2009年07月21日
シャーディって誰?
昨日の日曜日は、The Openの最終戦で59歳のワトソンを応援していたため、メルセデスカップ決勝、シャーディvsハネスク戦を見逃してしまいました。ついにフランス人のジェレミー・シャ-ディJeremy Chardyが優勝しましたね。ついにというのは、今年2月、ヨハネスブルグの決勝でツォンガに負けてしまいましたが、なかなかいい線をいっていた選手の一人だったからです。
シャーディは5年前にプロに転向して以来、錦織選手のように突然ブレークするのではなく、ゆるやかなカーヴを描きながら、着実にランキングを上げてきた地味な選手です。しかしテニスを辞めたら俳優になりたいと言っているくらいですから、なかなか渋いマスクで女性にも人気があるのです。この優勝はプロになって以来初めてのヴィクトリーで、ランキングも11位を駆け上って32位となりました。
優勝したときの写真をみて、ヒゲがますます伸びてきてちょっと驚きました。でもヒゲは女性の魔除けになっているのかも知れません。選手は縁起をかつぎますので、当分シャーディはヒゲを剃りそうにもありませんね。
第1セットは「ものすごく緊張してしまった」というシャーディは、ハネスクに1-6で完敗。しかし第2セットから武器のサーヴがうまく入るようになり、モメンタムをシフトさせて6-3で第2セットを勝ち取り、第3セットではネットプレーのアグレッシヴなプレーで、4-0で余裕のリード。シャルディの武器はサーヴ。10のサーヴィスエースでハネスクの最後の抵抗もむなしく、6-4でシャーディの勝利となりました。
「僕は全然疲れていないよ。これからジャーマンオープンに出るためハンブルグに飛ぶんだ。優勝したから第1日目はバイだから、月曜は休めるよ。」
と22歳のシャルディは元気一杯。しかし心配なのは、彼は選手の中でも今年は29トーナメントに出場している最多選手の一人です。無理が体に故障を起こさない訳がありません。しかしシャルディとしては優勝で得た自信で一気にランキングを駆け上りたいところでしょう。
それにしてもフランスはスペインと並んで実に選手の層が厚いですね。シモン、ツォンガ、モンフィス、ガスケの四銃士の陰でなかなかスポットライトを浴びることがなかったシャルディですので、今日は彼の最初のATPツアー優勝を祝って、彼について書いてみたいと思います。
と、ここまではよかったのですが、メルセデスカップくらいで優勝しても、仏紙は詳しくは選手のことは書いてくれないのですね。試合の結果報告はあってもシャルディの特集は組んでいません。これほどトップクラスの選手を抱えるフランスでは、トップ30くらいでは話題にもならないのでしょうか。(うらやましいというか、気の毒というか)
フランスの層の厚さ
9人のフランス人が今週のランキングのトップ100に入っていますが、36歳のサントロが43位とは驚異です。彼は日本にやってきますね。サントロ・マジックをたっぷり披露してくれると思います。100番台にはベテランのローダやクレモンがまだ健闘しています。若手もどんどん100番台に入ってきていますので、フランスの層の厚さは驚くべきものがあります。
さてトップ100のフランス選手をあげてみますと:
シモン(7位)
ツォンガ(8位)
モンフィス(13位)
ガスケ(ドーピングで30位に転落しました)
シャーディ(32位)
マチュー(39位)
サントロ(43位)
セラ(51位)
ジケル(82位)
22歳。6歳でテニスを始め父親は銀行家という裕福な家庭に育っています。3人兄姉の末っ子で姉は教師、兄は父と同じ銀行家です。ジェレミーのアイドルはサンプラス。2005年にはジュニア部門でウィンブルドン優勝、US Open準優勝を勝ち取り、フランスの未来のスターとして期待されましたが、プロ転向以降、サーヴ以外はこれといった武器に欠けていたため、爆発的な勢いはありませんが、着実にランキングをあげてきました。
今年のシャーディはなかなか好調で、2月のヨハネスブルグで決勝。デルレービーチで準決勝。5月のミュンヘンで準決勝。そして今回のシュツッツガルトでは優勝です。
昨日の記者会見で、ハネスク打倒の作戦について以下のように述べています。
Q:ハネスクに勝つ作戦を特別に考えましたか?
シャーディ:第1セットをとられてしまったので、もっとネットにくることにしたんだ。それが功を奏した。今までの対戦成績はクレーで一敗、ハードで一勝している。彼はクレーではベースライナーの強い選手だから、今回はスローと速いショットを混ぜてみたんだ。またできるだけネットにきてアタックするようにした。
Q:あなたの優勝に誰が最も貢献したと思いますか?
シャーディ:10年間コーチをしているコーチ・フォンタンにとても感謝しているよ。それに僕の家族、友だち、ガールフレンドにもお礼をいいたい。
(残念でした。彼にはガールフレンドがいるようです。)
ところでシャーディをサーチしているときに、中国のシャーディのブログを見つけました。
http://blog.udn.com/chardy/detail
タイトルはChardy 的部落格。 的部落格とはブログのこと。そして作家(管理者)は法國美男子Jeremy Chardyとあります。この写真がHPの写真です。やはり美男子には違いありません。
法國はフランスという意味。シャーディをフランスの美男子と命名してしまったところなど、相当なファンですね。
ダブルスではよくシモンとペアを組むシャーディ。 日本もこれからファンが増えることでしょうね。イケメンは得です。
このサイトではシャーディの114枚の写真が載っています。
http://media.photobucket.com/image/jeremy+chardy/Peta_pj/Australian%20Open%202009/JeremyChardy05.jpg?o=41
シャーディvsハネスク決勝
シャーディは5年前にプロに転向して以来、錦織選手のように突然ブレークするのではなく、ゆるやかなカーヴを描きながら、着実にランキングを上げてきた地味な選手です。しかしテニスを辞めたら俳優になりたいと言っているくらいですから、なかなか渋いマスクで女性にも人気があるのです。この優勝はプロになって以来初めてのヴィクトリーで、ランキングも11位を駆け上って32位となりました。
優勝したときの写真をみて、ヒゲがますます伸びてきてちょっと驚きました。でもヒゲは女性の魔除けになっているのかも知れません。選手は縁起をかつぎますので、当分シャーディはヒゲを剃りそうにもありませんね。
第1セットは「ものすごく緊張してしまった」というシャーディは、ハネスクに1-6で完敗。しかし第2セットから武器のサーヴがうまく入るようになり、モメンタムをシフトさせて6-3で第2セットを勝ち取り、第3セットではネットプレーのアグレッシヴなプレーで、4-0で余裕のリード。シャルディの武器はサーヴ。10のサーヴィスエースでハネスクの最後の抵抗もむなしく、6-4でシャーディの勝利となりました。
「僕は全然疲れていないよ。これからジャーマンオープンに出るためハンブルグに飛ぶんだ。優勝したから第1日目はバイだから、月曜は休めるよ。」
と22歳のシャルディは元気一杯。しかし心配なのは、彼は選手の中でも今年は29トーナメントに出場している最多選手の一人です。無理が体に故障を起こさない訳がありません。しかしシャルディとしては優勝で得た自信で一気にランキングを駆け上りたいところでしょう。
それにしてもフランスはスペインと並んで実に選手の層が厚いですね。シモン、ツォンガ、モンフィス、ガスケの四銃士の陰でなかなかスポットライトを浴びることがなかったシャルディですので、今日は彼の最初のATPツアー優勝を祝って、彼について書いてみたいと思います。
と、ここまではよかったのですが、メルセデスカップくらいで優勝しても、仏紙は詳しくは選手のことは書いてくれないのですね。試合の結果報告はあってもシャルディの特集は組んでいません。これほどトップクラスの選手を抱えるフランスでは、トップ30くらいでは話題にもならないのでしょうか。(うらやましいというか、気の毒というか)
フランスの層の厚さ
9人のフランス人が今週のランキングのトップ100に入っていますが、36歳のサントロが43位とは驚異です。彼は日本にやってきますね。サントロ・マジックをたっぷり披露してくれると思います。100番台にはベテランのローダやクレモンがまだ健闘しています。若手もどんどん100番台に入ってきていますので、フランスの層の厚さは驚くべきものがあります。
さてトップ100のフランス選手をあげてみますと:
シモン(7位)
ツォンガ(8位)
モンフィス(13位)
ガスケ(ドーピングで30位に転落しました)
シャーディ(32位)
マチュー(39位)
サントロ(43位)
セラ(51位)
ジケル(82位)
ジェレミー・シャルディ
22歳。6歳でテニスを始め父親は銀行家という裕福な家庭に育っています。3人兄姉の末っ子で姉は教師、兄は父と同じ銀行家です。ジェレミーのアイドルはサンプラス。2005年にはジュニア部門でウィンブルドン優勝、US Open準優勝を勝ち取り、フランスの未来のスターとして期待されましたが、プロ転向以降、サーヴ以外はこれといった武器に欠けていたため、爆発的な勢いはありませんが、着実にランキングをあげてきました。
今年のシャーディはなかなか好調で、2月のヨハネスブルグで決勝。デルレービーチで準決勝。5月のミュンヘンで準決勝。そして今回のシュツッツガルトでは優勝です。
昨日の記者会見で、ハネスク打倒の作戦について以下のように述べています。
Q:ハネスクに勝つ作戦を特別に考えましたか?
シャーディ:第1セットをとられてしまったので、もっとネットにくることにしたんだ。それが功を奏した。今までの対戦成績はクレーで一敗、ハードで一勝している。彼はクレーではベースライナーの強い選手だから、今回はスローと速いショットを混ぜてみたんだ。またできるだけネットにきてアタックするようにした。
Q:あなたの優勝に誰が最も貢献したと思いますか?
シャーディ:10年間コーチをしているコーチ・フォンタンにとても感謝しているよ。それに僕の家族、友だち、ガールフレンドにもお礼をいいたい。
(残念でした。彼にはガールフレンドがいるようです。)
ところでシャーディをサーチしているときに、中国のシャーディのブログを見つけました。
http://blog.udn.com/chardy/detail
タイトルはChardy 的部落格。 的部落格とはブログのこと。そして作家(管理者)は法國美男子Jeremy Chardyとあります。この写真がHPの写真です。やはり美男子には違いありません。
法國はフランスという意味。シャーディをフランスの美男子と命名してしまったところなど、相当なファンですね。
ダブルスではよくシモンとペアを組むシャーディ。 日本もこれからファンが増えることでしょうね。イケメンは得です。
このサイトではシャーディの114枚の写真が載っています。
http://media.photobucket.com/image/jeremy+chardy/Peta_pj/Australian%20Open%202009/JeremyChardy05.jpg?o=41
投稿者 Tennisnakama 06:32 | コメント(3)| トラックバック(0)
彼はほんと、なかなかの「いい男」で、特にコートでプレイしているとそのかっこよさが際立ちます。
(ま、私はミカ・リョドラみたいな愛嬌のある顔も大好きだけど)
去年のRGでアルマグロと戦ったのを見たけれど、決してあきらめずに食い下がってくるアルマグロに苦しめられているお顔もなかなかの美しさでありました。でも、これからは勝利に歓喜する笑顔をいっぱい見たいです。
ガスケも無事戻ってきてくれたし、言うことなし!!ジル・シモンにもどんどん調子をあげていってもらって、フランス台風を巻き起こして欲しいです。Tennisnakamaさん、ジェレミー・シャルディを取り上げてくださって、ありがとうございます!
全米はシモンvsロディック
マレーvsジョコビッチ
私も前から気になっていた選手ですので、今回はいろいろ調べてみたのですが、彼の個人的なことはあまり掲載されていないようで残念でした。
彼の名前ですが、シャーディにしようか、シャルディにしようかと迷ったのですが、フランス語のRは日本語で表現できないのと、スペイン語のように強く発音されないので、シャーディと呼ぶことにしました。まあいずれにしても選手の名前の呼び方は日本語で表現できないものが多くむずかしいですね。また何か仏ネタがありましたらよろしくね。