしょうね。
MTOについて:
私は今までメディカル・タイムアウトについて何度か書いてきましたが、MTOをとること自体に批判的ではありません。問題はMTOの取り方です。ボクシングのラウンドの合間のマッサージのような感じで、カジュアルに受ける選手が多く、その後まったく何の問題もなく走りまわるパーフォーマンスをみると、彼らの怪我に疑問を抱かざるを得ないときがあるからです。昨年はUS Openでジョコヴィッチが何度もMTOをとってロブレドに勝ってしまった試合で、多くの人がフェアでないと感じたのは、彼のMTO の取り方にあったと思います。
しかし今回の圭君のMTOは、あの時点でベストな判断だったと思います。痛みが激しいときは、トレーナーを呼びアドヴァイスを受けるのは賢明な判断で、3-4の MTO の後、再度トライした態度も彼なりにベストを尽くしたことで、観客も納得してくれたと思います。
あとはオーストラリアン・オープンへの調整ですが、圭君のドクターも言っているように、ここ2年は怪我との戦いになることが予想され要注意です。
ではどのようにして圭君が59位に上がったのでしょうか?
今年から新しくシステムが変わり、ポイント数も倍ちかくが与えられることになり戸惑いますが、これから圭君の試合を追っていきながら、新しいポイント計算とランキングの仕組みについて徐々に述べていきたいと思っています。
圭君は先週のブリスベインで、バーディッチを倒してQFに進出しましたが、残念ながら腕の痛みもあって、マテューに負けてしまったことは記憶に新しいと思います。
ブリスベイン大会はATPワールドツアー250に属し、優勝者には250ポイントが与えられます。ポイントの配分は以下のようになります。
W(優勝)- 250
F(準優勝)- 150
SF- 90
QF- 45
R16- 20
R32- 0
圭君はQF(準々決勝)まで進出しましたので、45ポイントを獲得しました。
63位
2008年12月29日のポイントは640でランキングは63位でした。
61位
2009年1月5日には、ポイントが新システムのもとで、640の2倍の1280へ。ランキングは61位へアップしました。
59位
2009年の第2週、1月12日には、ブリスベインの45ポイントが加わって1325に。昨年の差し引かれるポイントがなく、総合ポイントは1325のままとなり、ランキングは59位へ。
圭君のランキングを例に用いたのは、新しいシステムを理解する上で、もっとも分かり易いと思ったからで、決して彼のランキングに一喜一憂をしているのではありません。もちろん上がれば嬉しいですが、彼がどのような状態に立たされているのか、また大会の選択の背景にはどのような事情があるのかなど、よりよく理解できればという視点から、しばらく彼のランキングを追いながら新システムについて書いてみたいと思います。
投稿者 Tennisnakama 04:03 | コメント(1)| トラックバック(0)
長い間コメントは書きませんでしたが、毎日記事を読むのを楽しみにしておりました。
それが突然長い間(本当はそれほど長くはないのに、とても長く感じてしまいました)更新がなくて、寂しいやら、心配やらで、もしこのままブログがストップしてしまったら?などと身勝手な想像でどきどきしていました。毎日書くことはものすごい大変なことなんですよね。しかもただ単に書くだけでなく、いつも興味深い話題を提供していただいていた
tennisnakamaさんのご苦労もあまり考えなかった自分に反省です。この数日間、今さらながらtennisnakamaさんのブログの存在の大きさを再認識した次第です。
くれぐれもお体をご自愛されて、息の長いブログを続けてくださいね。