2009年07月07日
タイトル15の意味
冬期オリンピック開催地で避暑地として有名なLake Placidから昨夜マンハッタンに戻ってきました。
夫はハイキング、息子と私はゴルフを目的に木曜から日曜までの4日間を楽しく過ごすことが目的だったのですが・・・連日豪雨、風、冷気という最悪の天候。しかしせっかく休日をとり6時間ドライヴしてきたのですから、我々3人はそれぞれの目的を果たすために決行。びしょびしょで震えながらのゴルフは、ストレスがたまる一方で、二日目は途中の12ホールで断念してしまいました。
皮肉なことに、私たちがいなかったニューヨークは晴天に恵まれ、最高の天気だったとか。
フェデラーおめでとう!
フェデラーが15のタイトルを獲得しちゃいましたね! ATPはホームページ一面を使って祝辞のデザインでなかなかしゃれたことをしています。
私たちはホテルで観戦をしましたが、芝のテニスらしく、二人のエースを合わせると何と77。 決勝にふさわしい試合でしたが、ラリーが少なくて、ちょっぴりエースがうらめしくもありました。
フェデラーは最後までロディックのサーヴィスゲームをブレークすることができず、どうしてよいのか分からない、といった感じのリターンゲームでしたが、辛抱強くチャンスを待ってここぞというチャンスを逃さずポイントへ。さすがフェデラーでした。しかし勝敗はどちらに転んでもおかしくない試合だっただけに、ロディックにとっては断腸の思いだったでしょうに。彼の無念な気持ちをおもうと胸が熱くなります。
あれほど大変だったタイトル14に比べて、以外にあっさりと15の記録が破られてしまいました。今回のタイトル15は全仏のような盛り上がりに欠けましたが、No.1に返り咲き、赤ちゃんの誕生も間近に控えて、フェデラーはまさに世界一の幸せ男ですね。
サンプラスの気持ち
決勝に駆けつけたサンプラスの心中は複雑なものがあったと思います。
ウィンブルドンといえばサンプラス。1993年以来、1996年を除いて毎年優勝を勝ち取ってきたサンプラスは、 圧倒的な強さで芝の王者を誇ってきました。クレーで言えば、無敵のナダルのような存在だったのです。フェデラーは今回の優勝で、ウィンブルドンは6タイトルとなりますが、サンプラスの7タイトルの最多の記録はまだ破られていません。
サンプラスは2001年にフェデラーに敗れて以来、ウィンブルドンのタイトルはなく、引退した2002年にはランキング145位の無名の選手に2回戦で敗退するという屈辱を味わいました。ナダルがフレンチオープンで2回戦で敗れることを想像していただければ、彼の屈辱の大きさが理解していただけると思いますが、その苦い思い出があるだけに、今まで招待を受けても頑としてウィンブルドンには戻ろうとしませんでした。しかし自己の記録を破るかもしれないフェデラーのために、サンプラスはカリフォルニアから飛んできたのです。
サンプラスのとなりにはロッド・レイヴァー。そしてその隣にビヨン・ボルグ。ジェネレーションを代表する王者たちが並ぶあのロイヤルボックスに、いつかはフェデラーも座る日が来るのですね。その世代交替の日まで、歴史に残る名試合を堪能できる私たちは本当にラッキーです。
無念、ロディックの涙
今年のロディックは、フェデラーに勝てるほどの力量とメンタルの強さを見せながら、またもや優勝のチャンスを逃してしまいました。新しいコーチ、ステファンキのもとで、減量し、トレーニングに励み、目を見張るように強くなったロディックだっただけに残念でした。私は別にロディックのファンではありませんが、やはり今回は彼に勝たせてあげたかった。
2003年にフェレロを破ってUS Openに優勝したロディックは弱冠21歳。ファッションもトレンディーでまるでロック歌手のようにクールなロディックは一躍スーパスターになりました。しかしアメリカの期待を一身に背負ったロディックは、いつまでたっても2度目のGSタイトルをとることもできず、ファンは失望して彼を見放してしまったのです。
「アメリカは今まで偉大な選手を生んできているから、サンプラスやアガシのような選手でないと満足できないんだ。トップ10では駄目なんだよ。」
「僕は肩の具合がよくなくてどうしようかと迷っていた。 焦りもあったし、完治しないうちから試合に出てみたが結果は最悪だった。そのときブルックリン(今の妻)に正直に打ち明けたんだ。このまま駄目になるかもしれないけど、それでもいいかいって。」
ロディックはブルックリンの愛に支えられて、肩の治療に全力をそそぎ、新しいコーチのもとで、もう一度テニスに賭けることにしたのです。決勝戦にみせたあのファイターのロディックに多くのテニスファンは感動したと思います。全仏で肉ばなれの足を引きずりながら、アンダーサーヴでレンデルをやぶり、どんなに不可能な状況でも決して諦めることなく、ついにエドバーグを破って優勝してしまったマイケル・チャンを思い出します。(結局GSタイトルは全仏の一つだけでしたが、チャンが全世界に与えた感動は計り知れなく、テニス殿堂入りを果たしました。)
どんな球でも必死に追いかけるロディック。セットを落としても落胆せず、ひたすらフェデラーに向かって攻めていくロディック。転んでも立ち、フェデラーのウィナー(107)とエース(50)の嵐に果敢に戦う姿は崇高でさえありました。
最後には無念の涙をチラッと見せましたが、あとはサンプラスに「記録を破られないようにがんばったんだけど、ごめん」とユーモアをとばして観客を笑わせたロディック。負けてグタグタ文句を言ったり、口惜しくて泣いたりする敗者のことをSore Loserと呼びますが、ロディックはフェデラーを讃え、サンプラスにも配慮する真のチャンピオンでした。
もしも・・・
単純に私たちはタイトル数だけで選手を評価しがちです。しかしもしフェデラーが存在しなければ・・・と仮定すると、どれだけ多くの選手たちが彼の15個のタイトルをシェアできたか? 彼の同時代の選手はある意味で不運でした。
もしもフェデラーがいなければ・・・
ロディックは4回もフェデラーから優勝を逃しています。もしフェデラーがいなければ・・・あと1つや2つはとれていたかもしれません。
2004年 Wimbledon
2005年 Wimbledon
2006年 全米
2009年 Wimbledon
もしもナダルがいなければ・・・
ロディックにとってフェデラーがタイトルの厚い壁であったように、フェデラーにとってはナダルが大きな障害でした。過去5回もフェデラーは決勝でナダルに優勝を譲っています。もしナダルがいなければ・・・以下のタイトルはフェデラーのものになっていたかもしれません。そうするとすでにタイトルは20となります。
2006年 全仏
2007年 全仏
2008年 全仏
2008年 Wimbledon
2009年 全豪
今回のナダルの2度のGS欠場は、「もしもナダルがいなければ・・・」のシナリオが現実に起こってしまったのです。
タイトル15は健康管理の勝利
全仏に続き、ウィンブルドンのドローは、大きな壁であったナダルの欠場によってフェデラーに有利に働いたことは事実です。かといってフェデラーの勝利をラッキーだったということで片付けてはならないと思います。今まで大きな怪我もなく故障もなく、健康管理を徹底させたフェデラーであったからこそ、この機会を有利に導く事ができたのです。フェデラーの15タイトルの偉業は、技、メンタル、作戦、体力、サポート集団の総合力の勝利であるとともに、健康管理の勝利であったと思います。
それにしてもナダルのいないテニスは寂しいですね。
夫はハイキング、息子と私はゴルフを目的に木曜から日曜までの4日間を楽しく過ごすことが目的だったのですが・・・連日豪雨、風、冷気という最悪の天候。しかしせっかく休日をとり6時間ドライヴしてきたのですから、我々3人はそれぞれの目的を果たすために決行。びしょびしょで震えながらのゴルフは、ストレスがたまる一方で、二日目は途中の12ホールで断念してしまいました。
皮肉なことに、私たちがいなかったニューヨークは晴天に恵まれ、最高の天気だったとか。
フェデラーおめでとう!
フェデラーが15のタイトルを獲得しちゃいましたね! ATPはホームページ一面を使って祝辞のデザインでなかなかしゃれたことをしています。
ATP ホームページ
私たちはホテルで観戦をしましたが、芝のテニスらしく、二人のエースを合わせると何と77。 決勝にふさわしい試合でしたが、ラリーが少なくて、ちょっぴりエースがうらめしくもありました。
フェデラーは最後までロディックのサーヴィスゲームをブレークすることができず、どうしてよいのか分からない、といった感じのリターンゲームでしたが、辛抱強くチャンスを待ってここぞというチャンスを逃さずポイントへ。さすがフェデラーでした。しかし勝敗はどちらに転んでもおかしくない試合だっただけに、ロディックにとっては断腸の思いだったでしょうに。彼の無念な気持ちをおもうと胸が熱くなります。
あれほど大変だったタイトル14に比べて、以外にあっさりと15の記録が破られてしまいました。今回のタイトル15は全仏のような盛り上がりに欠けましたが、No.1に返り咲き、赤ちゃんの誕生も間近に控えて、フェデラーはまさに世界一の幸せ男ですね。
サンプラスの気持ち
決勝に駆けつけたサンプラスの心中は複雑なものがあったと思います。
ウィンブルドンといえばサンプラス。1993年以来、1996年を除いて毎年優勝を勝ち取ってきたサンプラスは、 圧倒的な強さで芝の王者を誇ってきました。クレーで言えば、無敵のナダルのような存在だったのです。フェデラーは今回の優勝で、ウィンブルドンは6タイトルとなりますが、サンプラスの7タイトルの最多の記録はまだ破られていません。
サンプラスは2001年にフェデラーに敗れて以来、ウィンブルドンのタイトルはなく、引退した2002年にはランキング145位の無名の選手に2回戦で敗退するという屈辱を味わいました。ナダルがフレンチオープンで2回戦で敗れることを想像していただければ、彼の屈辱の大きさが理解していただけると思いますが、その苦い思い出があるだけに、今まで招待を受けても頑としてウィンブルドンには戻ろうとしませんでした。しかし自己の記録を破るかもしれないフェデラーのために、サンプラスはカリフォルニアから飛んできたのです。
サンプラスのとなりにはロッド・レイヴァー。そしてその隣にビヨン・ボルグ。ジェネレーションを代表する王者たちが並ぶあのロイヤルボックスに、いつかはフェデラーも座る日が来るのですね。その世代交替の日まで、歴史に残る名試合を堪能できる私たちは本当にラッキーです。
無念、ロディックの涙
今年のロディックは、フェデラーに勝てるほどの力量とメンタルの強さを見せながら、またもや優勝のチャンスを逃してしまいました。新しいコーチ、ステファンキのもとで、減量し、トレーニングに励み、目を見張るように強くなったロディックだっただけに残念でした。私は別にロディックのファンではありませんが、やはり今回は彼に勝たせてあげたかった。
2003年にフェレロを破ってUS Openに優勝したロディックは弱冠21歳。ファッションもトレンディーでまるでロック歌手のようにクールなロディックは一躍スーパスターになりました。しかしアメリカの期待を一身に背負ったロディックは、いつまでたっても2度目のGSタイトルをとることもできず、ファンは失望して彼を見放してしまったのです。
「アメリカは今まで偉大な選手を生んできているから、サンプラスやアガシのような選手でないと満足できないんだ。トップ10では駄目なんだよ。」
「僕は肩の具合がよくなくてどうしようかと迷っていた。 焦りもあったし、完治しないうちから試合に出てみたが結果は最悪だった。そのときブルックリン(今の妻)に正直に打ち明けたんだ。このまま駄目になるかもしれないけど、それでもいいかいって。」
ロディックはブルックリンの愛に支えられて、肩の治療に全力をそそぎ、新しいコーチのもとで、もう一度テニスに賭けることにしたのです。決勝戦にみせたあのファイターのロディックに多くのテニスファンは感動したと思います。全仏で肉ばなれの足を引きずりながら、アンダーサーヴでレンデルをやぶり、どんなに不可能な状況でも決して諦めることなく、ついにエドバーグを破って優勝してしまったマイケル・チャンを思い出します。(結局GSタイトルは全仏の一つだけでしたが、チャンが全世界に与えた感動は計り知れなく、テニス殿堂入りを果たしました。)
どんな球でも必死に追いかけるロディック。セットを落としても落胆せず、ひたすらフェデラーに向かって攻めていくロディック。転んでも立ち、フェデラーのウィナー(107)とエース(50)の嵐に果敢に戦う姿は崇高でさえありました。
最後には無念の涙をチラッと見せましたが、あとはサンプラスに「記録を破られないようにがんばったんだけど、ごめん」とユーモアをとばして観客を笑わせたロディック。負けてグタグタ文句を言ったり、口惜しくて泣いたりする敗者のことをSore Loserと呼びますが、ロディックはフェデラーを讃え、サンプラスにも配慮する真のチャンピオンでした。
もしも・・・
単純に私たちはタイトル数だけで選手を評価しがちです。しかしもしフェデラーが存在しなければ・・・と仮定すると、どれだけ多くの選手たちが彼の15個のタイトルをシェアできたか? 彼の同時代の選手はある意味で不運でした。
もしもフェデラーがいなければ・・・
ロディックは4回もフェデラーから優勝を逃しています。もしフェデラーがいなければ・・・あと1つや2つはとれていたかもしれません。
2004年 Wimbledon
2005年 Wimbledon
2006年 全米
2009年 Wimbledon
もしもナダルがいなければ・・・
ロディックにとってフェデラーがタイトルの厚い壁であったように、フェデラーにとってはナダルが大きな障害でした。過去5回もフェデラーは決勝でナダルに優勝を譲っています。もしナダルがいなければ・・・以下のタイトルはフェデラーのものになっていたかもしれません。そうするとすでにタイトルは20となります。
2006年 全仏
2007年 全仏
2008年 全仏
2008年 Wimbledon
2009年 全豪
今回のナダルの2度のGS欠場は、「もしもナダルがいなければ・・・」のシナリオが現実に起こってしまったのです。
タイトル15は健康管理の勝利
全仏に続き、ウィンブルドンのドローは、大きな壁であったナダルの欠場によってフェデラーに有利に働いたことは事実です。かといってフェデラーの勝利をラッキーだったということで片付けてはならないと思います。今まで大きな怪我もなく故障もなく、健康管理を徹底させたフェデラーであったからこそ、この機会を有利に導く事ができたのです。フェデラーの15タイトルの偉業は、技、メンタル、作戦、体力、サポート集団の総合力の勝利であるとともに、健康管理の勝利であったと思います。
それにしてもナダルのいないテニスは寂しいですね。
投稿者 Tennisnakama 02:38 | コメント(35)| トラックバック(0)
ラファがいないGSは、本当に寂しいです。早くラファのプレーを見たい反面、まだ若いのだから、ランキングを気にし過ぎず、膝をしっかりと治し、1日でも長く現役でいて欲しいという気持ちもあり、ファンとしては複雑な心境です。
個人的に今年のWBのファイナルは、今までにないロディックを見れたのが一番の収穫でした!ラファがエントリーしていると誰もかれもが敵に見えてしまいますが(笑)、今回は落ち着いて観戦出来ました。マレーの地味ぃ~だけれど、堅実な知能プレーに感嘆したり、ヒューイットってよく知らなかったけど、かっこいい~!とか、ダブルスって結構心理戦で面白い!などなど、いろいろな発見がありました。:-)
でも、今日、ついついAmazonで2008年WBファイナル(勿論、ラファVSロジャーの!)のDVDを買ってしまいました(笑)ラファ復活の日まで、まったり楽しみたいと思います~。
私が勝利の女神ならば、今回はロディックに勝たせたかった!!・・・残念。
エースの合間合間のラリーでもロディックが素晴らしいショットを見せていました、これまでには見た事無いような!
けれどロディックが素晴らしいプレーを見せれば見せるほど、それ以上を見せつける王者の凄さ!!
ロディックのショックが後を引かなければと、祈ります☆
今年は、圭くんが、いないので気持ちひとつ盛り上がらないままウィンブルドンをむかえましたが、不思議にも、今まで見過ごしてきたヒューイット、マレー、そしてなんといってもロディックの魅力に気づかされました。三人とも前よりも情熱をうちに秘め集中をきらさず戦い続けました。あんなに柔軟なプレイをするロディックは、初めて見ました。ステファンキ コーチと愛妻ブルックリンさんのおかげなんでしょうね。
ミルカだけでなく、ハースの婚約者やマレーのガールフレンド、ロディックの妻などの応援もいいなーと思いました。今回は、ロディックに勝たせてあげたかった。いい決勝でした。それにつけても、圭君のいない淋しさ・・・
いや~1年経ちました。あのWBの敗戦から・・・。この1年はフェデラーファンには辛抱の1年でした。
やれ、「バーンアウト」だ「引退だ」「コーチを探せ」と負けるたびに騒がれて。フェデラーは試合に出れば1セットは楽に取るのに、2セット目で崩れてそのままズダズダと負けていくは、ラケットは折るは、ペットボトルは投げるは、「おいおいロジャー・・・」の連続でした。
最近で一番嬉しかったのは、RG、WBより、むしろマドリッドですね。久々のマスターズ優勝で、フェデラーらしい勝ち方をしてくれました。RGでGS14を取ってくれたときは感動しました。何故か私も肩の荷を降ろしたようにホッとしてしまい、WBに気持ちが行かなかったくらいです。WBでのロジャーは楽しそうにプレーしていました。彼にとって最高のシナリオですもんね。でもドローはタフでしたから、ラファがいなくとも優勝した重みは変わらないと思います。本当に1年前には想像できない結果ですね。
そして、ロディック!素晴らしかった。今年は違うテニスをみせてくれているロディックでしたが、あんなに強いなんて・・。あの決勝戦はロディックが勝つと思いました。きっとファンを増やしましたね。あの姿に感動しない人はいないと思います。今後、ロディックがGSタイトルを取ってくれる事を期待します。ステファンキコーチはいいですねー。
USOには、ぜひ元気になったナダルと、敗戦から立ち直ったロディック、勿論フェデラーも、そして圭クンも、役者が揃って熱戦を繰り広げてしてほしいです。Tennisnakamaさんは今年も観に行かれますよね?レポートも今から楽しみです。
いつも記事を楽しく読ませていただいてます。
この春は子ども二人の受験でバタバタとしてコメントする元気ありませんでした。(息子は大学受験ダメ、一校しか受けなかった娘は奇跡の高校合格)しかしなぜ元気ないのかは明白、
圭ちゃんがケガで彼のプレイを見られないからです。
でもやっぱり見てしまうテニス。ロディックに勝たせたかった。春頃試合を見て今までと違うと気づき期待してました。しかし勝てなかった…
今年ラファがRGで負けたときよりなんかウルウルしてしまった。年取るとホント涙もろい。特に低迷してた選手がはっきりとわかるように変わり上に上がってくると影でどんなに大変な血のにじむような努力をしたかと考えてしまいます。プロだから努力するのは当たり前だけど当たり前のことを黙々と実行するのがいかに難しいか人間だったらわかりますよね。だからみなダイエットは続かないし楽するスキル本は後をたたない。
ロジャーは正にこの世の春ですね。タイトルも取った、一位にも戻った、子どもも生まれる、この世になんの憂いもない。まさに平安時代の藤原氏の心境?
しかし永遠に勝つということはありえません。私はそれを圭ちゃんが止めてくれるまで辛抱強くまちます。この前ブログみたら弱気になってました。あなたが存在するだけでだれかを嬉しくさせ生きる希望を持たせていることをわからせてあげたいです。あ~マイアミに飛んで行きたい。
とりとめなくダラダラと書いてすいません。圭ちゃんのプレイを見ることが今の私の願いです。
それまでラファもロディックも頑張れ!!
すぐに直って、(ナダルもひざを直して)、二人とも US Open に でてほしい。
SFのロディックvsマレー戦を見過ごしている私は、作戦上の比較はできませんが、対フェデラーでは、サーヴをベースにオフェンステニスを貫いたことはすばらしかったと思います。フットワークが軽くなりましたね。特にロディックのバックハンドのダウンザラインは(日本ではストレートと言っていますがこれはおかしい使い方です。ストレートとはまっすぐという意味ですから、対角線にまっすぐ打ってもストレートとなりますので。)、何度もウィナーをとり、このショットの有効さを見せつけてくれました。このショットがうまいのがシモンです。テニスはクロスが基本ですので、ダウンザラインのショットはダメージを与えるベストなショット。しかし技術的にむずかしいのでなかなか得意とする選手が現れないのですが、これからもっといろんな選手がショットメイキングのレパートリーの中に取り入れてほしいですね。
彼がUSオープンでサンプラスを破って優勝した2001年。その準決勝の相手が当時18だか19歳のロディックでした。ふたりとも可愛かったし、もっと華奢で、ロディックは審判のジャッジにキレて接戦に負けました。
フェデラーが強くなってからふたりともどうしてもフェデラーに勝てず(時にボロ負け!)、ヒューイットはケガなどもあって今はランキングを落としてしまったけれど、今回ふたりともすごく良くなっていて、それがすごくうれしかったです。
特にロディックのあの落ち着きぶり!プレイの幅も増えてかっこよくなりましたね。
今回は本当に残念だったけど、いつかWBのタイトルを取ってほしいと思います。
今年の全米も期待ですね。私はヒューイットのファンなので、彼を一押しですが(笑)
本当に、負けたりケガしたりした後またカムバックして更に強くなってくる選手を見るのはいつも感動です。
ナダルや圭くん・・・皆そろっての全米を楽しみにしてますよ!
ps:tennisnakamaさんが女性だったと初めて知りました!(^^:
少しだけ言わせて下さい。
今回、彼が成し遂げた事は本当に素晴らしく、
現役プレーヤーにしてレジェンドになった瞬間を、
翌日寝不足になったけれど、Liveでこの目で見れてよかったと思いました。
ただ、涙を浮かべたロディックを尻目に、ジャンプして大喜びする姿を見て、
全豪でせっかく初優勝したにもかかわらず、号泣するフェデラーの姿に
おおっぴらに喜ぶことができなかったナダルはかわいそうだったなぁと思いました。
もちろん大健闘したロディックを称えていたのもよ~く分かりますけど・・・。
内心は胸が張り裂けそうなくらい辛かったにちがいない、ロディックが
精一杯、冗談をとばす心遣いは、最高にかっこよかったです。
フェデラーにはこれからも記録は伸ばしていってほしいし、
もっともっとラファたちとのドラマチックな試合を期待しているのですが、
決勝を見た時に、ちょっぴりイヤな気持ちになりました。
ロジャーファンのみなさん、ゴメンナサイ。
私はラファびいきで、RGのショッキングな敗退に加えて、
ウィンブルドンの欠場、2位転落と、傷心の日々を過ごしているのです。
フェデラーとナダルは親しい友だちです。フェデラーはロディックとはそれほど親しくありません。ですからもしロディックではなくて対戦相手がナダルだったら、フェデラーの優勝時の態度は違っていたと思います。ナダルが他の試合で優勝したとき、フェデラー以外の選手が相手の場合は、コートに大の字になって喜びを表現してきました。これと同じで、対戦相手によって喜びの表現の仕方が違うのは自然なことだと思いますが。
それにしても、決勝戦を観ながら、ナダルがかわいそうで涙して観ていました。昨年のフェデラーvsナダルがあまりにもすばらしかったので、ついナダルを思い出してしまうのです。
We miss you, Rafa・・・
ラファファンの方々・・傷心・・ですよね。早くラファには戻ってきて欲しいですね(でも無理しちゃダメだし・・)。
確か去年はフェデラーに勝ったナダルは凄く喜んでましたよね。遠慮する事なく喜んだナダルをみてちょっとホっとしたのを思い出しました。
でも全豪ではフェデラーの涙で喜びを表にだせなかったナダルは気の毒に思いましたが・・・でもこれからは、記録を達成したフェデラーがナダルに負けて泣くこともないだろうし、ナダルもフェデラーに遠慮する事もないんじゃないかと思います。
それと去年は全仏での惨敗、全英での惜敗、No1陥落、フェデラーは終わりだといわれる。最悪でした。でも今年は、信じられない記録達成です。でもこれからはどうなるかわかりません。ナダルも今は苦しい時(もちろんファンも)でも必ず復活すると思います。No1だって奪還可能です。ナダルにはたくさんのファンや彼を愛しささえてくれる人達がたくさんいるのできっと大丈夫です。
ロディックも誰もが認める進化、希望のある惜敗です。きっとアメリカでは結果をだすんじゃないかと思います。
大記録がかかった大一番で、去年の雪辱もあった割には。
simonadalさんのように言うならば、おそらく去年の今頃のフェデラーは、RGの決勝でのショッキングな敗退(惨敗)に加えて、ウィンブルドン決勝での死闘の末の敗退、2位転落と、かなり傷心の日々を過ごしていたと思います。
ですので、来年の今頃は、まったくどうなっているか分からないので楽しみですね!
それから去年のウィンブルドンでラファが勝った瞬間は、それこそ大の字で喜んでいましたよね。そして喜びのあまりファミリーBOXまで飛び込んで行ったように記憶しています。(あの時は、同じファミリーBOXにいたフェデ陣営の方を不憫に思いました)
ただ、今年の全豪のようにあんなに号泣されたら、さすがに大喜びはできないと思います。反則ですよね(笑)。
「フェデラーとナダルは親しい友だち」というのは分かっていましたが、私は、ニューボールズ世代としてずっと戦ってきたので、フェデはロディックとの方が仲がいいと思っていました。
批判的な言葉が返ってくるかなぁと、内心ドキドキしていたのですが、
さまざまな心ある素晴らしい感想を聞けて、嬉しかったです。
フェデラーが今回成し遂げた偉大な記録に対して、水を差すつもりはまったくありません。
私の中では、90%がわぁ、ロジャーおめでとう!!で、
5%が、あ~あ、ロディックに勝たせてあげたかったなぁ・・・で、
残りの5%が前に書いた私のグチです。
kazuさん、反感なんてとんでもないですよ。
WBCの時のイチローの言葉を借りると、
ロジャーは確実に「何かを持っている男」ではないですか!!
サンプラスと並んだのが、悲願のRGで、
記録更新したのが、思い入れの深いウィンブルドンだなんて、
カッコよすぎますよ!!
しかも合わせて、1位に返り咲きですしね。
去年の年頭から記録更新するまでは、まさに産みの苦しみだったと言っていいだろうなぁと思います。
全盛期と比べられて、散々な言われようでしたものね。
反感買って悲しいなんて愚痴をいったらバチがあたりそう・・ごめんなさい
はじめまして。
世界のテニス事情に深く通じて、ウィットとユーモアに富んだこちらのページにビックリ!
とても興味深く読ませていただきました。
管理人さまのようなプロフェッショナルにはほど遠いド素人ですが・・
テニスは観るのも、そしてちょっとだけならやるのも大好きです♪
テニスは世界中のいろんな国の人たちができる、とてもワールドワイドで素敵なスポーツですよね☆
とくにグランドスラムみたいな大きな大会は世界中が熱戦を見守り、
開催地から遠く離れたこんな辺境の日本くんだりでも、熱く盛り上がることができるのはありがたいことです。
終わってだいぶ経つのですが・・・
ちょうど一週間前のウィンブルドン決勝→フェデラーのGS15勝達成!の快挙は
わたしもとても感動しました!!
その感動をどこかにぶつけたらよいのか・・・?!と思い
唐突でたいへん恐縮なのですが・・・
こちらのすばらしいブログにコメントとして書かせていただきたいと存じます。
なにとぞご容赦くださいませm(_ _)m
熱狂と興奮の熱戦が終わって・・・その余韻を残しつつ
兵たちが夢のあと・・・のような静けさを取り戻した今
あらためてあの心に刻み込まれるような伝説的な一戦を思いかえす。。。
先のことは誰にもわからない。
どちらが勝つのか。。。!!??
そんな熱い決戦が観ている者の心をも熱くした。
アンディが4セット目を取ってロジャーに並び、
「今年も決勝戦は5セット目に突入です!!」の実況アナの興奮した声ではじまった第5セット。ほんとうに手に汗握る、そしてそれと同時に深夜における日本からのTV観戦組にとってはほんとうに眠気との戦いだった!!
そりゃあ~どっちかといえば、フェデラーのほうが全体をとおして「まったく隙がない」という感じがするから有利かなとは思った。あくまで“絶対王者”フェデラーに対して、ロディックは自身のあらゆる“武器”を駆使して奮闘する“挑戦者”の構図は否めなかったように見受けられたから。
だが、しかし、去年のこともある。あのさすがのフェデラーだって負けちゃうことがあるということも!
それに多くの人が口をそろえて言うように、今年のロディックは素晴らしかったと!今までの彼とは明らかに違う。詳しいことは知らないけど・・・ケガとか成績不振とか、引退も考えたとか・・そういういろいろな山を乗り越えて、自身のテニスのフォームとか戦略とかにも取り組んでここまで来たらしい。そういえば4・5年くらい前のロディックのイメージって、トレードマークの“弾丸サーブ”の勢いだけのアメリカンなロケット兄ちゃんみたいなイメージだった(?)。
それが、今回フェデラーとの決勝戦では・・どこか「大人になった」なぁ、と感じた。顔つきとか立ち振るまいから直感的な感じだけど、精神的に強くなり成長したような感じがしました。最後の1ゲームを除いて(結果としてこれが勝敗を決したわけだが)・・1つも自分のサービスゲームを取られなかった。たぶん自分のできる最高のパフォーマンスを最後までやり尽したのでしょう。立派でした。だからこそ多くの人に感動を与える試合になったのだと思います。
よくウィンブルドンは、そしてそのセンターコートはテニスの“聖地”といわれます。
大会期間中しか使われないセンターコート、そこにファイナリストとして立てるのはたった2人だけ。その一人としてここまで勝ち上がって決勝の舞台で戦うことができるということは・・・もうそれだけですでにその選手は“そこに”立つ資格があるということ。テニスの神さまが扉を開いてくれた、ということなのでは。
そこから先の決勝は・・・さらに高みをめざした究極の一戦。
どちらが勝つかは、最後までわからない。。。
死力を尽くして戦いつくしたすえに・・・
勝者となるほうに“勝利の女神”がキスをするのでしょう・・・・
決勝に至る以前―
なんとなく個人的に “準々決勝(ベスト8)”が面白い!と毎年おもっている。
今回も、若手のホープ、ノバク・ジョコビッチが準々決勝で敗退しているし、
あのスペインの(イケメン?)ファン・カルロス・フェレーロがワイルドカードながらベスト8まで勝ち上がってきて地元アンディ・マレーに惜しくも敗れたりしている。
その地元イギリスの大声援を受けるマレーを準決勝でまさか打ち破ったのが、ファイナリスト=アンディ・ロディック!!お見事、アンディ対決を制す!
そのアンディ・ロディックが準々決勝で対戦して破った相手が、オーストラリアのレイトン・ヒューイットだった。ヒューイットといえば2002年のウィンブルドン覇者で元世界ランキング1位でもある選手。近年はケガなどの影響で低迷しているが、今年のウィンブルドンではひさしぶりに勝ち上がってくることができた!ロディックとヒューイットといえば… ちょうど2000年以降おなじくらいの頃から台頭してきて、そしてともにグランドスラム・タイトル&世界ランキング1位を経験した選手で、かつてのライバルではないか。。。 あるいは今でも?ランキングの差こそあれ、昨年の肩の故障を乗り越えてここまで来たロディック、そして昨年こちらは股関節の手術をして復帰してきたヒューイット。二人がこうしてウィンブルドンの準々決勝という舞台で対決することになるとは。。。
事実ふたりが対戦した準々決勝はフルセット、3時間50分に及ぶ大接戦、お互い一歩も譲らない勝利への執念がぶつかり合う試合だったそうだ。(さぞかし興奮するすばらしい試合だったことだろう)
そのライバル・ヒューイットを破って勝ち上がってきたのだから・・・
ロディックたいしたものだ。まさに決戦の舞台と、役者がそろったわけだ。
昨年につづき4時間越えとなった決勝戦、ゲーム数も第5セットに至っては16-14、総計77ゲームという“クレイジー”な試合!!その勝者となって黄金のトロフィーを掲げたのは・・・
2003年全米オープン以来2度目のグランドスラム・タイトル獲得をめざしたアメリカ人の青年ではなく・・・
27歳にして前人未到の四大大会15勝という未知の記録に到達したテニス界の“帝王”だった。
そう・・・フェデラーには “帝王”という感じ、風格が漂っている。
ウェア一つをとってみても・・・
ウィンブルドンは規定で出場選手にはみな“白”を基調としたウェアの着用が義務づけられるそうだが、フェデラーは“白”を基調としたウェアにも「王者の風格」を漂わせる。スポンサー企業NIKEのロゴが“GOLD”で刺繍されているのだ!さらにイニシャルの“RF”を象ったオリジナルロゴまで考案し、これまた金縁で刺繍!!すごい!金縁が許されるなんて。まさに王者のウェアだ。
(余談だが)そういえば、奇妙な偶然なのだが・・・
今年も決勝戦には数々の著名人(セレブ)が観戦に訪れていたようだ。そのなかで客席にハリウッド俳優ラッセル・クロウの姿があった。彼が主演し、みごとアカデミー賞にも輝いた『グラディエーター』(古代ローマの剣闘士を描いた作品)というアメリカ映画があるのだが、
このなかでホアキン・フェニックスという俳優が演じたコモドゥスというローマ皇帝(じつは主人公の敵役)、そいつがなんとなくフェデラーに(単純に“見た目”が)似ているのだ。
昨年ライバル・ナダルに敗れて6連覇を阻まれたウィンブルドン・・・
特に相性のよい芝生の“ウィンブルドン”はまさにフェデラーのホームグラウンドだったはず。そんな自分の“牙城”を切り崩されるような昨年の苦い経験は、しかしむしろプラスに転じて彼にさらなる飛躍をさせるきっかけになったように思う。
私生活においても、この1年のあいだに大きな変化があった!長らくフェデラーの競技生活を内助の功で支えてきたパートナー・ミルカさんとついに結婚、さらにその夫人のお腹には二人にとって待望の第一子まで授かっているという・・・(幸せ者だ☆)ミルカ夫人は臨月も近いであろう大きなお腹でも献身的にファミリー席から夫フェデラーの勇姿をしっかりと見とどけていた。彼女はやがて産まれてくるわが子にこんなことを語り聞かせるのだろうか。。。?
「あなたのお父さんはね、あなたがお腹の中にいる時に全仏オープンで生涯グランドスラムと、そしてウィンブルドンで四大大会最多優勝の記録をおなじ年に達成したのよ・・」なんて・・・。微力ながらベイビーちゃんが無事に産まれることを祈っております。
ところでフェデラーは試合中、もの凄い涼しい顔して試合を進める。対戦相手が額に汗して何度もタオルで汗をぬぐいながら必死な感じでボールを追ったり打ち返したりしているのとは対照的に、フェデラーって汗かかないんじゃないか?って思っちゃうほどクールなポーカーフェイスを貫く。
そんなクールな表情で、ほんとうは難しいはずの球をいとも簡単そうに打っていくものだから、
まさに王者の貫禄。
だが、そのクールなポーカーフェイスもある瞬間に激変するときがある。
それは・・・ついにさいごの“チャンピオンシップ・ポイントが決まった瞬間”
= 優勝の瞬間である!
その瞬間、試合中には頑なに自己のなかに閉ざして封印していたかのような感情を、一気に爆発させ、地面に崩れるようにして勝利の喜びをあらわすフェデラーをよく見る。
コートの上では感情を一切おもてに出さない冷徹な“帝王”のフェデラーだけど、
素はめちゃくちゃ感情豊かな人なのかもしれない。きっとすごい喜怒哀楽の人なんだ。
そういえばフェデラーは若い頃は試合でも感情的になってしまう選手だったのらしい(今では信じられないような)。テニスというスポーツが心理戦のスポーツである以上、感情のコントロールは選手として戦略上不可欠な要素だろうが、いざ試合となった時に、あそこまでクール&ポーカーフェイスを徹底できるなんて!!訓練のタマモノ、さすが王者の証だ。
フェデラーのグランドスラム15勝を祝してATPがWeb上で公開しているtributeビデオ
“ Federer - The Making of a Legend ☆ Federer's Road to 15 Grand Slams “↓
( http://www.atpworldtour.com/Tennis/Media/Videos/2009/06/Federer-15-Slams-Tribute.aspx )
エモーショナルなBGM♪にのせて、フェデラーのグランドスラム初優勝(2003年ウィンブルドン)から1勝1勝つみ重ねてきたこれまでの15勝を振り返っている。
驚くことに・・彼は何度もグランドスラムの大舞台で優勝をしているはずなのに、
優勝したぶんだけ、(こちらがビックリしてしまうくらい)ダイナミックに喜びを全身であらわしている。表彰式でも涙をみせたりして・・
このステキな映像を見てあらためて15勝の偉業のすごさを思うとき、
一番心に響くのは やはり“2009”の“ROLAND GARROS” &“WIMBLEDON”だった。
思えば10年前、それまでの低迷を脱して奇跡の復活を遂げたアンドレ・アガシが1999年全仏オープンの優勝をもって、史上5人目の「生涯グランドスラム」を達成した。奇しくもあれからちょうど10年後の今年の全仏で“史上6人目”の偉業を達成したフェデラー。表彰式で涙を見せ、アガシから優勝カップを手渡される姿が象徴的で感慨深かった。
2週間後、こんどはウィンブルドンで・・
かつて “芝の王者”といわれウィンブルドンで絶対的な強さを誇っていた四大大会最多優勝記録(当時)保持者ピート・サンプラス本人が、遠路はるばるアメリカより駆けつけて見まもった、その目前で、新記録を打ち立て優勝するという偉業を成し遂げた。
アンドレ・アガシ、ピート・サンプラス
ともに一時代を牽引したテニス界のスターであり象徴、そしてLegend(伝説)だ。
かつてのテニス界の伝説の二人から、おなじ年にフェデラーが譲られたもの、受け取ったもの、受け継いだものとは・・・
それは彼が・・・これから先、自らのうちにもって王者として闘い続けなくてはいけないもの。
これから年齢的にも20代の後半に入るフェデラーには、若い選手の台頭やライバルとの応戦などますます激しいものになるでしょう。
やがて彼にも限界、そして引退というときが来るはず。
偉大なる記録も、やがていつか現れるであろう次代の選手に打ち破られる瞬間を、
コートの上ではなく、貴賓席(ロイヤルボックス)から見る日をむかえるかもしれない・・・
コメントありがとうございました。コメントを書くという行為は、相当なエネルギーを要するものですが、これほど長いコメントは初めてです。フェデラーvsロディックの決勝戦に感動され、その熱い思いの吐露の場として、私のブログを選んでいただいて嬉しいです。
今回の試合では、ロディックの進化に皆が目を見張りましたが、その進化が本物であったかどうか試されるのは全米オープンだと思います。観戦の楽しみがふえました。
しかし王者はそれまで、向かってくるさまざまな対戦相手を迎えうち、闘い続けなければならないのです。
すべてを達成したフェデラーが、ここからさらなる高みを目差してどのような境地までゆくのか!?
とりあえず2012年ロンドンオリンピックまではやりたいと宣言しているらしい・・
先のことは誰にもわからない。
だからもうしばらく楽しみに見続けることにしよう!!
(長文、まことに失礼いたしました)