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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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フェデラーが優勝

マドリッドマスターズの決勝はフェデラーの優勝に終わりました。
Federer def Nadal: 6-4, 6-4

あのThe King of Clayのナダルのクレーの敗北は世界にショックを与えたようですが、この結果は二人にとってWin Win situationになったと思います。なぜか?

Federer
まずフェデラーですが、彼は勝てないフェデラーから脱出するには、どんなマッチでも勝っていかなければならない切羽詰まった状況にあります。ナダルとの試合前日のインターヴュー(バーゼル紙)では、まだ自信がもてないと率直な心境を語っていましたので、このマスターズの優勝、しかもナダルに勝ったことは、彼にとっては大変重要な意味をもち、フレンチオープンに大きな希望と自信を与えたと思います。

フェデラーは記者会見でその喜びを以下のように表現しています。

「本当に勝てて嬉しい。僕はよいプレーができたと思っている。ナダルを負かすことはむずかしいことだけれど、今日はいろんなショットをうまくミックスできたし、サーヴもよかった。」

「僕のやろうとしたことがすべてうまくいった。最後は気持ちよくプレーでき、今日はパーフェクトな勝利だった。」

「昨年のウィンブルドンや今年の全豪では接戦だったから、僕はナダルに勝てると信じていた。特にマドリッドのような速いサーフェスでは、勝てるというポジティヴな気持ちが必要だった。」

「今年はいろいろつまずきがあったけれど、徐々に思っている方向にことが運んでいっている。今日の勝利はベストなタイミングだった。」

フェデラーのマドリッドの決勝までの試合を観戦してきましたが、エラーは相変わらず多いですが、ウィナーも多いアグレッシヴな攻撃で快進撃を続けてきました。サーヴがずいぶんよくなり、フェデラーらしい速いゲーム展開を可能にしています。腰の故障で一時タイミングが狂ってしまったサーヴの調整がうまくいっているようで、エースの数もナダル戦では6、(準々)準決勝のデルポトロ戦では8、そしてロディック戦では15もとれるようになっています。

バーゼル紙に「当分コーチは考えていない。今のチームにとても満足しているから。」と述べていますが、スイスのデ杯キャプテンがまめまめしくフェデラーの面倒をいろいろみてくれているようで(作戦の助言からヒッティングパートナーまで。そして料理も作ってくれたりするそうです)、この気楽な環境が今のフェデラーには居心地がよくよい影響を与えていると思います。

マッケンローがアドヴァイザーになって協力してもよい、というオファーをしたのにもかかわらず、フェデラーがマッケンローに連絡をとらなかったのは、実にいろんな人がフェデラーにアドヴァイスをしたがっていて、「ありがたいことだけれど、それに一つ一つ応えられない」とも別のインターヴューで述べていました。これは正解でしょうね。いろんな声をきいていると自分を見失ってしまう危険性がありますから。

現に、フェデラーはフレンチのタイトル制覇のために、ローチやイゲラスのようなクレーに強いコーチをパートタイムのコーチとして雇ってきましたが、成果はあまり出ませんでした。それは彼らのクレーテニスに振り回されて、フェデラーが自分のゲームを忘れてしまっていたような気がするのです。

「正しい決断(ショットの選択と作戦)が勝利をもたらした。」とフェデラーは述べています。正しい決断とはPlay my gameを貫くこと。フレンチオープンではサーフェスはマドリッドよりも遅いですが、自信をえたフェデラーは、アグレッシヴなゲーム展開で攻めてくると思います。

もしフェデラーが決勝まで残りナダルと対戦することになれば?

昨年のフレンチではフェデラーナダルに6-1, 6-3, 6-0 で完敗してしまいました。スコアから言えば、 1977年にゴットフリードがビラスに負けた6-0, 6-3, 6-0についで、フレンチオープン史上(Open Era)最悪の成績だったとか。こんな記録までもらってフェデラーは、屈辱に耐える長い一年でした。「でも今年は違うよ。勝てそうな気がするんだ。」と言いたげなフェデラーのポジティヴな声が聞こえてきそうです。大いに期待したいところです。

Nadal
ではナダルの敗北がなぜナダルにとってWinのシチュエーションなのか?

最初からナダルは、サーフェスと高度の関係で、マドリッドには出たくないようなことを言っていましたので、彼のモチベーションがどれくらい高かったのかは疑問です。ナダルは記者会見でこのように述べています。

「今日のロジャーは僕よりうまくプレーしていたので勝って当然だと思う。コートがすごく速くて彼の有利になった。僕のショットは短かすぎたし、エラーも多かった。彼はそれをうまく利用して勝利に結びつけた。」

「僕は昨夜4時間以上プレーしたので(ジョコヴィッチとの準決勝)、とても疲れていたのは本当だ。でも彼はブレイクとの準決勝をわずか1時間半で済ませることができたのだから、土曜は彼の方が僕よりベターだったといえる。」

メディアがThe King of Clayと名付け、スーパーヒューマンのように書かれてきたナダルでしたが、マドリッドは明らかに苦手意識が先走って、なかなかリズムがとれず苦戦していました。しかも前日にはEpic Matchと称されるほどの大激戦をやったナダルには、肉体的にも精神的にもガス欠状態にあったことは確かです。

こういう状態で、もしジョコヴィッチ戦のように死闘のあげくフェデラーに勝っていたとしたら? 

多分ナダルは気持ちの上ではハングリーさが半減してしまう危険性があったと思います。いくらクレーの王者でも、モンテカルロ、バルセロナ、ローマと勝ち続けているナダルは、どこかで一休みをしないと息切れしてしまいます。(昨年)一昨年は同じ時期にハンブルグの決勝でフェデラーに負けています。この負けがフレンチへのバネとなってナダルはみごとに優勝しました。ですからこのマドリッドの敗退は、フレンチ優勝を狙うナダルにとっては、自己を振り返る機会を与え、ギアアップに必要な過程ではなかったかと思うのです。ですからますます強くなってナダルはローランギャロスに登場してくるはず。ナダルにはやっぱりパリのクレーが一番似合っています。


投稿者 Tennisnakama  17:11 | コメント(27)| トラックバック(0)
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コメント
始めまして。いつも、楽しく読ませてもらってます。Tennisnakamaさんのブログのスタンスが大好きです。フェデラーが一番好きだけど、ナダルも好きみないな感じが。私もナダル好きですが、フェデラーが好き過ぎて・・・w
表彰式でのナダルの笑顔がとても良かったです。1年かかって33連勝を積み重ねて、それがまた、フェデラーに止めてもらって良かったのかもしれませんね。
これからも、頑張って更新し続けてください。
投稿者 ピュアドラ 2009/05/18 17:44
初めまして、いつも興味深く読ませていただいています。
記事の中で誤りがありましたので、訂正お願いいたします。
準決勝はデルポトロでしたね。そしてハンブルクでナダルが負けたのは一昨年の2007年のことです。昨年は7-5 7-5でナダルが勝ちました。 
投稿者 三郎 2009/05/18 19:00
始めまして。毎日、アップはまだかと拝見させて頂いてます。個人的にはジョコのファンなんで
準決勝の最高の試合で負けたのはかなりショックでした。(ここで勝てないならもうナダルに勝てないのでは?と個人的には思ってます。)決勝は久しぶりのフェデラー優勝でよかったと思ってます。(あまり緊張感は前日に比べありませんでしたが)これからも毎日訪れますのでアップの方よろしくお願い致します。ジョコの分析辛口で良いのでこれからもお願いします。
投稿者 kaz 2009/05/18 20:04
初めまして! いつも楽しく拝見しています。
この試合についてはおっしゃる通りだと思います、ナダルは疲れていましたし・フェデラーは良く攻めていました!
ナダルファンとしてはフレンチで5連覇してほしいので、怪我しなかったのが何よりも幸いです♪
フェデラーに限って慢心する事も無いでしょうが、自信を持たれるのは厄介だな~★
さてローランギャロスの決勝には、誰が勝ち上がってくるのでしょう~楽しみですね☆
投稿者 tom☆ 2009/05/18 20:04
三郎さん、誤りのご指摘ありがとうございます。

昨年のハンブルグの試合は、「一」が抜けておりました。昨年は間違いで正しくは一昨年。一昨年の5月14日から始まったハンブルグでナダルはフェデラーに負けましたが、二週間後のフレンチオープンには勝っています。 またデルポトロは準々決勝ではなくて準決勝でした。これは「じゅん」とタイプしたときに準々決勝と準決勝がでてくるようになっているので、急いで書くときは今日のような間違いがおきてしまいますね。(冷や汗)すみませんでした。

昨夜は午前の4時に書き上げて、目がかすんできて頭も朦朧の状態でしたが、読み直しましたがこれらの誤りには気がつきませんでした。誤字脱字などの小さなミスはともかく、事実の誤りには厳しくありたいと思いますので、ご指摘には感謝しています。
投稿者 tennisnakama 2009/05/18 22:08
Tennisnakamaさんの分析に激しく同感です!!
昨日の決勝はどちらにとってもこれから始まるRGに向けて良い影響を及ぼすと思います。
ラファファンとしては、やっぱりクレイでの連戦連勝はやはり燃え尽きてしまう不安もありますし(まあ、ナダルにそれがあるかはわからないけれど)、まさに自分を振り返るリフレッシュのチャンスとしてとても良かったのではないかと思います。しかも、ロジャーが強ければ強いほど燃えるのがラファ。ロジャーにもいきいきと活躍してもらいたいです。ラファにとっては準決勝のジョコとの試合も大きな大きな収穫だったでしょう(kazさん、ラファファンの私ですが、ジョコは本当に憎めない良いキャラクターで大好きです!)。昨日の試合で、RGがますます楽しみになりました!!
投稿者 alala 2009/05/18 22:20
ピュアドラさん、はじめまして。
フェデラーファンとナダルファンはライヴァルであるにもかかわらず、ピュアドラさんのように二人を応援してしまうところがありますね。これは二人のプレーの仕方が全く違っているにもかかわらず、彼らの人徳からくるものがあると思います。ファン同士が敵対関係でないので助かってます。

kazさん、初めまして。
毎日アップをまだかと待っていてくださってると聞いて光栄です。が、同時にプレッシャーも感じます。しかしPressure is a Privilegeで、毎日とはいきませんが頑張ります。ジョコは残念でしたね。あともう一息ですね。しかしこのようにトップ4の距離が縮まってくると緊迫感があって面白いですね。

tom☆さん、初めまして!
私も複雑な気持ちなのです。でもフェデラーのGS14個目はウィンブルドンにしてもらいたいというのが正直な気持ち。ナダルのパリの城は最後まで守り通してほしいと思っています。

投稿者 tennisnakama 2009/05/18 22:32
alalaさん、
いよいよパリに向けて出発ですね。もう勝手にalala特派員に記事を書いてもらうつもりでおりますので、よろしく。コメントのような簡単なものでも結構。パリの反応や現地の雰囲気などを期待しています! 私のメールアドレスまで直接送ってください。
info@tennisnakama.com

フレンチオープンを観戦されるacchanさんも期待していますよ!
投稿者 tennisnakama 2009/05/18 22:56
Tennisnakamaさん、こんにちは。
ナダルとフェデラー、どちらにも良い状況をもたらせるような結果。そんなこと、あまりありませんよね。でも今回は私もそう思いました。ロジャーが勝つとは思っていなかったので、本当に嬉しかったのですが、それがラファにとってもプラスになるなら良かったです。RGはラファ有利は動きませんが、きっとロジャーもモチベーションを上げてきてくれるでしょう。ジョコもマレーもそれは同じですよね。どんなことになるのか、わ~楽しみだけど、ちょっと怖~い!
投稿者 p.compose 2009/05/19 00:02
リスクを恐れずウィナーを狙い、リターンエース、ネットプレイと攻め続けたフェデラーのテニスに感激していました☆それにしてもオンラインのウィナーがほんとに多かった気がします。
それにしても、Win Win situationとはうまい表現ですね。フェデラーの勝利の笑顔がなによりもうれしそうだったのは当然ですが、ナダルの表情の方がより印象的でしたね。悔しくないはずはないのでしょうが、極度の疲労やプレッシャーからの開放感、全豪でフェデラーに勝利してしまった時の複雑な感情、尊敬するフェデラーの勝利を素直に祝いたい気持ちなど、色々と想像してしまいました。男の私ですらそう思うのでしょうから、ナダルファンの女性たちにとってはもうたまらないのでしょうね。それにしても今回の表彰式でも彼はこれでもかというばかりのナイスガイでした。
投稿者 yama 2009/05/19 00:09
p.composeさん、
新しいランキングは以下のようになり、5位と4位の差は4000ポイント。完全にトップ4の軍団は独走です。5セットマッチのGSは、ナダルvsジョコのような激戦をやってしまった方が不利。(省エネテニス+ドローの運)x(体力+メンタル)=GS優勝のフォーミュラーで誰がトロフィーをかちえるでしょうね? やっぱりナダルでしょうか?
(1)ナダル 14960
(2)フェデラー 10470
(3)マレー 9020
(4)ジョコヴィッチ 8830
(5)デルポトロ  4830

yamaさん、
ナダルは本当に肩の荷がおりたようなすがすがしい顔をしていましたね。コメントでは、「マドリッドの敗北が僕に与える影響は全く無し」といってましたので、この敗北にあまりこだわっていないようです。しかし眠れるフェデラー獅子を起こしてしまったような一抹の不安もありますが。
投稿者 tennisnakama 2009/05/19 00:42
p.composeさん、
新しいランキングは以下のようになり、5位と4位の差は4000ポイント。完全にトップ4の軍団は独走です。5セットマッチのGSは、ナダルvsジョコのような激戦をやってしまった方が不利。(省エネテニス+ドローの運)x(体力+メンタル)=GS優勝のフォーミュラーで誰がトロフィーをかちえるでしょうね? やっぱりナダルでしょうか?
(1)ナダル 14960
(2)フェデラー 10470
(3)マレー 9020
(4)ジョコヴィッチ 8830
(5)デルポトロ  4830

yamaさん、
ナダルは本当に肩の荷がおりたようなすがすがしい顔をしていましたね。コメントでは、「マドリッドの敗北が僕に与える影響は全く無し」といってましたので、この敗北にあまりこだわっていないようです。しかし眠れるフェデラー獅子を起こしてしまったような一抹の不安もありますが。
投稿者 tennisnakama 2009/05/19 00:44
tennisnakamaさんこんにちは。まだ昨日の興奮冷めやらぬ私です。。いいですよね、こんなの久しぶりなんだもの!
ところで、今回の大会で思ったのですが、フェデラーは最初のころの試合は驚くほどネットに出る回数が少なかったり(私はロジャーは常にどんどんネットに出る選手だと思っていたのでちょっとびっくりしました) デルポトロ戦ではドロップショットをすごく多用したり、ナダル戦では抜かれるの覚悟でやってるのかと思うほどネットに出たり、選手ごとに私でも分かるくらい試合のしかたを変えているなあと思って見ていました。特に今回のナダルとの試合は一つ一つ何かを考えながらコツコツと試合を進めているように見えました。これらのことは私の気のせいかもしれないけど、そうやってみんな対戦相手によって色々と作戦を考えるんだと思うと、また試合の見方が違って面白いなあと思いました!
投稿者 pandini 2009/05/19 01:54
今にして思えば、コイントスで勝ったフェデラーがレシーブを選んだこともこの結果につながってたのかなと思うと・・・。

男女共同表彰式でしたが、18歳(うろ覚え)でスピーチのトップバッターだった女子準優勝のウォズニアッキが、最後にロジャーとラファの健闘を称えたくだりがよかったです。女子優勝のサフィナによるスペイン語のスピーチも観客受けがよかったですね(何をしゃべってるのかまったく分かりませんでしたが)。ラファのスペイン語スピーチは流暢すぎて・・・、でもなんかディナラおめでと、キャロライン残念だったね、みたいなことを言って気がする、この部分は英語だった?
ロジャーは、サフィナ⇒ラファのスペイン語スピーチの流れを受けて「僕からは英語だけど・・・」と紳士的な言い訳からはじまり、最後は「今日はパーティーを台無しにしてゴメンね、来年はまちがいなく彼(ラファのこと)がこの場所(優勝者のポジション)にいると思うよ」という地元スペインに対するリップサービスでしめくくり。
それにしても、フェデラーほど「優勝」が似合う選手はいないなあ~。

投稿者 こりお 2009/05/19 02:16
pandini さん、
ベースラインにべったりのデルポに対しては、ドロップショットでくると分かっていましたが、初っぱなの第1ゲームから3回もドロップショットをやるなんて!笑ってしまいました。ナダル対策は気持ちよくラリーをさせないためにいろいろショットを混ぜながら、リズムを崩していましたね。このように選手に対しては若干の作戦の違いはあるにしても、フェデラーの基本は変わらないように思います。ただ今まではサーヴとストロークが安定せず、彼の本領が発揮できない試合が多かったようですが。

RGですが、サーフェスが遅いので、ラインやコーナーを狙ったリスキーなショットを打たなければ、相手にとられてしまいますので、マドリッドのようには攻撃はできないと思います。多分速攻とラリーなどを混ぜながら、臨機応変にベストな選択をはかりながら迫ってくると考えられます。ただ負けて焦ってきた立場になってきたときが正念場です。そのときは自分にあった一番自然なテニスをすれば道が開かれるかもしれません。つまり多くの選手が言う、Play my gameです。そういった意味でも、あまりサーフェスのことを気にせずフェデラーらしきテニスをすれば、ひょっとしてひょっとです。

こりおさん、
表彰式にジーンズできちゃったサフィーナの感じがちょっと不思議な感じでした。もしあれが男女反対の立場ならどうでしょう? ナダルがジーンズでやってきてスピーチをしてもあまり感動的ではないでしょうね。私はやっぱり勝った直後の感動を汗びっしょりのテニスウェアで伝えてくれるほうが嬉しいですね。
投稿者 tennisnakama 2009/05/19 02:45
Tennisnakamaさん、こんにちは。
今日の記事を読ませていただいてとても納得できました。勝ち続けることはファンにとってはもちろん嬉しいことなのですが、ハングリー精神を持てるのはやっぱり負けることからしかない、そう考えるとフレンチオープン前に決勝で敗れたというのはナダルにとって確かにWinのシチュエーションなのですよね。
昨日の試合は夢の対決のはずなのに、見る前から自分でも不思議なくらい興奮もせず、ナダルが負けてしまったこと(しかもストレートで!)を悔しい思いをすることなく受け入れていた自分が不思議でした。きっとこのマドリッドでも勝利してフレンチを迎えることに知らず知らずのうちに不安を覚えていたのでしょうね。
途中映し出されていたトニおじさんの表情にも焦りがなく、フェデラーのショットに拍手を送っていた姿も印象的でした。
投稿者 yayanonn 2009/05/19 04:58
yayanonnさん、
これがサッカーや野球のようなチームスポーツでは、勝っている勢いで突っ走ってしまわないといけないのでしょうが、個人スポーツは体と心が財産。体は月日が経てば回復しますが、心はなかなかそうはいかない。心が疲れてしまったら? 燃え尽かなくてもちょっとしんどいな、というときがありますよね。この黄信号をうまく読めるようになることも、テニスにとってはとても大切なことのように思います。
投稿者 tennisnakama 2009/05/19 05:15
錦織選手が肘が治らず全仏オープン欠場となりましたね。これほど長引くとは・・・よほど無理をしたのですね。大阪のデ杯の中国戦では試合のあと、肘がパンパンにはって痛い、と言ってましたが、テニスエルボーは軽視できませんね。それにしても十分休まないでトレーニングのしすぎかも。シャラポヴァがやっと復帰して今日ようやく初勝利を決めましたが、彼女も時間がかかりすぎですね。IMGのトレーニングは大丈夫なのでしょうかしらん?
投稿者 tennisnakama 2009/05/19 13:50
sportiva 3月号が、錦織圭特集をくんでいますが、そのなかで杉山愛さんが、「昨年の夏はツアーで一緒になることが多かったが、彼のことを見ていたら体のケアの仕方がまったくなってなかったんです。・・・ストレッチのやり方、スポーツドリンクの飲み方、・・・簡単なケアで雲泥の差が出るのに、会うたびにチェックしていくつもり」と書いてあったのでびっくりしました。伊達公子さんのブログを見てると試合の前後のケアのことがいつも書いてあります。トレーナーにも帯同してもらうことが多いようです。圭君もお金の心配がないのだから、十分ケアしているとばかり思っていました。
投稿者 chacha 2009/05/19 19:35
sportiva 3月号が、錦織圭特集をくんでいますが、そのなかで杉山愛さんが、「昨年の夏はツアーで一緒になることが多かったが、彼のことを見ていたら体のケアの仕方がまったくなってなかったんです。・・・ストレッチのやり方、スポーツドリンクの飲み方、・・・簡単なケアで雲泥の差が出るのに、会うたびにチェックしていくつもり」と書いてあったのでびっくりしました。伊達公子さんのブログを見てると試合の前後のケアのことがいつも書いてあります。トレーナーにも帯同してもらうことが多いようです。圭君もお金の心配がないのだから、十分ケアしているとばかり思っていました。
投稿者 chacha 2009/05/19 19:36
sportiva 3月号が、錦織圭特集をくんでいますが、そのなかで杉山愛さんが、「昨年の夏はツアーで一緒になることが多かったが、彼のことを見ていたら体のケアの仕方がまったくなってなかったんです。・・・ストレッチのやり方、スポーツドリンクの飲み方、・・・簡単なケアで雲泥の差が出るのに、会うたびにチェックしていくつもり」と書いてあったのでびっくりしました。伊達公子さんのブログを見てると試合の前後のケアのことがいつも書いてあります。トレーナーにも帯同してもらうことが多いようです。圭君もお金の心配がないのだから、十分ケアしているとばかり思っていました。
投稿者 chacha 2009/05/19 19:36
マドリッドの決勝後は、ロジャーの多彩なショットを思い出しては感嘆のため息をつき、表彰式の様子を振り返っては感慨深くなって涙ぐんだり、皆さんの投稿を見ては勝手に喜びを分かち合っている気分に浸ったり。ロジャーファンの私にとっては本当に待ちに待った優勝だったので、万感の思いで1日以上を過ごし、ようやく落ち着いてきましたので、遅ればせながらメッセージを投稿させていただきます。マドリッドのサーフェス条件、ナダルの疲労&モチベーション等々いろいろな要素があり、ロジャーのコンディションだけでの優勝ではなかったと思います。それでも、ロジャーに有利な条件が揃っているなかできちんと勝てたということはとても大きいですよね。勝てる自信がロジャーのメンタルの強さになり、自分らしいプレイで攻撃的に戦えるようになるはずです。これから始まるフレンチ、続くウィンブルドンに期待が高まって、にやけてしまって仕方がありません。と同時に、錦織のフレンチ欠場はとても残念す。でも、ここで無理をせずにしっかりと治してもらいたいですね。当初から大したケガではないと言われていましたが、完治にこれほどの長い時間がかかったことで、自分の体のケアやフィットネスについてIMGに管理してもらうだけでなく、錦織自身でもいろいろ考える機会になっていればいいなと思います。今日から放送している錦織のゲータレードCMをさっき見ましたー。ジョコヴィッチのヘッドCMやロジャーのジレットCMとはもちろん全然違って(笑)、正統派の格好いいCMでした!
投稿者 mito 2009/05/19 22:38
chachaさん、
貴重な杉山愛ちゃんのお話、ありがとうございます。私も昨年の圭君の試合を観て、いろんな基本的なことが教えられていない(トイレットブレークの取り方など)のに少し驚いて記事に書いてしまいましたが、これはコーチ陣の責任が大きいと思いました。技術ばかりの教育で他の細かいケアがされていないような気がします。

mitoさん、フェデラーの優勝おめでとう!
フェデラーファンでなくても、彼のカムバックを願っているテニスファンは多いのですから、このニュースはテニス界にとって朗報でした。今まで勝てる試合もナダルに負けてきただけに、おっしゃる通り「きっちり勝てた」ことはフェデラーに大きな自信となりましたね。
投稿者 tennisnakama 2009/05/20 00:02
Tennisnakama 様

ご無沙汰しております。
2週間遅れの話題で恐縮です。
フェデラーファンの僕としては、今年最初のナダルを破っての優勝嬉しい限りです。
僕なりの勝因を分析すると

1 フィットネスの復活
2 1によりサービスが好調
3 2により試合の流れをコントロール出来た
4 3により余裕が生じてフォアハンドのアンフォースドエラーが減り、又、ドロップショットの多用の新戦術にトライ出来た

一方、ナダル側の敗因としては、

1 歴戦の疲れ等によるモチベーションの低下
 3大会連続優勝、前日のジュコビッチとの大熱戦を制した、次週から全仏オープンが始まる等の理由でこの日のナダルは勝利への執念と集中力が他の試合よりも少ない様に見受けられました。
 スーパーショットが、0に近かったのではないかと記憶しています。

全仏オープンの決勝では、昨年の様なナダルの完勝ではなく、2007&2008全英の様な伝説の試合になる事を祈っています。
そして、フェデラーがグランドスラムを達成できれば、最高です。
投稿者 ロベルト・ジーコ・ロッシ 2009/05/30 18:50
ロベルト・ジーコ・ロッシ さん、
詳しい分析ありがとうございます。全く同感です。フェデラーはサーヴとフットワークがよくなりましたね。彼の試合はオフェンスが基本ですので、サーヴがよくなければ彼のゲーム展開ができませんものね。後はエラーの数です。スローなRGではナダルにすべてとられてしまいますので、ラインぎりぎりを狙わざるをえずエラーが増えると思います。前回の試合ではフェデラーのエラーは45、ナダルは17です。この違いは大きい。
投稿者 tennisnakama 2009/05/30 21:16
Tennisnakama 様

おはようございます。(日本時間)
早速のお返事ありがとうございました。

>全く同感です。
ありがとうございます。
Tennisnakama様からそうおっしゃっていただけると僕のビジョンの一つ

2020年までにテニス 4大大会で日本人が優勝する為に、2013年までに
SWC戦略研究所を開設する。

に弾みがつきます。

>前回の試合ではフェデラーのエラーは45、ナダルは17です。
お願いがあります。
フェデラーのエラーをサービスとリターンゲームで分けてカウントして
いただけますでしょうか?
僕の予想では、エラーは圧倒的にリターンゲームで多いのではないかと
思っています。
なぜなら、サービスゲームではサービスポイント若しくはサーブで押せる
展開になるので無理する必要が少ないからです。
サービスゲームを確実に取れる流れであれば、1セットの内最大6回有る
リターンゲームで1回ブレークすればセットを取れるのでリスクを取って
攻められます。

>フェデラーはサーヴとフットワークがよくなりましたね。彼の試合は
オフェンスが基本ですので、サーヴがよくなければ彼のゲーム展開が
できませんものね。
仰られる通りです。
フェデラーとナダルのテニス
サッカーの用語を使うとアクションとリアクション、ポジェッションと
カウンターの様にある意味反対の部分が多いと思っています。
だからこそ、見る者を興奮させられるのでしょう。

今後ともよろしくお願いします。
投稿者 ロベルト・ジーコ・ロッシ 2009/05/31 09:53
unforced errorと forced errorをどのようにして区別するのか?これは主観的な判断によるところが多くて区別がとてもむずかしいのです。ですからATPの公式記録では載せていません。TVの解説には彼らのスタッフが数えたスタッツを使ってますが、公式記録とはなっていません。ローランギャロスはめずらしくunforced errorを記録していますが、これは例外だと思ってください。

ただ分析する者にとっては多少の誤差があっても、試合の状況を読むのに役立つものですから、私は与えられたunforced errorの数を使ってますが、もし私が自分で勘定すると判定がきびしいので、とんでもない多くの数になると思います。試合の状況を把握するだけで精一杯ですので、フェデラーのサーヴィスゲームとリターンゲームのエラーを数えることはできませんが、問題の捉え方がおもしろいので、ぜひロベルトさん自身にやっていただきたいですね。

投稿者 tennisnakama 2009/05/31 10:24
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