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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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天才少年トミックとは?

ムラー def トミック  3-6, 6-1, 6-4, 6-2

トミックはセンターコートで堂々とプレイしました。まだ16才です。2回戦でムラーに負けてしまいましたが、あの度胸は目を見張るものがあります。アガシのコーチ、カヒルが「昔のサンプラスのような天才的なテニスをする」と絶賛していました。圭君の後にこのような少年選手たちがワッサワッサと追っかけてきています。恐ろしいですね。

見かけは大きくてもまだ少年ですから、16才の年齢によくありがちな、窮地におちいるとじっくりとチャンスを待つことをしない欠点がありますが、対戦相手のムラーが褒めているように、終始平静さを失わずプレイしていたのは感心してしまいました。しかし負けてくると自信がなくなってくるので、長いラリーができなくなり、試合を早く終わらせようと勝ち急ぎミスが続きました。これは圭君の初戦でも観られました。

でもすごいと思ったのは、センターコートでも上がらないタフな神経です。オーストラリアの国民が観ているのですから、プレッシャーは想像もできないほど大きかったと思いますが、本人はあがった様子もなく第1セットを勝ち取ったのは見事でした。

武器はフォアハンド。少しでもムラーがショートボールを打つと、回り込んでフォアでウィナーを打つオフェンステニスです。

「試合中、多くの選手がボックス席を見上げるなかで、全く父親(コーチ)の方を向かないのが新鮮だね。」とパトリックマッケンローがコメントしていました。

確かにコーチの方を見て承認をいちいち伺っている選手を多く見かけます。もっとも記憶に残っているのがロディック。US Open でジミーコナーズがロディックのコーチをしていたときに、たまたま彼のとなりのボックスにすわることになったのですが、エラーをおかすごとにコートからコナーズに向かって叫んでいました。ヤンコヴィッチもお母さんの方をよく見てますね。前のGSでついにお母さんは「コーチングをした」として罰金を課されてました。

トミックのお父さんはコーチでもあるわけですが、ジョコヴィッチやシャラポヴァのお父さんのように、激っしてこぶしを振り上げ大声を出す過激な応援はやっていませんでした。昨年アンパイアに不満を理由に、息子を試合の途中で棄権させて猛非難されただけに、どんな熱血コーチなのかと興味津々でしたので意外でした。でもあの事件で懲りてぐっと我慢をしていたのかもしれません。

ムラーに負けてしまいましたが、16才のトミックの2回戦デビューは、テニス界に新しい刺激と興奮をもたらし、ますますテニスが面白くなってきました。


投稿者 Tennisnakama  02:00 | コメント(6)| トラックバック(0)
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コメント
いつもあたなの情報を楽しみに読んでいます。
トミックのように16歳で世界で活躍できるように育てるにはどうしたらいいのでしょうかね。
うちの次男はプロ選手を望んでいますので、親も勉強し、誰か一流のコーチに預ってもらうまで、上昇気流に乗せてあげたいと毎日考えています。
また、あなたの助言などいただきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
投稿者 ハスボー 2009/01/22 08:07
最初の「あなた」が「あたな」になっていました。すみません。
投稿者 ハスボー 2009/01/22 10:04
tennisnakamaさん、毎日本当にご苦労様です。Tennisnakamaさんは時差に対抗しながら頑張ってらっしゃるのに、私は AOだけは時差3時間で朝から夜まで 理想的な時間で観戦できて、申し訳ないくらいです。でも観戦だけで精一杯、とてもTennisnakamaさんのような冷静沈着、観察力豊かな分析力で、解り易く読みやすい記事はかけません。本当にありがとうございます。
Randy選手の試合も Tomic選手の試合もみましたが、素晴らしいものでした。特にTomic選手 ハスボーさんと同様我が家の長男もプロ選手をめざしているので、1歳しか違わないTomic選手には
大変興味がありました。こういう選手はほんとにどうやって生まれるのでしょう???

ところで 先日 IMG〔ニックボレテリー)のショッキングなニュースを知りましたが Tennisnakamaさんは どう思われますか?お忙しいとは思いますが ご意見伺えたら幸いです。
投稿者 yokkochin 2009/01/22 11:27
ハスボー さん、私も息子がテニスの才能があると思いいろいろ試してみてランキングまでつくほどになったのですが、結局テニスの競技に向いていないことがわかり止めてしまいました。この経験からもっとも大切なことは、子供が一対一で勝負をするのが好きであることが絶対条件だということが分かりました。テニスが好きなだけではダメなのです。どんなに運動神経が発達していても、テニス勘がよくても、「試合が好き」でなければ選手として大成しません。でもこのことは子供が小さいときは分からないのです。ですから小さいときにできるだけ試合に出させて、プレッシャーに耐えてでも相手を負かしたいという勝ち気な子供であるかどうか見極めが必要だと思います。私の息子はいろんな点ですべてがそろってましたが、この一番大切な点、個人競技に向かない性格だったのです。しかしこれは大きな大会にでるようになってから(15才)くらいから分かってきたことでその前までは本人も結構楽しく試合に出ていたのですが。チーム競技のサーッカーやバスケでは活躍しましたが、テニスは16才でやめてしまいました。もし子供がテニスが好きで好きで毎日ラケットを握って寝るような子で、試合に出たくてうずうずしているような子であれば、あとは強い相手と毎週真剣勝負の試合をやっていれば自ずと道が開かれてきます。しかし日本にいては世界トップ50はむずかしいと思いますが、ある線まではいけると思います。Good luck!
投稿者 tennisnakama 2009/01/22 23:00
yokkochinさん、IMGの人事異動、解雇の件のことを言ってらっしゃるのだと思いますが、これは予期できたことなので別に驚いてはいません。ボレテリがIMGの傘下に入った時点から、彼のアカデミーが営業優先のビジネスアカデミーになったのですから、すべてが結果のともなうパーフォーマンスを示さなくてはならず、長期計画で選手を育てていくという訳にはいかなくなったと思います。それにサンチェスのアカデミーもできましたし、クリスエヴァートのアカデミーもUSTAと協力してエリート選手育成のプログラムも設けていますし、とにかくアメリカだけでも競争が激しい上に、最近ではスペインへの流出が多く、テニスアカデミーとしても経営が大変な時期にきていると思います。

IMGなどのスポーツエージェントの一番大きな痛手は、不景気でスポンサーがおりていく傾向にあることです。タイガーウッズもビューイックの車のスポンサーを失いました。ですから従業員のスリムダウンはさらに進行していくと思います。
投稿者 tennisnakama 2009/01/22 23:25
ありがとうございます。
言っておられること、今の自分なりに痛感し、理解したつもりです。
まさに、戦士のような性格が必要と私も思います。
貴殿もご承知のように、ニック・ボロレリーも言っていましたね「コートに入ったら相手を叩きのめし、踏み潰し、そして終ったら握手すればいい。それ位の戦う姿勢が大切なんだ」って。(ボクシング選手のよう)
貴殿の経験からの今後の道筋になる助言。本当にありがとうございます。
また、よろしくお願いいたします。

投稿者 ハスボー 2009/01/23 09:15
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