2009年08月16日
記事に出来ない選手たち
Day 5のレポート前にどうしても書きたいことがありますので、この記事をまずアップすることにしました。
スポーツナビに寄せられた死神ニコレイ氏からのコメントで、「ダヴィデンコについて書かないのは不公平である」とのご批判を受け、ここで重要なことに気づきましたので、記事にしてご説明させていただくことにしました。
以下が前号にも紹介させていただいたコメントの原文です。
「おいダビデンコのことは一切スルーか!?お前テニスについて散々語るくせにダビデンコの素晴らしさわかんないの?腐ってんなあ。何?「ジョコビッチがメディアにスルーされている。なげかわしい」だあ?ダビデンコなんかそれよりよっぽどひどいぞ。わかるだろ?お前なんか選手の気持ちなんか一切気にしないクソマスコミと同じだ。」
掲載が自動的に拒否されるコメント
この死神ニコレイ氏のコメントはスポーツナビではspamとみなし、自動的に削除されてしまいました。
スポーツナビの説明:
「従来のスパムフィルターの前にNGワードのチェックを行い、該当ワードが含まれたコメントはブロックします。ブロガー様のコメント管理画面にも残らず消える設定としました。」
これはどういうことかといいますと、いくら私が努力しても、スポーツナビの方でブロックされてコメントを掲載することができないのです。
でもひょっとして 死神ニコレイ氏自身のIPが禁止されているのかも知れないと思い、私のコンピューターから、彼のコメントを書き込もうとしましたが、これも拒絶され、コメント欄には掲載されませんでした。ですから彼の使った言葉がブロックの対象となったことがわかりました。
以前、私の記事で、ジョコヴィッチのヘッドのCMについて書いたことがあります。あの傑作なCMの中に、ジョコが乳首に房をつけて登場する場面を説明した記事は、スポーツナビでは拒絶されてしまったのです。さっそく当局に問い合わせてみますと、この「乳首」という言葉が赤信号だったようで、使ってはいけないリストに入っていることがわかりました。しかし私の意図は卑猥なものでないことを分かっていただき、晴れて更新することができたといういきさつがあります。
死神ニコレイ氏のコメントのどの言葉に赤信号がでたのか分かりませんが、このように掲載できない事情があることを、まずご理解いただきたいと思います。
「ダヴィデンコを取り上げないのは不公平である」との死神ニコレイ氏のコメントや、それに関する他の方たちのコメントを読んで、「書けない事情」のあることが案外知られていないような気がしましたので、この機会にtennisnakamaのブログの基本姿勢を説明させていただきたいと思います。
ブログとは何か?
「他人を傷つけたり、嘘デタラメを書いて社会を混乱させたり、悪意をもって他人を陥れようとする意図でない限り、つまり世の中に迷惑をかけなければ、原則的には何を書こうが書き手の自由である。」これがブログの基本だと思います。
tennisnakamaのブログとは
試合の結果報告のブログではありません。
テニスの技術的な分析だけを行うブログでもありません。
また選手のゴシップ欄でもありません。
そして海外の記事をただ単に翻訳する情報屋でもありません。
選手のあらゆるデータを収集し、選手のパーソナルな面を紹介しながら、tennisnakamaとしての意見、分析を行っていくことが私のブログの基本姿勢です。
「試合を観て、あの選手のことをもっと知りたい」と思うのは、私だけでないはずです。しかし選手の個人的なストーリーは、雑誌が特集を組まない限り情報が手に入らない。雑誌のカヴァーストーリーになっても、インターネットに記事が掲載されなければサーチに出てこないのです。ですから最近はファンサイトにも努めてでかけるようにしていますが。
もし私のブログがフェデラーやナダルに絞ったファン的なブログであれば、それも問題はないのですが、あらゆる選手をカヴァーするとなると、一人でスポーツ新聞を背負っているようなブログ漬けの生活を強いられることになります。(今はすでにそうなっていて、他のことができずに危険な状態にあります。)
データの収集が困難を極める事情
ダヴィデンコが書けない
私はダヴィデンコのテニスを高く買っているファンの一人で、日本人の体型に近いダヴィデンコのテニスは、これから大いに研究されるべきで、ジュニアのプログラムにも取り入れてはどうか?と再三ブログで提案してきました。
先週、オーストリアのブログ、tennisassist.comの管理者である、マイケル・メイデンズ氏から、「トニー・ローチ(フェデラーの元コーチ)に会うが、何か質問したいことがあったら聞いてあげる」と言っていただき、そこで私は「日本人のテニス選手の歩むべき道はダヴィデンコであると思うが、彼の意見を聞いてほしい。」とお願いしました。また同じ質問を、伝説の選手、ジョン・ニューコム氏にもしてあります。彼らの回答は来週にでも、tennisassist.comで発表される予定です。
ダヴィデンコは散々ギャンブルの疑惑でメディアに取り上げられましたが、個人的な情報は皆無に等しいのです。英字だけでは不十分ですので、ロシアのメディアにまででかけてサーチしていますが出てきません。出てくるのは試合の結果だけなのです。
デルポトロもまだ書けない
例えば、ワシントンで優勝したデルポトロのことを書きたいのですが、優勝した彼でさえ資料があつまらない。この1週間アルジェンチンのメディアを探しまくっていますが、彼の生い立ちが見つからないのです。彼の昨年のフランスのインターヴューで語った「le Jopoのヘアをトライしている」の le Jopoの言葉に引っかかってしまいました。どういうヘアスタイルなのだろうか?
この le Jopoはインターネットでもつかめない。でもどうしても知りたくて、メキシコ人、コロンビア人、プエルトリコ人、ヴェネズエラ人、ありとあらゆるスペイン語話す人たちに聞きまくりましたが、誰一人として知らない!
最近やっと分かったのですが(これはデルポの記事で紹介します)、この一つの情報を得るためにも時には1週間を費やすことがあるという背景をご理解していただきたくお願いいたします。
(追記)
いろいろ愚痴を聞いていただいてありがとうございました。毎日長時間コンピューターの前に座っていますので、ときどきこのようにストレスを発散しないとtennisnakama号はストライキを起こしてしまいます。お許しください。
スポーツナビに寄せられた死神ニコレイ氏からのコメントで、「ダヴィデンコについて書かないのは不公平である」とのご批判を受け、ここで重要なことに気づきましたので、記事にしてご説明させていただくことにしました。
以下が前号にも紹介させていただいたコメントの原文です。
「おいダビデンコのことは一切スルーか!?お前テニスについて散々語るくせにダビデンコの素晴らしさわかんないの?腐ってんなあ。何?「ジョコビッチがメディアにスルーされている。なげかわしい」だあ?ダビデンコなんかそれよりよっぽどひどいぞ。わかるだろ?お前なんか選手の気持ちなんか一切気にしないクソマスコミと同じだ。」
掲載が自動的に拒否されるコメント
この死神ニコレイ氏のコメントはスポーツナビではspamとみなし、自動的に削除されてしまいました。
スポーツナビの説明:
「従来のスパムフィルターの前にNGワードのチェックを行い、該当ワードが含まれたコメントはブロックします。ブロガー様のコメント管理画面にも残らず消える設定としました。」
これはどういうことかといいますと、いくら私が努力しても、スポーツナビの方でブロックされてコメントを掲載することができないのです。
でもひょっとして 死神ニコレイ氏自身のIPが禁止されているのかも知れないと思い、私のコンピューターから、彼のコメントを書き込もうとしましたが、これも拒絶され、コメント欄には掲載されませんでした。ですから彼の使った言葉がブロックの対象となったことがわかりました。
以前、私の記事で、ジョコヴィッチのヘッドのCMについて書いたことがあります。あの傑作なCMの中に、ジョコが乳首に房をつけて登場する場面を説明した記事は、スポーツナビでは拒絶されてしまったのです。さっそく当局に問い合わせてみますと、この「乳首」という言葉が赤信号だったようで、使ってはいけないリストに入っていることがわかりました。しかし私の意図は卑猥なものでないことを分かっていただき、晴れて更新することができたといういきさつがあります。
死神ニコレイ氏のコメントのどの言葉に赤信号がでたのか分かりませんが、このように掲載できない事情があることを、まずご理解いただきたいと思います。
「ダヴィデンコを取り上げないのは不公平である」との死神ニコレイ氏のコメントや、それに関する他の方たちのコメントを読んで、「書けない事情」のあることが案外知られていないような気がしましたので、この機会にtennisnakamaのブログの基本姿勢を説明させていただきたいと思います。
ブログとは何か?
「他人を傷つけたり、嘘デタラメを書いて社会を混乱させたり、悪意をもって他人を陥れようとする意図でない限り、つまり世の中に迷惑をかけなければ、原則的には何を書こうが書き手の自由である。」これがブログの基本だと思います。
tennisnakamaのブログとは
試合の結果報告のブログではありません。
テニスの技術的な分析だけを行うブログでもありません。
また選手のゴシップ欄でもありません。
そして海外の記事をただ単に翻訳する情報屋でもありません。
選手のあらゆるデータを収集し、選手のパーソナルな面を紹介しながら、tennisnakamaとしての意見、分析を行っていくことが私のブログの基本姿勢です。
「試合を観て、あの選手のことをもっと知りたい」と思うのは、私だけでないはずです。しかし選手の個人的なストーリーは、雑誌が特集を組まない限り情報が手に入らない。雑誌のカヴァーストーリーになっても、インターネットに記事が掲載されなければサーチに出てこないのです。ですから最近はファンサイトにも努めてでかけるようにしていますが。
もし私のブログがフェデラーやナダルに絞ったファン的なブログであれば、それも問題はないのですが、あらゆる選手をカヴァーするとなると、一人でスポーツ新聞を背負っているようなブログ漬けの生活を強いられることになります。(今はすでにそうなっていて、他のことができずに危険な状態にあります。)
データの収集が困難を極める事情
ダヴィデンコが書けない
私はダヴィデンコのテニスを高く買っているファンの一人で、日本人の体型に近いダヴィデンコのテニスは、これから大いに研究されるべきで、ジュニアのプログラムにも取り入れてはどうか?と再三ブログで提案してきました。
先週、オーストリアのブログ、tennisassist.comの管理者である、マイケル・メイデンズ氏から、「トニー・ローチ(フェデラーの元コーチ)に会うが、何か質問したいことがあったら聞いてあげる」と言っていただき、そこで私は「日本人のテニス選手の歩むべき道はダヴィデンコであると思うが、彼の意見を聞いてほしい。」とお願いしました。また同じ質問を、伝説の選手、ジョン・ニューコム氏にもしてあります。彼らの回答は来週にでも、tennisassist.comで発表される予定です。
ダヴィデンコは散々ギャンブルの疑惑でメディアに取り上げられましたが、個人的な情報は皆無に等しいのです。英字だけでは不十分ですので、ロシアのメディアにまででかけてサーチしていますが出てきません。出てくるのは試合の結果だけなのです。
デルポトロもまだ書けない
例えば、ワシントンで優勝したデルポトロのことを書きたいのですが、優勝した彼でさえ資料があつまらない。この1週間アルジェンチンのメディアを探しまくっていますが、彼の生い立ちが見つからないのです。彼の昨年のフランスのインターヴューで語った「le Jopoのヘアをトライしている」の le Jopoの言葉に引っかかってしまいました。どういうヘアスタイルなのだろうか?
この le Jopoはインターネットでもつかめない。でもどうしても知りたくて、メキシコ人、コロンビア人、プエルトリコ人、ヴェネズエラ人、ありとあらゆるスペイン語話す人たちに聞きまくりましたが、誰一人として知らない!
最近やっと分かったのですが(これはデルポの記事で紹介します)、この一つの情報を得るためにも時には1週間を費やすことがあるという背景をご理解していただきたくお願いいたします。
(追記)
いろいろ愚痴を聞いていただいてありがとうございました。毎日長時間コンピューターの前に座っていますので、ときどきこのようにストレスを発散しないとtennisnakama号はストライキを起こしてしまいます。お許しください。
投稿者 Tennisnakama 02:30 | コメント(14)| トラックバック(0)
いつも無理ばっかり言って、あんなこと知りたい!や、こんなことはどうだろう? とtennisnakamaさんなら知っているのでは?! と甘えてばかりですが、、、 深謝。ありがとうございます。
真摯な態度で、自分に(そして相手にも)まっすぐな性格のtennisnakamaさん!そのテニス仲間の片隅にいることを誇りに思い、あなたへの尊敬と憧れで、ここに集まっています。
これからも 心に思ったことは溜めずにはき出して下さいね。 受け止めますよ。
( このブログは、ボランティア精神でなされています。 皆さん、ご存じでしょうが。 )
どうぞ、身体を壊す程には根を詰めずに続けて下さいね。
Tennisnakamaさん、たまにはストライキ起こしてもいいですよ(笑)。あまり無理なさらないで、ブログに関わる以外のご自身のプライベートな時間も大切になさってください。
記事にならない選手がいかに多くて、情報がいかに少ないかは、私も好きな選手のことをネットで探しまくって実感しました。トップ選手以外の情報が本当にない!テニスの伝道師(?)たるTennisnakamaさんがいかに必死で情報をかき集めてくださっているのかよーくわかります。
「ロジャーも人の子」というフレーズがありましたが、「Tennisnakamaさんも人の子」ですから、できないことだってあるし、気分がのらない時や体調が悪い時だってあるでしょうし、愚痴もたまるでしょうから、こうして時々発散させてくださいね。そして、長~くこのブログを続けていただけるとうれしいです。
いつも色々なテニスに関する情報や意見が聞けてありがたく思ってます!
ブログ、掲示板には本当にいろんな人が読んだり、書き込みしたりしていますね!私なんかコメント欄に記入するだけでドキドキものです(最近少し慣れてはきましたが・・・)
ブログは個人の自由で何を書いてもいいのでtennisnakamaさんが書きたいと思ったものを書いていけばいいのでないかと思います。仕事じゃないんだから・・・
でなかったら長く続けられないと思います。
とにかく世の中にはいろんな人がいます!人の意見は大切ですが、ほどほどにしておかないと体がもたないと思います!体を壊さない、御主人様の機嫌を損なわない程度にブログ続けてくださればと願っています。
いつも楽しく記事を読ませてもらっております。どこのブログでも批判をする人は出てきますね。。。
でも、それはほんの一握りであるのはtennisnakamaさんもわかっていると思います。
テニス365のブログでずっと人気NO1なのですから、非常に多くの人に楽しまれていますよ。
ときに少数派の意見が大事であることもあると思いますが、私は今のtennisnakamaさんさんのブログスタイルが好きですので、頑張って続けて欲しいです。
見えるのに、何だか今日はデルポトロがかわいく見えました。そんなことを思いながら、又一味違った
テニス観戦ができるのは、このブログのおかげです。ダヴィデンコに焦点をあてていらしたのも、ブログのファンなら知っていること。tennisnakamaさんには、多くのファンがいます!どうか夏の疲れなど出ませんように。
ダビデンコに対して、日本選手の体型に似てると取り上げてらしたのを私も覚えています!あの細い体でスタミナもあって、レーザービームの様なストロークも見てて爽快ですし、彼がどの様にしてトップ選手になったか興味があります。
最後に、tennisnakamaさんの記事をいつも楽しみにしてます。体調を崩されない様に 時折息を抜いて下さいね!
とはいえ、ひとつひとつのブログに主審がつくわけにいかないので、一律に禁止コードを設定し、結果的にジョコの記事の「乳首」みたいな珍妙な事態も招いてしまうのでしょうね。
tennisnakamaさん、グチも大歓迎です! ( 実はグチとはまったく思っていないのですが、あまり書いて炎上させてもいけないので。) 担当する選手や下調べなどの分業も可能な仕事場と違って、なにもかもをひとりで、しかも無償でこなすブログ、つい限界に挑戦しすぎて燃え尽きてしまわれないことを一番にお願いしたいです。これからも楽しみにしています!
毎日の日課となって一番に読んでいます、このブログの大フアンのひとりです。読むのは数分、でもこの記事ひとつを書くのに 多くの資料や下調べ、確認 ある時は情報の無さに試行錯誤されて 莫大な時間と労力をかけて 書かれていることに改めて 心から感謝いたします。しかも どんなコメントにも律儀に誠実に対応されて、頭が下がります。
このようなボランテイアのようなブログでも、とてもプロフェショナルな姿勢で取り組まれているからこそ、読者の心もしっかりつかみ ファンが多いのだと思います。
愚痴(とは全然思いません、私も)でも何でも、かまいません。読むのが本当に楽しいのです。どうかこれからも 息長く、ずーっと続けてください!いつも応援していま~す!
こういう記事をわざわざアップしてくださることで、tennisnakamaさんがどんなにこのブログにどれだけ真摯に取り組んでいるかが、よくわかります。いつもありがとうございます。私は、伊達公子選手の国外ツアー復活で、海外のテニス観戦にも何年ぶりかで復活しました。右も左もわかりませんでしたが、tennisnakamaさんの記事のおかげで、魅力的なたくさんの選手たちの表情を知ることができ、好きな選手や注目する選手が増えつつありますよ。このブログはとてもありがたい存在です。これからも楽しみにしております!