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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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Day 2 ロジャーズカップ

Day2 ( 8月11日)モントリオール・ロジャーズカップ

これからビデオを観ながら試合の感想を述べていきたいと思います。ビデオでは翻訳するほどの内容ではないので、これからは翻訳を省くことにします。



フェレーロ def ヒューイット: 6-1, 6-4
フェレーロ29歳、ヒューイット28歳。 元No.1同士の懐かしい戦いです。二人の過去の対戦成績はフェレーロ3勝ヒューイット6勝。最後の対戦は2年前の同じモントリオール。この試合はヒューイットが勝っていますので、フェレーロとしては、何としても打ち負かしたい旧来のライヴァルのヒューイット戦です。

テニスファンならぜひ観てみたいのがこの二人の戦い。観客もエピックの戦いとして相当期待していたと思います。しかしここ5年間怪我の連続のヒューイットは、先週のワシントン大会でも、デルポトロとの対戦時に足を痛めてしまい、完全に回復しないままの対戦でしたので、6-1, 6-4でフェレーロの楽勝となりました。それにしても最近のフェレーロはすごい。サフィンもバーンアウトにならないで彼くらいのタフさで、もう少し長く戦ってほしかったです。

予選のメリット
ヒューイットは大会主催者にWCをリクエストしていましたが、大量の欠場者が出たためオータネイトの最後の選手としてエントリーすることができました。しかしフェレーロはもっとランキングが下でしたので、彼は予選からの参加となったわけですが、「予選から出る」というのは、シーズン始めでは利点と考えてよいと思います。

今回は特にハードコートのシーズン開けですので、サーフェスになれ、しかも大会のコートに慣れる(ハードコートは会場によっていろいろ違いますので)という点で予選から出るというのは、それほど不利ではないのです。コートに慣れるため、ナダル、ジョコヴィッチ、マレーはダブルスに出ています。

ダブルスが危ない
一体何人のシングルス・エントリー選手がダブルスに出場しているのでしょうか?

ざっと数えただけでも約18人です。ダブルスには32人のエントリーですので、ダブルス専門の選手は、半数以下の14人しか出場できないことになります。最近はシングルス選手のウォームアップに使われてしまっていて、ますます狭き門となってしまっているのが現状。もしこのような現象が続けば、多くのダブルス選手は生活ができなくなっていくでしょう。

ラケットとストリングの進歩と、シングルス選手のダブルス試合への参加によって、ダブルスゲームは大きく変わりつつあります。昔の平行陣は姿を消しつつあり、最近はほとんどが雁行陣です。アングルヴォレーやロブの妙技もすたれつつあり、単純なパワーゲームに変化してきています。ですからダブルス愛好者の私の嘆きは大きいのです。

マレー def シャルディ: 6-4, 6-2
イギリスの新聞、タイムズではMasterful Andy Murrayとベタぼめでした。
http://www.timesonline.co.uk/tol/sport/tennis/article6792654.ece

しかし1stサーヴは64%でシャルディの75%に劣り、セーヴはしましたが、10回もブレークポイントに直面しています。それほどマスターなテニスにはみえませんでしたが、やはりトップ3だけあって、マレーはシャルディにプレッシャーを与え続け、第2セットはシャルディはエラーが続いて自滅でした。

「僕の今日の試合には満足している。シャルディのサーヴは第1セットと第2セットの前半まではすばらしかった。しかし後半はビッグなショットを狙いすぎた。今日の試合は僕にとってはよいテストだった。どんなストロークが打てるかみてみたかったから。よいスタートをきれて嬉しいよ。」

べルダスコ def Fロペス: 6-1, 6-7(5), 6-1
二人のイケメン・サウスポーのマタドールの戦いで、観客席の女性はどちらを応援してよいのか。結局黄色い声をあげて両方を応援していました。べルダスコはやはり強いですね。最初からガンガン飛ばしてロペスを圧倒。しかし第2セットではロペスが切り返しましたが、べルダスコはお得意のフォアのクロスだけでなく、ダウンザラインがサイドラインぎりぎりに決まって勝利をあげました。

ジョコヴィッチ def ポランスキー: 6-4, 7-6(6)
ジョコヴィッチは、ダブルスではちょこっとクロアチアのUmagに弟のマルコとダブルスに出ましたが、シングルスでは久々のウィンブルドン以来。そのせいか錆がテニスに出ていました。まずショットが安定せず、ロング、ワイド、ネットにかけるなどエラーが多く、225位の21歳に対等なテニスをしていましたので、早く調整しないと危ない。

Who is Peter Polansky?
この試合で大活躍をしたのは、ブロンドのカナダ人、ピーター・ポランスキー。地元の応援にこたえて、固くなることもなく冷静な試合運びはとても200番台の選手にはみえない落ち着きで驚きました。それにかなりのイケメン。スポーツ界にはめずらしい女性的な美しさに、思わず解説者は「彼はハンサムですね。」

polansky



これから絶対伸びる選手。以下のトップになる選手の条件を満たしたポランスキーは将来が楽しみです。

(1)サーヴがよい。とくに2ndサーヴでエースがとれる。
(2)フォアもバックもパワーがあり深く打つことができる。(これは小さいときからやっておかないとなかなか身につけられないショット)
(3)両手バックハンドのスピンはナダルのフォアのようにベースラインぎりぎりに高くバウンド。
(4)バックハンドのダウンザラインがサイドラインにきめることができる。
(5)エラーをおかしても表情をかえず冷静。

フェデラー def ニーメヤー: 7-6(3), 6-4
パパロジャーが会場に現れたときは、陽にかなり焼けていたせいもありますが、10ポンド(4.5kg)減量したせいか、予測した以上に体型がほっそりしていて、まさにスーパフィットの感じです。ロディックは15ポンド(6.8kg)減量して、フォットワークが軽快になりましたから、もともと軽快なフェデラーのフットワークはますます軽快でした。 

対戦相手は地元の33歳のニーメヤー。ランキングは487位ですが、WCをもらって大健闘。サーヴがよくて、第1セットはタイブレークにもちこみましたが、第2セットには息切れ。フェデラーはときどきスーパーショットを披露して余裕しゃくしゃく。マレーやジョコヴィッチよりもシャープで自信にあふれていました。

投稿者 Tennisnakama  23:24 | コメント(7)| トラックバック(0)
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コメント
こんにちは。いつも楽しい記事をありがとうございます。ダブルスに関するご懸念は同感です。昔、代々木でセイコースーパーテニスという大会があり初めて世界のプロのテニスのすごさを見ました。特にマッケンロー(とフレミングだったかな)のダブルスはすばらしかったです。そのときに彼が見せたスーパーアングルショットと絶妙のタッチテニスが忘れられません。それ以来私はマッケンローのファンですが、彼のようなタイプのテニスはもう流行らないのでしょうか、ちょっとさびしいです。
投稿者 四つ溝柿 2009/08/13 00:12
フェデラー4.5キロも痩せたんですか!!面白いですね。今、テニスが面白いですね。今のフェデラーvsマレーは考えただけで楽しいですね。フェデラーの独占がまた始まるんですかね?それとも、ハードコート巧者マレー優位に進んでいくんですかね?前半戦のハードコートシリーズはマレー一色のイメージです。正直、インディアンウェルズでナダルが勝ったのも風がなければ。僕は前者を見たいですが、見れません。今年マスターズシリーズではフェデラーが勝てず、クレーシーズンでは例年通りナダルの独占。つまらなくって解約しちゃいました。だから、もう見られません。tennisnakamaさん、見れない分、あなたの記事楽しみにしてます!
投稿者 bibinba 2009/08/13 00:48
tennisnakamaさん、詳細な解説ありがとうございます。いまフェレーロvsモンフィルの試合を観ています。フェレーロがいいですね、なんか神がかりのような強さ。1st SETのモンフィルの出だしがイマイチだったとはいえ、1st SETだけで言えばフェレーロ以外なら取れてる数字。でも、フェレーロが良すぎます。このところのクレーからハードの強さ、今日の記事を読んで納得です。
びっくりといえば、キム・クライシュテルスもマリオン・バルトゥーリにストレート勝ち。WTAのサイトにもそんな感想が掲載されてましたね。あ、パティー・シュナイダーにもいま6-2/7-5で競り勝ちました。うひゃ~ 天才の復活!? 大好きだった彼女のカムバックは嬉しいけれど、これにはビビります。この調子でクズネツソヴァを倒したらサフィーナとぶつかる。ギャー、観たいです。
投稿者 クマ太郎 2009/08/13 03:31
2日目の報告記事、ありがとうございます。
ロジャーの初戦は仕事中で見られませんでしたが、充実した練習具合がうかがえるのですね。わくわくしてきます。3回戦の相手はおそらくヴァヴリンカ?たしか前回の対戦ではロジャーが負けてしまったような気が。。。同郷子弟対決、サービス精神は忘れて本気で勝ちにいってほしいです。
ジョコヴィッチの試合はTTVで見ていましたが、ハラハラしっぱなしでした。結果からすると2セット連取のストレート勝ちなのですが、Tennisnakamaさんのおっしゃるようにエラーが多い!次のユージニーとの試合もちょっと心配です。
今、クマ太郎さんと同じくフェレーロvsモンフィスを見ています。もしこれを勝ち上がれば次はマレーとの3回戦。ちょっと厳しいですが、今のフェレーロの調子なら、かなりいい試合をしてくれそうです。ちなみに注目のポランスキーくんですが、フェレーロと似てません?

投稿者 mito 2009/08/13 03:54
こんにちは。ロジャースカップの新情報が毎日読めてとても嬉しいです。有難うございます。ダブルスプレーヤー受難、の記事ですがダブルスのエントリーってどうなっているんでしょうか?シングルスはランキングが厳しく反映されて知名度があっても元No1でも予選が課せられるのに、ダブルスはヒッティングパートナーとの急造ペアでも出られるんですね。一般の草テニス愛好者は圧倒的にダブルスが多いのだから、もっとダブルスの中継を!そのためにはトップ選手のダブルス出場を!という意見もありますよね。ウォーミングアップとしてではなく、真剣にダブルスにも取組むとなると、とても身体が保ちませんし、難しい問題ですね。
投稿者 tabitabi 2009/08/13 09:26
ダブルスについての興味深いレポート等ありがとうございます。 それからフェデラー10ポンド、
ロディック15ポンド減量とはすごいですね。 筋肉をつけつつ それだけフィットさせてゆくとはーー。
やはりハードコートということで、足への負担を軽くするために 一層減量が必要なんでしょうか。
ジョコビッチ、下着のファッションショーでは、かわいいヤツだな と思いましたが、本業のプレーでは
だんだん修正していくのでしょうね。
ポランスキーは、人気がでそうですね。まるで バレエで貴公子役ができそうな容貌ですね。
日本では、冷害、大雨、地震と続き、どんなに科学技術が進んでも 私たちは どうにもできない大きな自然のなかで生きていることを思い知らされます。
厳しい暑さのモントリオールでの選手たちの活躍ぶり、 貴レポートを毎日楽しみにしています。

投稿者 ちどり 2009/08/13 09:55
ツイッターが中国では見れなくなってます。残念です。
投稿者 urano 2009/08/13 14:01
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