2009年02月13日
錦織、デルポトロに完敗
Disappointingという言葉が解説者たちから何度もきかれました。サンホゼで行われているSAPオープンの2回戦で、デルポトロと対戦した錦織選手は、2-6, 2-6でストレートで完敗しました。圭君は実力が発揮できなくてさぞかし口惜しい想いをしたことでしょう。
デルポはさすが7位だけあって、豪快なテニスをみせてくれました。あの198cmの長身から打ち込まれるサーヴは、爆弾が炸裂するかのごとくコートに叩きこまれ、最初から圧倒されっぱなしでした。パワーテニスの前に、技のテニスもさせてもらえなかったように思います。
解説者が今日のブレーク戦で、「試合を組み立てることができなくなってきている」と今日のパワーテニスについて語っておりました。すべて力で勝負といった今日のテニスは、ますます小柄な圭君にとっては厳しいものになりそうな予感を与えた2回戦でもありました。
簡単に試合の模様をお伝えしたいと思います。「 」は解説者のコメントです。
第1セットは圭君のサーヴから始まりました。しかしフォアハンドのエラーが続出して、はやくも第1ゲームからブレークされてしまいました。
「最初が大切です。これはまずいですね。」
第2ゲームはデルポトロのサーヴが見事に決まり40-0でキープしました。
圭君は何とか第3ゲームのサーヴィスゲームをキープしましたが、第4ゲームのデルポはサーヴィスにますます磨きがかかり、すべてサーヴィスウィナーでポイントをとり、スコアは40-0で手も足もでないといった感じです。
「これは悪夢としか言いようがないですね。」
第4ゲーム(1-3)は圭君のサーヴィスゲームでしたが、フォアのエラーと2ndサーヴを叩かれて、またもやブレークされてしまいました。
「今日のニシコリは予想していたのと違いますね。どうしたんでしょうか? ちょっとがっかりです。」
2度ブレークされた圭君は、第8ゲーム(2-5)でデルポのダブルフォルトでブレークポイントとなりましたが、デルポの強烈なサーヴに対抗できずブレークチャンスを逃してしまいました。
「この差は7位と50番台の違いでしょうね。」
第2セットはふたたび圭君のサーヴから始まりましたが、エラーが連続3回のエラーで0-40。第1ゲームからブレークを許してしまいます。
「最初が大切なのに、試合が始まってからウォームアップをやってる段階じゃない。メンタルもちょっとあまい感じがする。試合が始まったときはもうレディーでないといけないのに。」(厳しい言葉ですが、正解だと思います)
しかし圭君は第4ゲーム(1-2)では、デルポをブレークしてスコアをもとに戻しましたが、これはデルポのエラーによるところが大きく、圭君の自信につながらなかったと思います。
せっかくスコアをもどした第5ゲーム(2-2)でしたが、圭君はまたもやすべてをエラーで0-40でブレークされてしまいました。滅多に感情を表さない圭君でしたが、頭にきたのか、ボールをコートに叩き付けました。
「日本のプレッシャーが大きいのでしょうか?」
その後はデルポは結構エラーを犯しますが、圭君のエラーのほうがはるかに多く、解説者たちはもう彼らの試合に興味を失ったのか、フェデラーやナダルの話をしています。
圭君はようやくラリーを続けられるようになったものの、第7ゲーム(2-4)でまたもやブレークされてしまいました。
「圧倒されてますね」
最後の第8ゲーム(2-5)では、2回のドロップショットが華麗にきまり、やっと圭君らしいテニスをみせてくれましたが、すでに時遅しでした。
最初から最後まで、デルポに圧倒された試合となって残念でした。1stサーヴの確率が43%と低かったことも、さらに圭君の焦りに追い打ちをかけたと思います。「何をやってよいのか分からなかった。」これは昨年のUS Openでデルポに対する圭君のコメントでした。しかしあの試合はフェレール戦の5セット試合の直後です。今回は疲れていたとは言えないので、何か他に理由があったのかも知れません。「ニシコリは気持が入っていない」と解説者も言っていましたが、どこか集中できないことがあったのかもしれません。
「新人の最初の一年は誰も知らないので、ランキングは上がっていくが、2年目から皆が研究し出すのでランキングがのびないことが多い。これからがニシコリの勝負だ。」
解説者が言っておりましたが、これからが本当に大変でしょうね。でも今日は、「こういう負け方をするときもあるさ」とあまり気にせず、ゆっくりと休んでください。
次は2月16日から始まるメンフィスに出場します。
http://www.rmkchampionships.com/1/news/2009/nishikori.asp
デルポはさすが7位だけあって、豪快なテニスをみせてくれました。あの198cmの長身から打ち込まれるサーヴは、爆弾が炸裂するかのごとくコートに叩きこまれ、最初から圧倒されっぱなしでした。パワーテニスの前に、技のテニスもさせてもらえなかったように思います。
解説者が今日のブレーク戦で、「試合を組み立てることができなくなってきている」と今日のパワーテニスについて語っておりました。すべて力で勝負といった今日のテニスは、ますます小柄な圭君にとっては厳しいものになりそうな予感を与えた2回戦でもありました。
簡単に試合の模様をお伝えしたいと思います。「 」は解説者のコメントです。
第1セットは圭君のサーヴから始まりました。しかしフォアハンドのエラーが続出して、はやくも第1ゲームからブレークされてしまいました。
「最初が大切です。これはまずいですね。」
第2ゲームはデルポトロのサーヴが見事に決まり40-0でキープしました。
圭君は何とか第3ゲームのサーヴィスゲームをキープしましたが、第4ゲームのデルポはサーヴィスにますます磨きがかかり、すべてサーヴィスウィナーでポイントをとり、スコアは40-0で手も足もでないといった感じです。
「これは悪夢としか言いようがないですね。」
第4ゲーム(1-3)は圭君のサーヴィスゲームでしたが、フォアのエラーと2ndサーヴを叩かれて、またもやブレークされてしまいました。
「今日のニシコリは予想していたのと違いますね。どうしたんでしょうか? ちょっとがっかりです。」
2度ブレークされた圭君は、第8ゲーム(2-5)でデルポのダブルフォルトでブレークポイントとなりましたが、デルポの強烈なサーヴに対抗できずブレークチャンスを逃してしまいました。
「この差は7位と50番台の違いでしょうね。」
第2セットはふたたび圭君のサーヴから始まりましたが、エラーが連続3回のエラーで0-40。第1ゲームからブレークを許してしまいます。
「最初が大切なのに、試合が始まってからウォームアップをやってる段階じゃない。メンタルもちょっとあまい感じがする。試合が始まったときはもうレディーでないといけないのに。」(厳しい言葉ですが、正解だと思います)
しかし圭君は第4ゲーム(1-2)では、デルポをブレークしてスコアをもとに戻しましたが、これはデルポのエラーによるところが大きく、圭君の自信につながらなかったと思います。
せっかくスコアをもどした第5ゲーム(2-2)でしたが、圭君はまたもやすべてをエラーで0-40でブレークされてしまいました。滅多に感情を表さない圭君でしたが、頭にきたのか、ボールをコートに叩き付けました。
「日本のプレッシャーが大きいのでしょうか?」
その後はデルポは結構エラーを犯しますが、圭君のエラーのほうがはるかに多く、解説者たちはもう彼らの試合に興味を失ったのか、フェデラーやナダルの話をしています。
圭君はようやくラリーを続けられるようになったものの、第7ゲーム(2-4)でまたもやブレークされてしまいました。
「圧倒されてますね」
最後の第8ゲーム(2-5)では、2回のドロップショットが華麗にきまり、やっと圭君らしいテニスをみせてくれましたが、すでに時遅しでした。
最初から最後まで、デルポに圧倒された試合となって残念でした。1stサーヴの確率が43%と低かったことも、さらに圭君の焦りに追い打ちをかけたと思います。「何をやってよいのか分からなかった。」これは昨年のUS Openでデルポに対する圭君のコメントでした。しかしあの試合はフェレール戦の5セット試合の直後です。今回は疲れていたとは言えないので、何か他に理由があったのかも知れません。「ニシコリは気持が入っていない」と解説者も言っていましたが、どこか集中できないことがあったのかもしれません。
「新人の最初の一年は誰も知らないので、ランキングは上がっていくが、2年目から皆が研究し出すのでランキングがのびないことが多い。これからがニシコリの勝負だ。」
解説者が言っておりましたが、これからが本当に大変でしょうね。でも今日は、「こういう負け方をするときもあるさ」とあまり気にせず、ゆっくりと休んでください。
次は2月16日から始まるメンフィスに出場します。
http://www.rmkchampionships.com/1/news/2009/nishikori.asp
投稿者 Tennisnakama 15:24 | コメント(15)| トラックバック(0)
圭君もtopクラスに入るためには体の大きい、力のある選手に勝ってランキングを上げて行かないといけないのでなんとか攻略方を考えて頑張って欲しいものです。
圭君、Tennisnakamaさんお疲れ様でした~
次の試合を楽しみにしています~
サーブが全力で打てない状態でこの大会に臨んでいるそうです。サーブの確率が低いのは1回戦後に右ひじの具合が悪化しているからでしょうか?
完治させないと同じことの繰り返しになるような気がします。去年のデルレイビーチのポイントがなくなるので、そんなに休んではいられないのかもしれませんが。
いつも映像を目に浮かばせる筆致には感嘆しつつお世話になっております!
いやぁ、この結果に残念ですね。優しい目で長い目で成長を見守れといわれてもついつい一喜一憂してしまいます。
というのも、前回の対戦@USO08から本人としても少しでも改善出来たと感じられなかったのでは、と、はたから見ると思ってしまうのです。
錦織君は苦手意識を、Del Potro はカモ意識を確立させつつあるのでは、と懸念してしまいます。
(数字だけみると、 Federer (16) vs Roddick (2) の方向へ向かっているよう)
(例えが、偉大な選手2人で申し訳ないところです)
どうも、錦織君は、ジュニア時代も含め、対戦イメージが良いか、全く初顔合わせの場合に限って、モチベーションが増し、より多くのアドレナリンを生み出させるように見えます。
(負けた<1-2>とはいえ、今は懐かしい、2008アルトワ選手権で18歳の錦織君は全仏優勝直後全英優勝直前の Nadal から 1 set を自分の形でもぎ取ったことも思い出されます)
それから、slow starter ぶりも気になります。2008 前半も、1st set を落としての勝ち試合が多かった印象が…。
とはいえ、錦織君が注目され、研究されての試練を乗り切れることを祈っております。また応援し続けます。
いつも日本のに比べて賑やかで、たまに『HAHAHA...』と笑い声。(私が聴くのは大抵、ウィンブルドンのマッケンロが解説のときなんですけど)
何を話してるんだろう~ってヤキモキしてましたが、機会があればこんな風に度々教えてください。
圭くんの不調は何か体がベストコンディションじゃないことによるものだと
いう気がします。勘だけですが。
でも、トップのブレーヤーは、ベストでないときにもなんとか勝つということを身につけていますよね。
だから、これからですが、圭くんには、体を丈夫にしてくれること、
ベストじゃないときにも勝機を見出すテニスをしてくれること、
これを徐々に身につけて欲しいとおもっています。
圭くんのテニスはこれからだし、
目には見えない変化であれど少しずつ良くすることが大事なので、
ファンも大きく一喜一憂せずに見守りたいとおもいます。
圭くんは残念でした。デルポは全豪の対フェデラーとは違っていたみたいですね。
みな対戦相手に1つのイメージ(勝敗に関わる)を持っているのかもしれませんね。それに自分で勝たない限り勝利はやってこない・・・。強い相手に1度は勝つ事は出来ても、何度も勝てなければトップには登れない厳しい現実。才能があるだけではトッププレーヤーにはなれませんものね。コンスタントに力を出していく事は今の圭クンには相当な努力が必要でしょう。身体も作っていきながらなのですから。圭クンの世代は次世代のヒーローがいっぱいいますからね。
『パワーテニス』については、あまりにそれが高じるとテニスはつまらなくなるような気がして、個人的には「ほどほどでお願いします」と思っています。
週末にロッテルダム編を掲載しますので、楽しみにしていてください。
素人考えで恥ずかしいんですけど、やっぱり大きい人はすごく強そうで(あの高いところから振り下ろされるサーブだったり、リーチが長いからコートが狭く見えたり)すごく脅威です。。フェデラーやナダルだって小さく見える時があるし 圭君はもっと大変ですよね。。だけどこれからは大きい人もたくさん出てきてるし、そんな中で彼なりの対策を作ってどうかがんばって欲しいです。 日本の期待はやはり大きすぎるのかしら?それだったら可哀想だけどファンの人だったらやっぱり応援しちゃいますものね。
最近はテニスチャンネルでまったく男子テニスを放送しなくなりましたので、仕方なくtennisTV.comに加入しました。しかしストリーミングはなかなか質がよくて気に入っていますが、問題は1回戦から放送しないこと。ですからもし圭君が2回戦くらい勝ち残らないと観れないのです。体調を整えてぜひメンフィス大会はがんばってほしいと思います。
強いデルにびっくりしました。と思っていると今Fishにファーストダウンです。
tennisnakamaさんがおっしゃるとおり、トップ100は誰が勝ってもおかしくない状態になっているようですね。
そう思ってatpのホームページを覗いてみるとすでにメンフィスのドローが発表されていました。
1Rが調子が上がってきているBAGHDATIS, Marcos。。それに勝っても2RでQUERRY。
どこに入っても強敵揃いです。今回のデルレイのポイントダウンでランクダウンは仕方ありませんが、なんとしても早く本戦ストレートインの位置まで早くはい上がってほしいですね。(予選からだと体が心配でなりません。)
昨日は試合を見られなかったので、試合の様子を教えていただきありがとうございました。
試合を見ていない私がこんなことを言うのもおこがましいですが、絶対に勝ちたい、勝つという意識はとても大事だと思います。
技術やパワーはもちろんですが、それも勝ちたいんだという気持ちが根底にないと向上していかないですよね。勝ちにこだわる、そのこだわりをプラスに変える、そんな意識をしていかないと。
世界のTOP選手達はみんな勝つことに闘志をむき出しにしていると思います。
最近の錦織選手には去年のUSオープンで私をゾクゾクさせたあのときの闘志が感じられません。
厳しい言い方ですが、錦織選手にはもっとメンタルを強くしていってほしいです。
もちろんこれからも錦織選手を応援していきますよ!!
ました。ネット観戦できるのも昨日、知りました。(PC買ったばかり^^)’’
今日はマレーと決勝です!どうしても見たいのです! justin.tvではエラ~が出て観れない
のです。何故なのですか? どこで観戦するか教えて下さい。お願いします。
次の新記事で紹介しますので参考にしてください。