2009年01月20日
錦織、勝ち急いで敗退
メルツァー def 錦織 7-5, 6-2, 6-1
最初からノートをとりながらストリーミングで観戦していましたが、そのノートを捨てることにしました。
というのは選手にはUps and Downsの日が必ずあり、ここが悪い、あそこがおかしいとメモっている自分の原稿に疑問が出てきたのです。調子が悪いときの試合を事細かく書いても仕方がないのではないか。
調子の悪い理由はいろいろあるのでしょうが、今日の試合は最悪の部類に入る試合展開でした。これは私の想像ですが、腕の怪我のために十分な準備ができていなかったのが最大の敗因ではないかと思います。とにかく彼の武器であるフォアハンドがオーヴァーヒットではなく、ネットにかかってしまうのが気になりました。これは右腕の怪我と関係あるのでは。ときどき当たりはずれのバカ打ちを打ってましたが、タイミングが合わないのかもしれません。
しかし圭君のサーヴはかなり好い線をいっていたと思います。1stも2nd サーヴもなかなかプレースメントがよく、特にボディサーヴはとても有効でした。
US Openでデルポトロと戦ったときは、どのように攻めてよいのか分からなくて途方にくれてしまった、といったようなコメントを残していましたが、今日の試合もそのような感じがしました。メルツァーのサーヴとネットダッシュは圭君にリズムを与えませんでした。そしてサウスポーのメルツァーに慣れず、圭君がエラーを重ねているうちに、メルツァーはギアアップをして圭君をノックアウトしてしまいました。焦れば焦るほどエラーが続出してしまった圭君のメンタルのエリアの問題なのかもしれません。
自分の武器が弱点になってしまったときはどうしたらよいのか? ボレテリ氏も言ってましたが、武器は多ければ多いほど勝てる確率は高くなります。今回はその意味でもバックハンドでもっとウィナーをとれれば、フォアに頼らなくでも済んだかもしれません。
さぞかし圭君はがっかりしたことと思いますが、これを踏み台にさらに大きく成長してくれると思います。
ここで圭君の記者会見が発表されましたので、概要をお伝えします。
今日の試合は勝たねばならないというプレッシャーが大きかったですか?
「いいえ、そんなプレッシャーはなかったです。彼は強い選手でしかもシードのついたプレーヤーですから。ちょっと風もきつかったし。今日は自分がうまくプレイできなかっただけです。」
5-3でリードしていたのに、その後は何が起こった?
「ちょっと早く勝とうと焦りすぎた。エラーも多かったし。チャンスを逃してしまった。」
暑さが原因の一つでもあった?
「少しはそれもあると思うけど、何しろあっという間だったので」
最初のセットで負けてしまったから、メンタル的にもダウンしてしまった? あと3セットもとらなくてはならないと思ったから?
「それも少しはあると思うけど、それほどダウンしたわけではなかった。」
今日の試合から得ることが出来る点は?
「第1セットでは5-3, 5-4勝てるチャンスがあった。もしこのチャンスをいかしていたら、違った結果になっていたかもしれない。」
プロジェクト45はプレッシャーになってますか?
「いや、あれは僕のゴールの一つだけれど、でも僕の最終ゴールじゃないです。だからプレッシャーにはなってないですよ。」
日本ではメディアが大騒ぎして大変なプレッシャーじゃない?
「そんなに多くの選手がそういうチャンスに恵まれることがないので、結構楽しんでます。」
最初からノートをとりながらストリーミングで観戦していましたが、そのノートを捨てることにしました。
というのは選手にはUps and Downsの日が必ずあり、ここが悪い、あそこがおかしいとメモっている自分の原稿に疑問が出てきたのです。調子が悪いときの試合を事細かく書いても仕方がないのではないか。
調子の悪い理由はいろいろあるのでしょうが、今日の試合は最悪の部類に入る試合展開でした。これは私の想像ですが、腕の怪我のために十分な準備ができていなかったのが最大の敗因ではないかと思います。とにかく彼の武器であるフォアハンドがオーヴァーヒットではなく、ネットにかかってしまうのが気になりました。これは右腕の怪我と関係あるのでは。ときどき当たりはずれのバカ打ちを打ってましたが、タイミングが合わないのかもしれません。
しかし圭君のサーヴはかなり好い線をいっていたと思います。1stも2nd サーヴもなかなかプレースメントがよく、特にボディサーヴはとても有効でした。
US Openでデルポトロと戦ったときは、どのように攻めてよいのか分からなくて途方にくれてしまった、といったようなコメントを残していましたが、今日の試合もそのような感じがしました。メルツァーのサーヴとネットダッシュは圭君にリズムを与えませんでした。そしてサウスポーのメルツァーに慣れず、圭君がエラーを重ねているうちに、メルツァーはギアアップをして圭君をノックアウトしてしまいました。焦れば焦るほどエラーが続出してしまった圭君のメンタルのエリアの問題なのかもしれません。
自分の武器が弱点になってしまったときはどうしたらよいのか? ボレテリ氏も言ってましたが、武器は多ければ多いほど勝てる確率は高くなります。今回はその意味でもバックハンドでもっとウィナーをとれれば、フォアに頼らなくでも済んだかもしれません。
さぞかし圭君はがっかりしたことと思いますが、これを踏み台にさらに大きく成長してくれると思います。
ここで圭君の記者会見が発表されましたので、概要をお伝えします。
今日の試合は勝たねばならないというプレッシャーが大きかったですか?
「いいえ、そんなプレッシャーはなかったです。彼は強い選手でしかもシードのついたプレーヤーですから。ちょっと風もきつかったし。今日は自分がうまくプレイできなかっただけです。」
5-3でリードしていたのに、その後は何が起こった?
「ちょっと早く勝とうと焦りすぎた。エラーも多かったし。チャンスを逃してしまった。」
暑さが原因の一つでもあった?
「少しはそれもあると思うけど、何しろあっという間だったので」
最初のセットで負けてしまったから、メンタル的にもダウンしてしまった? あと3セットもとらなくてはならないと思ったから?
「それも少しはあると思うけど、それほどダウンしたわけではなかった。」
今日の試合から得ることが出来る点は?
「第1セットでは5-3, 5-4勝てるチャンスがあった。もしこのチャンスをいかしていたら、違った結果になっていたかもしれない。」
プロジェクト45はプレッシャーになってますか?
「いや、あれは僕のゴールの一つだけれど、でも僕の最終ゴールじゃないです。だからプレッシャーにはなってないですよ。」
日本ではメディアが大騒ぎして大変なプレッシャーじゃない?
「そんなに多くの選手がそういうチャンスに恵まれることがないので、結構楽しんでます。」
投稿者 Tennisnakama 12:31 | コメント(8)| トラックバック(0)
試合の感想は一言で云うと圭ちゃんらしくないテニスでした。彼の試合は負けた試合を見直してもなんてうまいんだろうという感想がでてくるんですが(私だけ?)今日は勝ちを急いでいるのか見ていてう~んという感じでした。
まだまだこれから沢山試合があるけどとにかくケガの不安なくドキドキする試合を見せて欲しいです。
ちょっと今日は沈んでますがOA最後まで見ます。
いつも冷静な試合分析と情報ありがとうございます。
今日はほんとに圭クンのプレーが見られず残念でしたね。
私が感じたのはメンタルの弱さかな~と思っています。1セット目を取られたときの表情はやはり
暗かったし、それからずっと集中できなさそうでしたので。
体調が万全だったら、メンタルも強気でいけたはず。
爆弾を抱えてしまったせいで、フィジカルもメンタルも技術さえもが狂ってしまいましたよね。
でも、これらのことはこれからたくさんの経験で補っていけると思っているので、今日のことも
圭くんにはプラスになりますよね。
まだまだこれからですからずーっと応援し続けます。
それにしても最後の「楽しんでます」というのがプロっぽくなったというか、大物というか頼もしいですね。もしかして、強がりかな?
長文失礼しました。
さて、本日の錦織君の試合について全く同感です。
でも、錦織君のことです、きっと、直に improve された姿を見せてくれることを祈っております。
なお、その同感内容の背景は、①Physically ②Mentally 両方だとも思います。
①・・・怪我は平常の play を出来ない程度にまで悪い状況(制約条件下)であったと推測されます(決して口には出せないでしょうが)。
制約条件下で、勝利(方法)を求めて struggle しているように見えました。
逆に、制約条件下の練習がもっと欲しかったのでは。
②・・・彼には、should-have-won syndrome (勝手な造語です)とでも言うべき傾向があると思います(その支配時間は少しずつ改善短縮されているようにも見えます)。つまり、精神的に引きずります。
更に悪いことに、これは相手と同条件下ですが、ヒトの平熱レベルの気温下であったことも、精 神的 cool down をも妨げたように思います。
それにしても、AO では、特定少数のコート(Rod Laver Arena & Hisense Arena) 以外、Challenge 不可とは本当でしょうか、unfair な印象です。
とはいえ、錦織君は私に今まで以上にテニスを楽しませてくれる夢を与えてくれているのは確かです。感謝です。
錦織君が一年一年飛躍・発展されることを祈りつつ。
最後に、Tennisnakama さん、心身ともに大変かも知れませんが、投稿により微力ながら応援させていただきたく思います、よろしくお願いいたします。
どうしたらいいのか、何をしているのか、ちょっと途方に暮れているように見えました。どんなコンディションでも、どんなピンチでも、自分が2本の足で立っている場所をしっかりと意識し、自分がやれることややるべきことを冷静に考えようとするメンタルの強さを、私は昨日の伊達選手に感じました。そういう強さを身につけたとき、錦織君は、誰もが恐れる選手になるでしょうね。
怪我の克服に加え、メンタルの強化と、次々に乗り越えるべき課題はあるのでしょうが、経験を積みそれを乗り越えた先にいる、本当に強い錦織君を楽しみに待っています。頑張って!!
「というのは選手には(省略)仕方がないのではないか。」って、文、大共感です。
時間のかかる献立を考えてしまい、キッチンから遠いテレビをチラチラみての観戦となりました。
ほとんど見れていないのですが、感想としては、「サーブの改良中。彼の本領はもうちょっと先。」
ナダル戦、テニス仲間さんの記事(alalaさん翻訳)を読んでいたので、興味深く観戦しました。
いままでナダルへの注目が低かった私なので、前との確率的比較が出来ないのですが、頭の上でくるくる回るフォロースルーが特に1セット目は少なく感じました。(記事の先入観のせいかもしれませんが)
私はインターネットのおかげで、ほとんど全部のコートをカヴァーできますので、圭君の試合は始めからしっかりとフルスクリーンで観ることができました。しかし同時に始まったマレーはほとんど観ておりませんが。本当にテクノロジーのおかげです。コンピューターが二台に減ってしまいましたので、今は二台のコンピューターと、TVで3コートはカヴァーしながら観戦。そして同時に書いておりますので、頭がどうにかイカレそうになりますが(もうどっかにいっちゃてるかも)。精神的にはこのように楽しんでますが、今日も3時間のテニスをこなさなくてはならず、ちょっと肉体がついていけるかどうか心配。
それにしても、滅茶滅茶の暑さで、選手がどんどんダウンしていますね。いろんな選手がメディカルタイムアウトをとりまくって、その是非について喧々囂々の議論がされています。
今日の試合はこのシンドロームにコンディションの悪さがかさなった不運な試合だったと思います。過去においては何度もピンチに立たされながら、切り抜けてきたメンタルの試合が多くありましたが、今回の試合はじっくりと粘っていく状況ではなかったと思います。腕などの(もしかしたら他にも)悪いコンディションから、早く試合を終わらせたいと気持ちが先走っていたように思います。
マレーが恐ろしく強くなったのは、このフィジカル強化が最大の原因といわれているくらいですから、圭君がムキムキにならないとトップ10はむずかしいのかも。(ちょっと想像できませんが)
1セット中盤までは悪いところ無く進んでいたようですが、暑さが、1セットを取れなかったことに追い討ちをかけたのでしょうか。
勝ち急いだのは暑さのせいでしょうか。
私は暑さが苦手で思考力停止状態になってしまいます。
今回の錦織選手もそういう状態だったのかな~って感じました。
それとやはり、GSをコンスタントに勝ち抜くことはとても難しい、ということがよくわかりました。
そう考えるとフェデラーやナダルはやはり超人ですね。
いつもこの考えにたどり着いてしまいますが・・・。
錦織選手もいろいろな経験をつんで、いつかいつでもどこでもどんなときでも集中力をとぎらさず、
タフな試合を勝ち続けることのできる選手になって欲しいです。
若いんですもの、メルツァが言うように、経験です!