2009年05月19日
錦織選手の全仏欠場に思う
今回の錦織選手の全仏欠場はさぞかし圭君にとって辛い決断だったと思います。それにしても彼の肘は長引いていますね。1月のニュージーランドのオークランドのフェレーロ戦でリタイアして以来、なかなか復帰できないのは、やはり最初の無理がたたっていたのではないかと思います。
オークランドの前に、オーストラリアのブリスベインで、マチューと対戦したときに、この右肘の痛みで圭君はメディカル・タイムアウトをとってマッサージを受けています。このときかなり痛そうな顔をしていましたが、途中棄権することなくがんばりました。しかし一週間後の初戦のフェレーロ戦で痛みが激化し、第1セットの途中3-5でリタイアしてしまいました。
オークランド以降も腕が痛いといいながら全豪に出場。2月にサンホゼとメンフィス、3月にデ杯とインディアンウェルズと完治しないまま、だましだましで試合に出て、当然の結果でサンホゼ以外はすべて初戦で敗退。デ杯には一勝をあげましたが、「腕がパンパンになって痛い」という彼のコメントに正直いって驚きました。ここまで悪くなっているのになぜ?
選手と怪我は切っても切り離すことができない因果な関係にあるのですから、選手の怪我の予防について、テニス界がもっと真剣に対応する時期にきているのではないかと思います。
IMGではスポーツメディシンの専門分野を設けているにも拘らず、ボレテリの選手は怪我が多いです。トミー・ハース、テイラー・デント、マリア・シャラポヴァなど看板選手が長期の怪我でテニスから離れていました。あの巨大なIMGだから安心なのではなく、巨大だから細かい個人のケアができていないのかもしれません。
昨日カムバックしたシャラポヴァは昨年の夏以来ですので、ほぼ一年近くのブランクを強いられました。彼女の肩の痛みはかなり前から具合がよくなく、無理をしながら試合をした期間が長過ぎたことが決定的だったように思います。シャラポヴァは医者の誤診で肩の治療が長引いてしまったと医者のせいにしていますが、試合が出来なくなるほどの重傷になるまで、どうして真剣に対処しなかったのか。これはシャラポヴァ本人だけではなく、彼女のチームの責任が問われてよいと思います。
選手にとって具合が悪くても断りきれない状況がいろいろあると思います。例えばナダルのマドリッドの出場。本人にとっては出たくない理由はいろいろあっても、スペインのヒーローが首都マドリッドのマスターズをスキップすることは、やはり許されないこと。毎週のように大会があり、しかも優勝してしまうと日曜まで試合をこなさなければならず、これで体に故障が起きない訳がありません。案の定、膝が痛くなってメディカル・タイムアウトをとりましたが、かなり痛そうな顔をしていました。
周囲からくるプレッシャー・・・
本人の試合に出たいという願望・・・
試合を楽しみにしているファンの要望に応えたいという気持ち・・・
収入が途絶えてしまう不安・・・
故障があってもつい無理をしてしまう複雑な背景があります。しかし怪我の予防を常にプライオリティーにおけば、今回の圭君やシャラポヴァのような事態はある程度免れたはず。
息子もトップのトーナメント選手を育てるクラブに属して、トレーニングを受けてきましたが、多少の痛みがあっても、「めそめそするな!」といったマッチョ的な態度で聞いてもらえないことが多かったのを覚えています。私自身テニスでは肩と膝の手術を受けていますので、どこまでプッシュしてよいのか、どこで止めるべきかが分っていますので、危ないと思えば、コーチにお願いしてトレーニングを一時中止してもらったことがあります。しかし本人はなかなか言えない雰囲気なのです。このような「ちょっとくらいの痛みは誰でもある」が当たり前になってしまっている環境の中では、つい無理をしてしまうと思います。
私はジュニアサッカーチームのコーチになるためにトレーニングを受けたときに(ビリチームを受け持って3年後には優勝させましたよ。これ関係ないですが。)、ウォーミングアップの仕方がいかにプロ選手の間でも間違って行われているかを知らされました。最先端のテクニックでやっていると私たちは思いがちですが、実は結構いい加減なトレーニングをやっている選手が多いということも知りました。
アガシは試合前にウォームアップをやらないことでも有名です。サフィンの練習を見学しましたが、ウォームアップゼロでした。マレーはちょっとだけ。きっちりとウォームアップをやっている選手をあまりみたことはありません。
ジョン・マッケンローがNYのクラブでときどき会いますが、たったの一時間の練習に、ストレッチを練習前後にしっかりと15分づつ行っているのには感心しました。練習相手のデ杯のキャプテンの弟のパトリックは、さっさと着替えておりましたが。
数多くのプロの選手は怪我のために引退を余儀なくされているのですから、怪我の予防には、怪我の原因に対して正確な知識をもつことがまず先決問題。プログラムを組む、セミナーを開くなど、選手やコーチを教育して行く必要があると思います。
圭君にとって今年は厳しい試練の年となりましたが、無理をせず、我慢の子でインジャリーフリーの強靭な体づくりに専念してほしいと思います。
オークランドの前に、オーストラリアのブリスベインで、マチューと対戦したときに、この右肘の痛みで圭君はメディカル・タイムアウトをとってマッサージを受けています。このときかなり痛そうな顔をしていましたが、途中棄権することなくがんばりました。しかし一週間後の初戦のフェレーロ戦で痛みが激化し、第1セットの途中3-5でリタイアしてしまいました。
オークランド以降も腕が痛いといいながら全豪に出場。2月にサンホゼとメンフィス、3月にデ杯とインディアンウェルズと完治しないまま、だましだましで試合に出て、当然の結果でサンホゼ以外はすべて初戦で敗退。デ杯には一勝をあげましたが、「腕がパンパンになって痛い」という彼のコメントに正直いって驚きました。ここまで悪くなっているのになぜ?
選手と怪我は切っても切り離すことができない因果な関係にあるのですから、選手の怪我の予防について、テニス界がもっと真剣に対応する時期にきているのではないかと思います。
IMGではスポーツメディシンの専門分野を設けているにも拘らず、ボレテリの選手は怪我が多いです。トミー・ハース、テイラー・デント、マリア・シャラポヴァなど看板選手が長期の怪我でテニスから離れていました。あの巨大なIMGだから安心なのではなく、巨大だから細かい個人のケアができていないのかもしれません。
昨日カムバックしたシャラポヴァは昨年の夏以来ですので、ほぼ一年近くのブランクを強いられました。彼女の肩の痛みはかなり前から具合がよくなく、無理をしながら試合をした期間が長過ぎたことが決定的だったように思います。シャラポヴァは医者の誤診で肩の治療が長引いてしまったと医者のせいにしていますが、試合が出来なくなるほどの重傷になるまで、どうして真剣に対処しなかったのか。これはシャラポヴァ本人だけではなく、彼女のチームの責任が問われてよいと思います。
選手にとって具合が悪くても断りきれない状況がいろいろあると思います。例えばナダルのマドリッドの出場。本人にとっては出たくない理由はいろいろあっても、スペインのヒーローが首都マドリッドのマスターズをスキップすることは、やはり許されないこと。毎週のように大会があり、しかも優勝してしまうと日曜まで試合をこなさなければならず、これで体に故障が起きない訳がありません。案の定、膝が痛くなってメディカル・タイムアウトをとりましたが、かなり痛そうな顔をしていました。
周囲からくるプレッシャー・・・
本人の試合に出たいという願望・・・
試合を楽しみにしているファンの要望に応えたいという気持ち・・・
収入が途絶えてしまう不安・・・
故障があってもつい無理をしてしまう複雑な背景があります。しかし怪我の予防を常にプライオリティーにおけば、今回の圭君やシャラポヴァのような事態はある程度免れたはず。
息子もトップのトーナメント選手を育てるクラブに属して、トレーニングを受けてきましたが、多少の痛みがあっても、「めそめそするな!」といったマッチョ的な態度で聞いてもらえないことが多かったのを覚えています。私自身テニスでは肩と膝の手術を受けていますので、どこまでプッシュしてよいのか、どこで止めるべきかが分っていますので、危ないと思えば、コーチにお願いしてトレーニングを一時中止してもらったことがあります。しかし本人はなかなか言えない雰囲気なのです。このような「ちょっとくらいの痛みは誰でもある」が当たり前になってしまっている環境の中では、つい無理をしてしまうと思います。
私はジュニアサッカーチームのコーチになるためにトレーニングを受けたときに(ビリチームを受け持って3年後には優勝させましたよ。これ関係ないですが。)、ウォーミングアップの仕方がいかにプロ選手の間でも間違って行われているかを知らされました。最先端のテクニックでやっていると私たちは思いがちですが、実は結構いい加減なトレーニングをやっている選手が多いということも知りました。
アガシは試合前にウォームアップをやらないことでも有名です。サフィンの練習を見学しましたが、ウォームアップゼロでした。マレーはちょっとだけ。きっちりとウォームアップをやっている選手をあまりみたことはありません。
ジョン・マッケンローがNYのクラブでときどき会いますが、たったの一時間の練習に、ストレッチを練習前後にしっかりと15分づつ行っているのには感心しました。練習相手のデ杯のキャプテンの弟のパトリックは、さっさと着替えておりましたが。
数多くのプロの選手は怪我のために引退を余儀なくされているのですから、怪我の予防には、怪我の原因に対して正確な知識をもつことがまず先決問題。プログラムを組む、セミナーを開くなど、選手やコーチを教育して行く必要があると思います。
圭君にとって今年は厳しい試練の年となりましたが、無理をせず、我慢の子でインジャリーフリーの強靭な体づくりに専念してほしいと思います。
投稿者 Tennisnakama 23:15 | コメント(23)| トラックバック(0)
「sportiva 3月号が、錦織圭特集をくんでいますが、そのなかで杉山愛さんが、「昨年の夏はツアーで一緒になることが多かったが、彼のことを見ていたら体のケアの仕方がまったくなってなかったんです。・・・ストレッチのやり方、スポーツドリンクの飲み方、・・・簡単なケアで雲泥の差が出るのに、会うたびにチェックしていくつもり」と書いてあったのでびっくりしました。伊達公子さんのブログを見てると試合の前後のケアのことがいつも書いてあります。トレーナーにも帯同してもらうことが多いようです。圭君もお金の心配がないのだから、十分ケアしているとばかり思っていました。」
やはりスポーツって大変な作業なんですね。
>>数多くのプロの選手は怪我のために引退を余儀なくされているのですから、怪我の予防には、怪我の原因に対して正確な知識をもつことがまず先決問題。プログラムを組む、セミナーを開くなど、選手やコーチを教育して行く必要があると思います。<<
スポーツ先進国のアメリカでさえそうなんだなぁ...とびっくりしました。大学の体育の授業で教授が有酸素運動で行うウォームアップ(エアロビクスダンスじゃないんですが)を必ずやっていたのを思い出しました。もちろん現在はもっと有効な方法が沢山あるのでしょうが、当時そうした科学的根拠でもって怪我のリスクを回避するなんて、大学まで誰も教えてくれなかったので驚きでした...高校のハンドボールチームの監督は現役の全日本代表選手だったのに。
面白いことに私がギターを教えていて気がつくのは、同じ同業の先生は「千回弾けばうまくなる」、「気合だ」みたいなマッチョな態度な人が多いですよ。私は幸運にもいい師に出会ったのでそれに自分の味を加えて教えています。私の師匠は身体の関節を上手く使って疲れない、怪我を回避しやすい弾き方を私に植え付けてくれました。師がよく言っていたのは「音楽は95%が肉体労働だ。死ぬまで弾くためには正しい関節の使い方と筋肉のリラックスを学ばなければならない」ということでした。今日の記事はとても興味深く読みました。ありがとうございます。
私も大学で体育を教えている教員が行うサッカーのコーチトレーニングでしたので、新しいことをいろいろ学びましたが、本当に皆知らないことが一杯あるということを新たに知りました。今のテニスコーチは大学の最先端の体育の教育を受けず、根性でやってきた人たちが多いので、結構時代遅れな感覚があるのかもしれません。トレーナーは最先端の知識があってもテニスを知らない。コーチは科学の知識がない。このギャップが結構あると思います。もしコーチが怪我の原因(腰、膝、腕など)について知識を深めれば、やってはいけないフォーム、スウィングをはやい段階で修正することもできますよね。フェデラーが怪我が少ないのは、やはりリラックスした自然体で打っていることが一番の原因だと思いますが、ギターの習得もそうでしたか。興味深いですね。
>>今のテニスコーチは大学の最先端の体育の教育を受けず、根性でやってきた人たちが多いので、結構時代遅れな感覚があるのかもしれません。トレーナーは最先端の知識があってもテニスを知らない。コーチは科学の知識がない。このギャップが結構あると思います。<<
私はこのコメントにもびっくり。あそうなんだ...と驚きです。
そういえばテニスのコーチって免許とかないんですよね??? サッカーってありますよね。そのステージに併せてコーチングする人が持ってなきゃいけない資格みたいなモノが。だからなのかな、近年アメリカのサッカーのレベルが凄いですよね。アメリカの女子サッカーなんてレベル高いですよね。これもTennisnakamaさんが経験・実践されてたコーチングの観点から見てどう思われますか?
すみません...、テニスから話題から離れちゃって.... でも、怪我の少ない自然なフォームのフェデラー、でも、いまのフェデラーにやっぱりいいコーチが必要なのではと考えたりすると、コーチングではサッカーとかゴルフというジャンルにヒントがあるような... 音楽でもN.Y.にトッププレイヤー専門のコーチがいるんですよね。一年間のギャランティーを払うと毎週楽譜が送られて来て、そのプレイヤーに合わせた高度な課題が書かれてあるという。マイルス・ディヴィスバンドにいたマイク・スターンも利用してましたね。
MLBでもNFLでもコーチングってレベル高いんですよね。その意味でアメリカって人材のるつぼって感じがするんですが....
しかしボレテリのようなアカデミーではビデオに撮影して分析をやっているところもありますが、ゴルフほどテクノロジーを使ってコーチはしていないようです。というのは、ゴルフに比べてはるかにいろんなヴァリエーションがありすぎるせいだと思いますが。私は女子のサッカーのことはよくわかりませんが、アメリカの女子のレベルが高いのは、カレッジのシステムの中で連戦錬磨してしごかれるからでしょうね。しかし最後はやはりそのスポーツが国の文化と密着な関係にないと育たないですね。テニスは日本のスポーツ文化となっていないので、これからも男子の成長はむずかしいものがあると思います。
私もなんとなく感じてましたがが、やはりトッププロの世界では意外とトレーニングとかメデイカル的なことについて無知だったりしますよね。
私は学生のときにテニススクールでコーチのバイトをしてましたが、そこの社員コーチの方たち(レッスンをしながらプロの試合に出てるひとたち)もわりと無頓着でした。
プロだからと言って神経質になりすぎるのもあれですが。
最近のテニス雑誌にトニー・ナダルのインタビューが出てて、彼はナダルに対して食事制限などはいっさい課してないと言ってました。
あるとき、試合直前にナダルがスイーツ(何だったか忘れちゃいました)をたくさん食べようとしてて、それを見たほかのコーチ(?)がそのことを注意すべきだとトニーおじさんに進言したんですが、トニーおじさんは、「ラファエルは食べたいものを食べたいときに食べればいい。それで試合で調子悪くなるようだったら、彼は次からは同じことをしないだろう。それだけのことだ。」みたいなことを言ってました。
次はナダルのエピソード(甘いものの話も含めて)を書こうと思っていたのです。でも長編になりそうなので躊躇していますが。この話は有名な話で、トニーはナダルに過ちを犯せて本人に気づかせる方針をとっているのです。他の人に言われてやめるのではなく、本人自身が過ちだったと分からなければ意味がないという方針のようで、わざと注意しないこともあるそうです。この育て方は太っ腹でないとできませんよね。トニーは本を書いて今のチンタラしている自信のない親たちにカツを入れてほしいですね。(アメリカの親もひどいもんです)
tennisnakamaさんのナダルエピソードへの取り組みはすごくいいと思います。
長編でもいいですし、シリーズものでもいいですし、ほかにネタがないとき用の不定期発行でもいいですね。
トニーが試合中にナダルに対してコーチングを行ったとしてフェデラーがクレームしたという話を聞いたことがありますが、このへんの真相も気になるところです。
トップ選手には当然知識あるコーチ陣が付いているのかと思いきや、現状は結構驚くべき状態なのですね。今日の記事を読んで驚きました。私も以前、伊達公子選手が日本の女子テニス選手の食事の取り方についてはっきり批判している記事を読みました。(確かテニスマガジンだったと思いますが・・うろ覚えです。)スタイルを気にするあまり、試合中スタミナが持たないような食事内容だ、と書いてありました。それを読んだ時の驚き!テニスで勝つこと、強くなることが第一目標でない人もプロテニス選手として存在できるのだから、日本女子のテニス先週は育たないはず。(もちろんトップの杉山愛選手等は違うのでしょうけれどね。そうでなければ怪我もなく連続出場記録なんて出来ないと思います。)
それはそうとナダルのエピソード、私も是非読みたいです。いつか記事にして下さいね。トニおじさんとナダルは叔父と甥の関係もいい方向に作用して今の信頼関係があり、今のナダルの強さがあるのでしょうね。
あと余談になりますがAI、想像以上に面白かったです!確かにADAMの歌唱力は確かに人を引き付けるものがありますね。今日のファイナルも絶対に見ます!!(私は昨日で決定するかと思っていたので番組が終わってしまったのでびっくりしました。番組中『tomorrow』と言っているのは聞いていたのですけどね、笑)
いよいよアダムがアイドルになるかどうかの結果がでます。でもここまで世界の注目を浴びたアダムはもうスターです。コンサートがあれば一緒に行きましょう!
全仏欠場についてやっと圭君のメッセージが公式サイトに掲載されました。
「全仏でプレーできなくて、本当に残念です。全仏は、僕の好きなトーナメントのひとつであり、メディカルチームと一緒に何とか全仏でカムバックできるように最大限の努力をしてきました。しかし、まだ、腕が5セットをフルで戦えるだけに回復しておらず、今無理をするのは賢い選択ではないという結論にいたりました。まだ、僕には10年から12年のテニス人生があり、長いスパンで自身の体を考えなければならないと思っています。今、腕の治療では有名な2人のドクターに見てもらっており、テニスコートに100%の状態でカムバックできるように頑張っていますので、もう少し見守っていてください。」
>>もう少し見守ってください<<の言葉に彼のいろんな思い(無念、プレッシャー、焦り)がこめられていますね。(涙)
推測としてあり得るのは分かりますが、「トップ選手には当然知識あるコーチ陣が付いているのかと思いきや、現状は結構驚くべき状態なのですね。」とあたかも確定した事実であるかのような認識があるとしたら、ちょっと行きすぎではないかと思います。(yayanonnさん、引用してすいませんが状況を端的に表してると思ったので。)
Sportivaで言えば中村豊トレーナーのインタビューなどを読めば、知識を持ったスタッフがケアしていることが分かります。ご自身の周囲の状況(学校教育、テニスクラブの状況など)から推論されているのでしょうが、錦織について言えば「ではIMGの中がどうなっているか?」がフォーカスされるべき事柄であると思います。
結果として錦織の怪我が長引いているのは事実ですが、それはあくまで結果であってプロでも制御できない因子が多く存在するのがこの世界、ということだけだと思います。これは私見ですが。
「プロ(選手だけでなくスタッフ含め)だからと言って神様ではなく人間である。ミスもするし予測できないこともある。」という立場自体には賛成です。
アダムが勝つと みんな 思っていたから、 クリスのファンが一人で何度も電話したのでは?一人で一票しか 投票できないほうが公平なのでは ないでしょうか? また アダムは玄人好みだけど クリスは もっと 軽くて、万人向きなところがありますよね。 うまくいえないけど、 アダムはお化粧したり、 ちょっと エキセントリックなところがあるから、 保守的な人とか、 お年寄りには 受け入れてもらえないところがあるかも。 テニスの帰りに ”絶対に アダム!” とみんなで 話していたところです。 どっちにしても アダムは 確実に レコードをだして、有名になりますよ。 友達は勝たないほうが自分の好きなアルバムを作れるから いいと 言ってました。 ほんとかな。
よく読んでいただけるとお分かりいただけると思いますが、コーチの話は皆自分たちの経験にもとづいた話しているのであって、netdashさん自身も経験がおありだと思いますが、いろんなコーチがいらっしゃいますよね。このように自分たちの経験をいろいろ語り合える場があうのは大変よいことだと思います。
ボレテリで教えていたコーチからも昔習ったことがあります。彼がボレテリを代表するコーチとは思えませんが、世界に名のしれたアカデミーのコーチだから、時代の先端をきる技術で教えているはず、優秀なコーチであるはず、という先入観は危険だと思います。息子がニューズウィークでインターンとして働いたときに、あまりにも時代おくれのコンピューターを使っているのに驚いていました。世界のニューズウィークなら先端をいくテクノロジーでニュースを追っているはず、と私たちは思いがちです。これと同じで本当に内部の人間にしか分からないことが多くあると思います。いろんな優れた人材がボレテリで働いていることは確かでしょうが、あれほど大きくなってしまった組織の中で、各部門の担当者が密接なコミュニケーションがとれているかどうか。圭君の場合は、腰にはじまって、腹、膝そして今回の肘と、あまりにも頻繁におこる怪我について選手管理に問題はないのか? 怪我の対策として、予防ということをもう一度みなおす時期にきているのではないのか?これは当然の疑問ではないでしょうか?
私は正直いって、まだまだアメリカはゲイの歌手をおおやけに認めることができない現実の壁があることを再認識しました。ゲイだけが原因ではないと思いますが、アメリカが親しみを感じるという理由で大統領にブッシュを選んだように、親近感がもてるという理由でアイドルにクリスを選んだことに失望を覚えます。ブッシュ時代の苦い思いがまた蘇ってきました。実力からいえばアダムとは格段の差があるクリスを選んだこの国の根強い閉鎖性に深いため息です。
出場については、賛否両論がありましたが(米国サイドは出場してほしくなかった)、彼のことだから、tennisnakamaさん、団長、sakkoさんのサイトでみんなの期待が盛り上がっていることを知っていたのかもしれません。日本のテニス界を背負っていくというような発言もいつかしていたいたような気がします。当然、私もこんな結果にまでなるとは思わず、出場を期待していたほうなのですが・・・
今回の決断は彼にとってはたいへん重い決断だったと思いますが、ファンとしてはこの決断が吉となってくれるように祈るだけです。(後半は予選からの出場となり、肉体的には大変厳しいとは思いますが、まだこの位置ですから大会ひとつの結果で急上昇もありだと思います。)
またみんなで応援していきましょう。
医者と患者の関係ですか。なかなか言えてますね。これからもいろんなプレッシャーに負けず自分の健康を最優先していってほしいと思います。
jijiさん、
2月28日の記事で、ひじが痛の痛みがいあるのにデ杯の出場は大丈夫なのか?と追記で書きました。また3月14日では『錦織の肘は大丈夫?』というタイトルで長期に長引く懸念を書きました。圭君はデ杯でパンパンになりながら翌週にインディアンウェルズに出ています。このあたりの無理が響きましたね。私の友だちはテニスエルボーで一年ラケットを握ることができませんでしたので、軽視すると危ないという気持ちが強かったのですが、残念ながら悪い予感が的中しました。
完治しなければまた同じことの繰り返しです。この際順位のことは忘れてチャレンジャーからゆっくりと再挑戦していけばよいと思います。ファンも順位のことはあまり触れない配慮をしたいものです。
と書けばよかったですね(笑)。自分が話したことへの反対意見なら良いのですが、それによって元の記事が批判されるのは辛いです。
さてAI、ADAMが優勝出来なくて残念した。私はヒアリング力が足りないので優勝した彼が選ばれた理由が親近感、ということは分かりませんでした。でもカリスマ性は断然ADAMの方にあったと素人目にも思えたので発表の瞬間は本当に驚きました。
AIとしては受け入れられなくともADAMの才能に目をつける人は沢山いそうですね。これからの彼の活躍が楽しみです。
圭君はスポンサーをIMGがいろいろ見つけてきますから、デ杯を兼ねてテニス以外の活動が多かったですね。私も昔CMを制作していましたのでそのへんの事情はよくわかるのですが、一度撮影隊のスケジュールを組むと、ディレクター、証明、オーディオ、広告代理店などの数多くのメンバーでチームを編成しますので、スケジュールの変更はほとんど不可能になってしまうのです。ですから帰国しているのにデ杯に出ないわけにはいかない辛い事情もあったと思います。(涙)
yayanonnさん、
アダムが落ちたことで、アメリカは騒然としています。ニューヨークタイムズまでがとりあげて当分この話題が続きそうです。でもアダムが落ちたことによって、彼はアイドルの義務から解放されるので、もっとクリエイティヴな仕事ができると思います。このケースも二人にとってWin-Winでよかったのでは?
(という意味のことを書きました)
内容についての批判ではないです。いずせにせよ荒らす目的とか自分の意見を通したいとかではないです。単純にバランスを取りたかっただけです。