2009年03月20日
ナダルを打倒するには?
(前の記事:「ナダルvsナルバンディアンを観る」の続きです)
「ナダルに果たして勝つことができるのか?」 このテーマは14のGSタイトルを獲得するために、フェデラーが超えなくてはならない第1テーマです。
インディアンウェルズの対ナルバンディアン戦は、ナダルの打倒のヒントを与えてくれた意味で、とても興味ぶかい試合となりました。ナダルは進化しているとはいえ、まだまだ昔のプレースタイルをひきずっているところがあります。ナルバンディアンが第1・第2セットでみせたようなプレーをすれば、ひょっとしてナダルを破ることができるかもしれません。以下がナルバンディアンが見せた打倒ナダルのウィニングレシピです。
(ナダルファンの皆さん、気分を害しないでください。これはナダルが勝ち続けていくためには、彼が調整していかなければならない点とお考えください。)
(1)ナダルに時間の余裕を与えないon-the-rise(ライジング)のショット
ナダルを最も苦しめたのは、ナルバンディアンの on-the-riseのショットです。ナダルに勝っているナルバンディアン、ダヴィデンコ、ブレイクなどの選手は、すべてベースライン近くでon-the-riseを得意とする選手です。ナダルの足でも追いつけないこの on-the-rise で左右のワイドにナダルを振れば、ナダルのカウンターショットが浮いてきます。そこでネットダッシュによってヴォレーで決めます。
(2)フォアハンドとバックハンドのダウンザライン
ナダルの基本はクロスです。ですからラリーの最中は、立ってるポジションがどうしてもクロスよりになり、逆サイドがより空いています。そこをナルバンディアンはうまく両サイドのダウンザラインを使ってポイントを稼ぎました。しかしこのダウンザラインはあくまでも on-the-rise で打ち込まなければナダルからカウンターされてしまいます。
(3)ワイドに切れるサーヴとアングルショット
いくらナダルが超人的な脚力をもってしても、ワイドに極端に切れるサーヴやショットは、手が届きません。届いたとしても球が浮いてきます。ナルバンディアンがさかんに使ったのが、バックハンドのアングルクロス。(ナダルはフォアハンドでよく使うショットです。)デュースコートのワイドなサーヴはナダルのバックハンドになり、角度をつければサーヴィスウィナーとなります。
(4)ショートボールを叩く
ナダルは、スピンがかかりすぎたショートボールをよく打つことがあります。このショートボールを逃さず、ベースラインから一歩中に入ってコーナーに叩きます。これもナダルに時間を与えないショットとして有効です。
(5)ディープショットを打つ
ナダルをベースラインの3mにとどめておくには、ディープショットが不可欠です。特にナダルの苦手なのが、体の正面に打ち込まれるディープなボディショットです。体格がでかいのでジャムってしまいます。
(6)ネットダッシュでラリーを短縮
いくらナダルがパッシングショットの達人であってもネットダッシュされるとプレッシャーになります。また不意をつくといった効果もあります。このネットダッシュでナルバンディアンは重要なポイントをいくつか獲得しました。ラリーを続ければナダルにリズムを与えてしまいますので、できるだけ早くゲームを終わらせることがキーファクターとなります。
とりあえずこの6点がナルバンディアンが与えてくれた打倒ナダルのヒントでした。もしフェデラーvsナダルの決勝戦となれば、フェデラーがどのような打倒ナダル作戦を繰り広げるか楽しみですね。
「ナダルに果たして勝つことができるのか?」 このテーマは14のGSタイトルを獲得するために、フェデラーが超えなくてはならない第1テーマです。
インディアンウェルズの対ナルバンディアン戦は、ナダルの打倒のヒントを与えてくれた意味で、とても興味ぶかい試合となりました。ナダルは進化しているとはいえ、まだまだ昔のプレースタイルをひきずっているところがあります。ナルバンディアンが第1・第2セットでみせたようなプレーをすれば、ひょっとしてナダルを破ることができるかもしれません。以下がナルバンディアンが見せた打倒ナダルのウィニングレシピです。
(ナダルファンの皆さん、気分を害しないでください。これはナダルが勝ち続けていくためには、彼が調整していかなければならない点とお考えください。)
(1)ナダルに時間の余裕を与えないon-the-rise(ライジング)のショット
ナダルを最も苦しめたのは、ナルバンディアンの on-the-riseのショットです。ナダルに勝っているナルバンディアン、ダヴィデンコ、ブレイクなどの選手は、すべてベースライン近くでon-the-riseを得意とする選手です。ナダルの足でも追いつけないこの on-the-rise で左右のワイドにナダルを振れば、ナダルのカウンターショットが浮いてきます。そこでネットダッシュによってヴォレーで決めます。
(2)フォアハンドとバックハンドのダウンザライン
ナダルの基本はクロスです。ですからラリーの最中は、立ってるポジションがどうしてもクロスよりになり、逆サイドがより空いています。そこをナルバンディアンはうまく両サイドのダウンザラインを使ってポイントを稼ぎました。しかしこのダウンザラインはあくまでも on-the-rise で打ち込まなければナダルからカウンターされてしまいます。
(3)ワイドに切れるサーヴとアングルショット
いくらナダルが超人的な脚力をもってしても、ワイドに極端に切れるサーヴやショットは、手が届きません。届いたとしても球が浮いてきます。ナルバンディアンがさかんに使ったのが、バックハンドのアングルクロス。(ナダルはフォアハンドでよく使うショットです。)デュースコートのワイドなサーヴはナダルのバックハンドになり、角度をつければサーヴィスウィナーとなります。
(4)ショートボールを叩く
ナダルは、スピンがかかりすぎたショートボールをよく打つことがあります。このショートボールを逃さず、ベースラインから一歩中に入ってコーナーに叩きます。これもナダルに時間を与えないショットとして有効です。
(5)ディープショットを打つ
ナダルをベースラインの3mにとどめておくには、ディープショットが不可欠です。特にナダルの苦手なのが、体の正面に打ち込まれるディープなボディショットです。体格がでかいのでジャムってしまいます。
(6)ネットダッシュでラリーを短縮
いくらナダルがパッシングショットの達人であってもネットダッシュされるとプレッシャーになります。また不意をつくといった効果もあります。このネットダッシュでナルバンディアンは重要なポイントをいくつか獲得しました。ラリーを続ければナダルにリズムを与えてしまいますので、できるだけ早くゲームを終わらせることがキーファクターとなります。
とりあえずこの6点がナルバンディアンが与えてくれた打倒ナダルのヒントでした。もしフェデラーvsナダルの決勝戦となれば、フェデラーがどのような打倒ナダル作戦を繰り広げるか楽しみですね。
投稿者 Tennisnakama 07:39 | コメント(0)| トラックバック(0)
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