2009年03月31日
マイアミ大会4回戦にむけて
マイアミマスターズ(ソニーエリクソン・オープン)は、ボトムハーフが3回戦(R32)を終了していよいよ4回戦R16です。以下の選手が対戦します。
Simon vs Tsonga
(過去の対戦成績:シモン1勝、ツォンガ0勝)
Simon
メディアに対して不服なのは、誰もシモンについて語っていないこと。テレビの放送のなかでも勝った選手のリストにも加えていなかったのはどういうこと?2回戦はヒューイット3-6, 6-4, 6-3 、3回戦はシュトラー3-6, 6-1, 6-1 とむずかしい相手に勝ったというのに。最近は負けが多いし、8位とはいえ地味なんでしょうか。インタービューもなし(記者会見はしているのでしょうが、ソニーエリクソン・オープンのサイトには掲載されず)。ですから最近のシモンの様子がわかりませんが、2試合とも第1セットを落としています。ツォンガのことを以前シモンは、「彼はどんなに負けていても自信満々だから、GSは優勝してもおかしくない」と語っていましたが、ツォンガの底力を知っているだけに、作戦男で知られるシモンの対ツォンガ作戦がみものです。
Djokovic vs Berdych
(過去の対戦成績:ジョコヴィッチ1勝、バーチッチ0勝)
Djokovic
ジョコヴィッチは2月ドバイで優勝したものの、デ杯ではフェレールとナダルにストレート負け。インディアンウェルズではロディックにあっさりとストレート負けしてしまったため、ジョコは大丈夫か?という疑問が持たれていました。しかしマイアミでは2回戦、3回戦を順調に勝ちこし、安定したパーフォーマンスをみせています。特に昨夜の3回戦の対マテュー戦では、サーヴの得点確率が1stサーヴが82%、2ndサーヴが79%とソリッドなサーヴィスゲームで快勝しました。ゲーム展開も得意のバックハンドのダウンザラインが決まり、以前のように左右のサイドラインに振り分けるジョコテニスをみせてくれました。
今までは試合の準備が十分にできていなかったと述べていますが、これは新しいラケットに慣れることと、ジョコファミリーが中心となって5月2日から始まる、セルビア最初のATPトーナメント、セルビア・オープンが影響していたと思います。昨年ジョコファミリーがオランダのトーナメントのライセンスを買い取り、セルビアにもってくることに成功。ジョコのおじさんがトーナメント・ディレクターとなって、順々に準備が整っているようですが、ジョコヴィッチのリクルートが効いてワールドツアー250のスケールにしては、なかなかの大物選手が集まりました。という訳でジョコは5月まではどうもフォーカスがむずかしそうです。
セルビア・オープンに、ジョコヴィッチ、ステパネック、アンドレェヴ、カーロヴィッチ、アメリカからはクェリーが参加します。
Federer vs Dent
(過去の対戦はなし)
Federer
初戦でキムを 6-3, 6-2で倒し、3回戦ではキーファーを6-4, 6-1で破ったフェデラーは快調な滑り出しでR16を迎えます。昨日の対キーファー戦では、フェデラーの1stサーヴが80%の割で成功。この試合ではサーヴ&ヴォレーやフォアの練習をしていたようなゆとりがありました。デントは2006年2月のロッテルダムで怪我をして以来、2年以上のブランクがあった元トップ20の選手です。絶滅寸前のサーヴ&ヴォレー選手のカムバックはテニス界にとっては嬉しいニュース。二人は今回が初めての対戦となりますが、いつも初対面の選手には手こずるフェデラー。アグレッシヴなデントにどう迫るか? 楽しみな対戦です。
フェデラーの赤ちゃんニュースですが、ミルカはテニス関係の仕事を一切やめるそうです。しかしツアーにはできるだけ一緒についてまわるようですが、産婦人科との定期的検査などいろいろ準備があり、トーナメント会場とスイスを往復するのでしょうか。くれぐれも体のコンディションに気をつけてほしいですね。
Roddick vs Monfils
(過去の対戦成績:ロディック2勝、モンフィス3勝)
Roddick
3回戦のツルスノフ戦の第1セットでは、ロディックの弱点が出てしまい苦戦となりました。肝心な時に決められないことと、試合がタイトになってくるとディフェンスになりがち。つまり大切なポイントで、ガッツのあるテニスができないのがロディックの弱点。ロディックは11ゲーム目(5-5)で、8回のデュースを重ね、5回のブレークチャンスを逃してしまいました。タイブレークでも11-9でシーソーゲーム。トータルで10回のブレークポイントをとりながら、得点に結びつけたのはたったの3回。このようなもったいない試合展開では、球をとりまくるモンフィスでは苦戦が予想されます。サーヴは悪くないのですから、ディフェンスのモンフィスに強気で対戦してほしいものです。
残念な二人
Nalbandian
マイアミマスターズ(ソニーエリクソン・オープン)は、シード選手ですでに初戦で敗退してしまったのは、ナルバンディアン、フィッシュ、メルツァーの3人。ナルバンディアンは、トロイッキとの対戦では、インディアンウェルズのナダル戦にみせたあの華麗なテニスの片鱗もなく、6-1, 6-3のストレートで負けてしまいました。1stサーヴが30%ではどうがんばっても勝ちようがありませんが、ブレークポイントも6回も得ながら一度もブレークできず、今年最悪の試合になってしまいました。
Safin
初戦を勝ち越して2回戦はモンフィスと対戦したサフィンですが、勝てた試合を放棄してしまいました。第3セットで5-2と勝利を目前にしたサフィンは、フォーカスを失って、モンフィスにあれよあれよと連続ブレークを許して、6-2, 6-7(5), 6-3で敗退してしまいました。引退を宣言して最後のサフィンらしい試合をみせてくれるはずだったのですが、やはり浮き沈みの激しい気性ではメンタルをコントロールするのがむずかしく、これも残念な試合となってしまいました。
Simon vs Tsonga
(過去の対戦成績:シモン1勝、ツォンガ0勝)
Simon
メディアに対して不服なのは、誰もシモンについて語っていないこと。テレビの放送のなかでも勝った選手のリストにも加えていなかったのはどういうこと?2回戦はヒューイット3-6, 6-4, 6-3 、3回戦はシュトラー3-6, 6-1, 6-1 とむずかしい相手に勝ったというのに。最近は負けが多いし、8位とはいえ地味なんでしょうか。インタービューもなし(記者会見はしているのでしょうが、ソニーエリクソン・オープンのサイトには掲載されず)。ですから最近のシモンの様子がわかりませんが、2試合とも第1セットを落としています。ツォンガのことを以前シモンは、「彼はどんなに負けていても自信満々だから、GSは優勝してもおかしくない」と語っていましたが、ツォンガの底力を知っているだけに、作戦男で知られるシモンの対ツォンガ作戦がみものです。
Djokovic vs Berdych
(過去の対戦成績:ジョコヴィッチ1勝、バーチッチ0勝)
Djokovic
ジョコヴィッチは2月ドバイで優勝したものの、デ杯ではフェレールとナダルにストレート負け。インディアンウェルズではロディックにあっさりとストレート負けしてしまったため、ジョコは大丈夫か?という疑問が持たれていました。しかしマイアミでは2回戦、3回戦を順調に勝ちこし、安定したパーフォーマンスをみせています。特に昨夜の3回戦の対マテュー戦では、サーヴの得点確率が1stサーヴが82%、2ndサーヴが79%とソリッドなサーヴィスゲームで快勝しました。ゲーム展開も得意のバックハンドのダウンザラインが決まり、以前のように左右のサイドラインに振り分けるジョコテニスをみせてくれました。
今までは試合の準備が十分にできていなかったと述べていますが、これは新しいラケットに慣れることと、ジョコファミリーが中心となって5月2日から始まる、セルビア最初のATPトーナメント、セルビア・オープンが影響していたと思います。昨年ジョコファミリーがオランダのトーナメントのライセンスを買い取り、セルビアにもってくることに成功。ジョコのおじさんがトーナメント・ディレクターとなって、順々に準備が整っているようですが、ジョコヴィッチのリクルートが効いてワールドツアー250のスケールにしては、なかなかの大物選手が集まりました。という訳でジョコは5月まではどうもフォーカスがむずかしそうです。
セルビア・オープンに、ジョコヴィッチ、ステパネック、アンドレェヴ、カーロヴィッチ、アメリカからはクェリーが参加します。
Federer vs Dent
(過去の対戦はなし)
Federer
初戦でキムを 6-3, 6-2で倒し、3回戦ではキーファーを6-4, 6-1で破ったフェデラーは快調な滑り出しでR16を迎えます。昨日の対キーファー戦では、フェデラーの1stサーヴが80%の割で成功。この試合ではサーヴ&ヴォレーやフォアの練習をしていたようなゆとりがありました。デントは2006年2月のロッテルダムで怪我をして以来、2年以上のブランクがあった元トップ20の選手です。絶滅寸前のサーヴ&ヴォレー選手のカムバックはテニス界にとっては嬉しいニュース。二人は今回が初めての対戦となりますが、いつも初対面の選手には手こずるフェデラー。アグレッシヴなデントにどう迫るか? 楽しみな対戦です。
フェデラーの赤ちゃんニュースですが、ミルカはテニス関係の仕事を一切やめるそうです。しかしツアーにはできるだけ一緒についてまわるようですが、産婦人科との定期的検査などいろいろ準備があり、トーナメント会場とスイスを往復するのでしょうか。くれぐれも体のコンディションに気をつけてほしいですね。
Roddick vs Monfils
(過去の対戦成績:ロディック2勝、モンフィス3勝)
Roddick
3回戦のツルスノフ戦の第1セットでは、ロディックの弱点が出てしまい苦戦となりました。肝心な時に決められないことと、試合がタイトになってくるとディフェンスになりがち。つまり大切なポイントで、ガッツのあるテニスができないのがロディックの弱点。ロディックは11ゲーム目(5-5)で、8回のデュースを重ね、5回のブレークチャンスを逃してしまいました。タイブレークでも11-9でシーソーゲーム。トータルで10回のブレークポイントをとりながら、得点に結びつけたのはたったの3回。このようなもったいない試合展開では、球をとりまくるモンフィスでは苦戦が予想されます。サーヴは悪くないのですから、ディフェンスのモンフィスに強気で対戦してほしいものです。
残念な二人
Nalbandian
マイアミマスターズ(ソニーエリクソン・オープン)は、シード選手ですでに初戦で敗退してしまったのは、ナルバンディアン、フィッシュ、メルツァーの3人。ナルバンディアンは、トロイッキとの対戦では、インディアンウェルズのナダル戦にみせたあの華麗なテニスの片鱗もなく、6-1, 6-3のストレートで負けてしまいました。1stサーヴが30%ではどうがんばっても勝ちようがありませんが、ブレークポイントも6回も得ながら一度もブレークできず、今年最悪の試合になってしまいました。
Safin
初戦を勝ち越して2回戦はモンフィスと対戦したサフィンですが、勝てた試合を放棄してしまいました。第3セットで5-2と勝利を目前にしたサフィンは、フォーカスを失って、モンフィスにあれよあれよと連続ブレークを許して、6-2, 6-7(5), 6-3で敗退してしまいました。引退を宣言して最後のサフィンらしい試合をみせてくれるはずだったのですが、やはり浮き沈みの激しい気性ではメンタルをコントロールするのがむずかしく、これも残念な試合となってしまいました。
投稿者 Tennisnakama 00:34 | コメント(4)| トラックバック(0)
シモン・ツォンガ戦、どちらも好きな選手だからどっち応援したらいいか‥あ、tennisnakamaさんが以前おっしゃってた「トワイライト」と言う映画、こちらでもテレビでコマーシャルしてます。たしかに、ヴァンパイア、シモンに似てるかも!でもマイアミのシモンはまた髭をはやしてますねー あまり似合わない気がするけど‥
フェデラーの次の相手は初めて知りました。どっちにしても勢いがありそうだし、押されないようにしてほしいです。キーファーとの試合、後半サーブもよくなってミスも減っていたように思います。。どんどん調子が上がってくればいいな。 それにしてもミルカさん、テニスの仕事辞めちゃうんですか。ロジャーは大丈夫なんでしょうか~。ツアーには一緒にまわるということですが‥
ジョコビッチの近況はなるほど・・・でした。もうセルビアでのトーナメントが発進でしたか・・・。
しかし彼も若いけれど祖国の(テニス発展の)為に、頑張っているのですね。
マイアミでまた調子を取り戻し、更に上位選手同士の闘いを、より面白くしてくれるでしょう。
でもやっぱり・・一番は私も、フェデラーの美しくてメンタルの強いテニス、そしてナダルとの闘いを期待しています。
フェデラーは「ハッピーな時間を過ごすことがもっとも大切なこと。」と言っています。ミルカがハッピーであれば自分もハッピー。彼女は昔から母親になりたかったようで、テニスビジネスには未練はないようです。これはフェデラーにとってよいことだと思います。フェデラーキャンプは家族でまかなっているところが大きく、時にはプロに任せた方がよいこともあります。ミルカの引退によって、フェデラーキャンプが変わっていくことは確かで、ある意味ではプラスだと思います。
chellさん、
最近のテニスは、トップの実力が拮抗していて予断を許しません。トップ4はポイントの上では他の選手を引き離していますが、トーナメントでは彼らを破ることができるという態度で向かってくる選手たち。今日から16選手の壮絶な戦いが始まり予想外のアップセットが起こるかもしれません。
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