2009年08月06日
ナダルの詰まったスケジュール
今日8月5日にナダルはカナダに向かって出発しました。全仏以来久しぶりのカムバックです。出発前日の4日にPorto Cristoの彼の別荘で、Daily Marcaがインターヴューを行いました。
http://bit.ly/pIKp7
「もし膝の具合がよければ、デ杯にも出たい。」とデ杯への熱い気持ちを語るナダル。実際試合をするまでは、膝がどこまでもちこたえられるか分からない・・・という不安な状況の中で、モントリオールに出場します。多分試合を重ねていきながら調整していくのでしょうが、気になったのは、膝を守るために大会の回数を減らすということはしないようです。これは多分膝の調子をみながら臨機応変に対応していくのでしょうが、またオーヴァーワークになってしまわないかと心配です。
以下は4日のインターヴューの一部です。スペイン語をグーグルを使って英語に翻訳しましので、不明瞭なところが多々あります。ですからニュアンスの違いなどはお伝えできておりませんのでご了解ください。
Q:調子はどうですか? 100%でないかぎりカムバックしないということでしたが。
ナダル:自分の状態が100%回復しているかどうかわからない。そうであってほしいと願っているけれど。実際試合が始まってみないと、どこまでいけるのか分からない。でももしうまくいかなかったらちょっとショックだけど。でもとにかくトライしてみるつもりだ。
Q:モントリオールに出場に関して、自分の体調に疑問は湧きませんでしたか?
ナダル:そうだね。大丈夫だという自信はあるけど怪我をしてしまう可能性もあるよね。最初の日にそうなると困るけど。この4日間トレーニングしていてちょっと痛みがあったけれど、でも僕はやっていける自信がある。試合に出る時期がきたと思っている。
Q:デイヴィスカップは出場する予定ですか? (スペインvsイスラエルの準決勝は、スペインでUS Openの直後9月18日20日に行われます。)
ナダル:デ杯はいつも自分のスケジュールに入っている。もし膝に問題がなければ、今年後半は、モントリオール、シンシナティ、 US Open、デ杯、バンコック、北京、上海、パリ、ロンドンの予定を消化していくつもりだ。
Q:ドクターの診断についてはどう思いますか?
ナダル:ドクターの診断だけに頼っているわけじゃない。自分で判断している部分が多い。すべてのことは自分の決断でやっているといってもよいかな。これでキャリアが終わってしまうとは思っていない。2005年のときはもっとひどくて歩けない状態だったからね。あのときは19歳だった。今は23歳。あれから数個のトロフィーを得ているよ。
Q:No.1のときにこのようなことになってしまったことは最悪の事件だったと思いますか?
ナダル:正直言って、 No.1になれたことは一番嬉しかった。長い間 No.2だったからね。最高に幸せだったのは、ウィンブルドン、オーストラリアと優勝して、そしてスペインがデ杯で優勝したときだった。でも僕がNo.1になろうと、No.2になろうと僕の人生はそれほど変わりはないよ。でもウィンブルドンで優勝したときは、2ヶ月間本当に幸せだった。なにしろ僕の夢がかなったのだから。
Q:ソデリングに敗退したことは、今までの敗北の中で一番辛いものでしたか?
ナダル:彼との試合が最も辛いものだったかどうかわからないけど、負け試合はいつもとても辛いものだからね。あの試合は今までのなかでも、自分が全くコントロールできなかった数少ない試合の一つだった。いつもローランギャロスに勝つとは思わないけれど、膝の痛みもあって思うようにいかなかった。
Q:マドリッドの出場が間違いだったようですが、これからはもうマドリッドには出場する予定はないのですか?
ナダル:もちろんマドリッドには戻るつもりだ。僕は自分の限界が分からないできた。出場するからにはいつも限界に挑戦してきたから、誰にもどこまでが自分の限界か分からないなかった。でもやっぱりマドリッドは間違いだったと思う。しかしマドリッドにでなかったらRGの結果が違っていたか? ウィンブルドンにでることができたか? これは分からない。
Q:マドリッドの大会はナダルが気がよすぎて断れなかったと一般では言われていますが?
ナダル:もしあの試合がマドリッドでなければ僕は出ていなかった。3つのトーナメントを毎週続けて出場するというのは膝に絶対よくないのは分かりきったことだからね。炎症止めの薬を飲みながらの試合は問題があったことは確かだ。でも準決勝のジョコヴィッチとの戦いはすばらしく忘れられない思い出の一つだ。だから後悔はしていない。
Q:フェデラーはナダル不在に便乗したかたちですね?
ナダル:フェデラーは優勝に値する選手だ。現実とはそういうものだ。
Q:フェデラーはテニス史上ベスト選手だと思いますか?
ナダル:僕の時代ではもちろん彼はベストだと思う。でもテニス史上ではロッド・レイヴァーが2回もグランドスラムを達成している。だから数字の上では彼がベストだと言える。でもフェデラーのキャリアはまだ終わっていないのだから。
Q:フェデラーの目出たい出来事が続いていますが連絡をとっていますか?
ナダル:RG、ウィンブルドンの優勝、そしてツインの誕生。このすべての機会にお祝いのメールを送ったよ。彼からはそれぞれ返事をもらっている。
Q:US Open まであと3週間ですが、それに対して何かプランでも?
ナダル:モントリオールとシンシナティの試合の結果次第だ。準決勝や準々決勝に進めても、プレーの感じがよくない場合もあるし。自分に疑問が残ればむずかしいと思う。
Q: US Openに出場するときに、No.3に下がっている可能性がありますが。
ナダル:マレーはよく準備しているだろうし、僕が守らなければならないポイントが多いから、 No.3の可能性はあると思う。これは仕方のないことだ。でも僕はポジティヴな態度で、毎日のトレーニングを重ね、日々の向上につとめるつもりだ。 僕のゴールは変わりはない。
Q:ナダルvsフェデラーはボルグvsマッケンローに匹敵する世紀のライヴァルだと言われていますが。
ナダル:驚いたのは、ボルグとマッケンローはGSの決勝は4回しかなかったことだ。もっとあると思っていたよ。(ナダルvsフェデラーのGS決勝は8回7回、準決勝1回)僕がフェデラーと決勝で戦うときは、いつもスペシャルな気持ちになる。これは観てる人にとっても多分同じ気持ちだろうけど。
Q:2005年のときは膝の故障で4ヶ月も休みましたね?
(10月のマドリッドで優勝したあと、オーストラリアン・オープンを欠場。翌年2月のマルセイユでカムバックしている)
ナダル:あのときは今よりももっと深刻な状態だった。
Q:プロアスリートとしてのキャリアが終わってしまうかもしれない恐れについては?
ナダル:僕のレベルを保っていけないかもしれないという恐れは持っている。今はNo.2に落ちても平静な気持ちでいることができる。これから僕に何が起ころうと、今までにいろんなことをやってきたから。(後悔はないと言いたかったのだと思います。)
Q:膝の治療中は何をして時間をつぶしていましたか?
ナダル:僕はテニス以外にも、サッカーをやったり活動的だから、ビーチでハンモック、というのは僕の性分に合わない。静かにしているというのは面白くなかったが、でもおかげでソファーに座っていろんなスポーツ番組をみることができたよ。
Q: パパラチに追っかけられてやりたいこともできないのでは?
ナダル:写真を撮られるかもしれないという理由でやりたいことを止めてしまうことはない。写真に撮られてしまったら運が悪かったというだけの話。
試合のスケジュールに関して、大きな疑問が残ります。慢性の膝の問題は、膝を休めるというのが鉄則です。私は両膝を別々の症状で手術をしていますので、痛みとの戦いは日常茶飯のことですが、別にそれほど痛くなくても、休めていかなければ後で大きな代償を払うことになるのはナダル自身が一番よく分かっているはず。
膝の様子をみながら判断するのではなく、痛くなくても試合の数を減らして膝の予防にあたる、といった固い決意をみせてほしいと思います。どうか元の木阿弥にならないよう、くれぐれも出場しすぎないようお願いしますよ、ラファ!
http://bit.ly/pIKp7
「もし膝の具合がよければ、デ杯にも出たい。」とデ杯への熱い気持ちを語るナダル。実際試合をするまでは、膝がどこまでもちこたえられるか分からない・・・という不安な状況の中で、モントリオールに出場します。多分試合を重ねていきながら調整していくのでしょうが、気になったのは、膝を守るために大会の回数を減らすということはしないようです。これは多分膝の調子をみながら臨機応変に対応していくのでしょうが、またオーヴァーワークになってしまわないかと心配です。
以下は4日のインターヴューの一部です。スペイン語をグーグルを使って英語に翻訳しましので、不明瞭なところが多々あります。ですからニュアンスの違いなどはお伝えできておりませんのでご了解ください。
FOTO: MONSERRAT | MARCA
Q:調子はどうですか? 100%でないかぎりカムバックしないということでしたが。
ナダル:自分の状態が100%回復しているかどうかわからない。そうであってほしいと願っているけれど。実際試合が始まってみないと、どこまでいけるのか分からない。でももしうまくいかなかったらちょっとショックだけど。でもとにかくトライしてみるつもりだ。
Q:モントリオールに出場に関して、自分の体調に疑問は湧きませんでしたか?
ナダル:そうだね。大丈夫だという自信はあるけど怪我をしてしまう可能性もあるよね。最初の日にそうなると困るけど。この4日間トレーニングしていてちょっと痛みがあったけれど、でも僕はやっていける自信がある。試合に出る時期がきたと思っている。
Q:デイヴィスカップは出場する予定ですか? (スペインvsイスラエルの準決勝は、スペインでUS Openの直後9月18日20日に行われます。)
ナダル:デ杯はいつも自分のスケジュールに入っている。もし膝に問題がなければ、今年後半は、モントリオール、シンシナティ、 US Open、デ杯、バンコック、北京、上海、パリ、ロンドンの予定を消化していくつもりだ。
Q:ドクターの診断についてはどう思いますか?
ナダル:ドクターの診断だけに頼っているわけじゃない。自分で判断している部分が多い。すべてのことは自分の決断でやっているといってもよいかな。これでキャリアが終わってしまうとは思っていない。2005年のときはもっとひどくて歩けない状態だったからね。あのときは19歳だった。今は23歳。あれから数個のトロフィーを得ているよ。
Q:No.1のときにこのようなことになってしまったことは最悪の事件だったと思いますか?
ナダル:正直言って、 No.1になれたことは一番嬉しかった。長い間 No.2だったからね。最高に幸せだったのは、ウィンブルドン、オーストラリアと優勝して、そしてスペインがデ杯で優勝したときだった。でも僕がNo.1になろうと、No.2になろうと僕の人生はそれほど変わりはないよ。でもウィンブルドンで優勝したときは、2ヶ月間本当に幸せだった。なにしろ僕の夢がかなったのだから。
Q:ソデリングに敗退したことは、今までの敗北の中で一番辛いものでしたか?
ナダル:彼との試合が最も辛いものだったかどうかわからないけど、負け試合はいつもとても辛いものだからね。あの試合は今までのなかでも、自分が全くコントロールできなかった数少ない試合の一つだった。いつもローランギャロスに勝つとは思わないけれど、膝の痛みもあって思うようにいかなかった。
Q:マドリッドの出場が間違いだったようですが、これからはもうマドリッドには出場する予定はないのですか?
ナダル:もちろんマドリッドには戻るつもりだ。僕は自分の限界が分からないできた。出場するからにはいつも限界に挑戦してきたから、誰にもどこまでが自分の限界か分からないなかった。でもやっぱりマドリッドは間違いだったと思う。しかしマドリッドにでなかったらRGの結果が違っていたか? ウィンブルドンにでることができたか? これは分からない。
Q:マドリッドの大会はナダルが気がよすぎて断れなかったと一般では言われていますが?
ナダル:もしあの試合がマドリッドでなければ僕は出ていなかった。3つのトーナメントを毎週続けて出場するというのは膝に絶対よくないのは分かりきったことだからね。炎症止めの薬を飲みながらの試合は問題があったことは確かだ。でも準決勝のジョコヴィッチとの戦いはすばらしく忘れられない思い出の一つだ。だから後悔はしていない。
Q:フェデラーはナダル不在に便乗したかたちですね?
ナダル:フェデラーは優勝に値する選手だ。現実とはそういうものだ。
Q:フェデラーはテニス史上ベスト選手だと思いますか?
ナダル:僕の時代ではもちろん彼はベストだと思う。でもテニス史上ではロッド・レイヴァーが2回もグランドスラムを達成している。だから数字の上では彼がベストだと言える。でもフェデラーのキャリアはまだ終わっていないのだから。
Q:フェデラーの目出たい出来事が続いていますが連絡をとっていますか?
ナダル:RG、ウィンブルドンの優勝、そしてツインの誕生。このすべての機会にお祝いのメールを送ったよ。彼からはそれぞれ返事をもらっている。
FOTO: MONSERRAT | MARCA
Q:US Open まであと3週間ですが、それに対して何かプランでも?
ナダル:モントリオールとシンシナティの試合の結果次第だ。準決勝や準々決勝に進めても、プレーの感じがよくない場合もあるし。自分に疑問が残ればむずかしいと思う。
Q: US Openに出場するときに、No.3に下がっている可能性がありますが。
ナダル:マレーはよく準備しているだろうし、僕が守らなければならないポイントが多いから、 No.3の可能性はあると思う。これは仕方のないことだ。でも僕はポジティヴな態度で、毎日のトレーニングを重ね、日々の向上につとめるつもりだ。 僕のゴールは変わりはない。
Q:ナダルvsフェデラーはボルグvsマッケンローに匹敵する世紀のライヴァルだと言われていますが。
ナダル:驚いたのは、ボルグとマッケンローはGSの決勝は4回しかなかったことだ。もっとあると思っていたよ。(ナダルvsフェデラーのGS決勝は8回7回、準決勝1回)僕がフェデラーと決勝で戦うときは、いつもスペシャルな気持ちになる。これは観てる人にとっても多分同じ気持ちだろうけど。
Q:2005年のときは膝の故障で4ヶ月も休みましたね?
(10月のマドリッドで優勝したあと、オーストラリアン・オープンを欠場。翌年2月のマルセイユでカムバックしている)
ナダル:あのときは今よりももっと深刻な状態だった。
Q:プロアスリートとしてのキャリアが終わってしまうかもしれない恐れについては?
ナダル:僕のレベルを保っていけないかもしれないという恐れは持っている。今はNo.2に落ちても平静な気持ちでいることができる。これから僕に何が起ころうと、今までにいろんなことをやってきたから。(後悔はないと言いたかったのだと思います。)
Q:膝の治療中は何をして時間をつぶしていましたか?
ナダル:僕はテニス以外にも、サッカーをやったり活動的だから、ビーチでハンモック、というのは僕の性分に合わない。静かにしているというのは面白くなかったが、でもおかげでソファーに座っていろんなスポーツ番組をみることができたよ。
Q: パパラチに追っかけられてやりたいこともできないのでは?
ナダル:写真を撮られるかもしれないという理由でやりたいことを止めてしまうことはない。写真に撮られてしまったら運が悪かったというだけの話。
試合のスケジュールに関して、大きな疑問が残ります。慢性の膝の問題は、膝を休めるというのが鉄則です。私は両膝を別々の症状で手術をしていますので、痛みとの戦いは日常茶飯のことですが、別にそれほど痛くなくても、休めていかなければ後で大きな代償を払うことになるのはナダル自身が一番よく分かっているはず。
膝の様子をみながら判断するのではなく、痛くなくても試合の数を減らして膝の予防にあたる、といった固い決意をみせてほしいと思います。どうか元の木阿弥にならないよう、くれぐれも出場しすぎないようお願いしますよ、ラファ!
投稿者 Tennisnakama 20:53 | コメント(3)| トラックバック(0)
やっと、システム回復して 記事のUができたんですね、、、。うれしいです!。
それにしても スペイン語の長いインタビュウーの和訳ありがとうございます。さぞ大変な作業だったことかとと頭がさがります。本当にご苦労様でした。
写真では日焼けしてさわやかな笑顔のナダルですが、今後のスケジュールをみると ほんとに大丈夫かな??と不安になりますね。
本人も100%の回復かどうかは やって見なければ分からないという状況の中、明らかに”詰めすぎ”のような気がします。息の長い選手生活のためにも 無理をしないでほしいと願います。
ナダル…膝を休めないといけないのに スケジュールを減らす予定はないんですね(汗)試合をするナダルを見られるのはとても嬉しいですが、選手生活を出来るだけ長くしていてほしいので…複雑です。取り敢えずモントリオールでナダルが思い描く試合が出来る事を祈りたいですね。
ラファのスケジュールは、本当に過密ですね。早いラウンドで敗退した場合を除き、優勝したあとなどは、連続出場しないような、方向で、上手に、OFFを、作ってほしいです。短く燃え尽きてほしくない・・とだれもが思っているのではないでしょうか。。。今後とも、ラファ情報、よろしくお願いします。