2009年09月09日
マレーが敗退!
Cilic def Murray: 7-5, 6-2, 6-2
No.2のマレーがチリッチに破れました!これは大きなupsetで、試合をみていると作戦勝ち、コーチのボブ・ブレットの勝ちだったと思います。
何しろディフェンステニスのカウンターパンチャーの域をまだ出ない、マレーの弱点をついたアグレッシヴなテニスによって、チリッチはゲームの主導権を握り第1セットを獲得。マレーは第2セットもチリッチのビッグサーヴで得意のリターンゲームを展開することができずに、最後までモメンタムをシフトすることができずに、 7-5, 6-2, 6-2で敗退となってしまいました。
チリッチは今までの試合にくらべて、ショットの選択がよかったと思います。いつものgo for itのリスクの多いウィナー狙いを控えめに、しかしサーヴィスゲームは大胆に彼のビッグサーヴを利用して、マレーを苦しめました。
いかにマレーがディフェンスゲームを展開したか、スタッツでもよく現れています。
チリッチはunforced errorsは41とマレーの29よりも12も多いのですが、ウィナーの数は35でマレーの13よりも22ポイントも多いのです。この数字からだけでも、エラーは多いですがアグレッシヴなテニスだったことがわかります。エラーが多くても、それがきわどいエラーであればマレーにプレッシャーを与えます。コンスタントにプレッシャーを与えていった作戦勝ちです。
「マレーがもっとアグレッシヴに前に進み、叩くテニスをしない限りは、カウンターパンチャーだけではGSのタイトルはとれない。」ESPNで弟のパトリック・マッケンローがマレーがまだGSを取れない理由をこのようにあげていました。
「リターンゲームがうまく自分の思っているようにいかなかったのが敗因の一つ」とマレー自身も認めていましたが、 今日のマレーは元気がなく、チリッチの2ndサーヴをアグレッシヴに攻めることもありませんでした。
元マレーのコーチだったギルバートは、昔マレーのストリングのテンションは60から62だったが、今は56から58くらいに落としている。これはサーヴのときのpopするのをもっと狙ったテンションなのだそうです。(Popとは瞬時の爆発力をもった打球とでもいいますか)
チリッチの問題はサーヴで、エビ型のように背中を大きくそっていますので、身長があるだけに回復に時間がかかり効率の悪いサーヴのように見えます。もしデルポトロのような自然体のサーヴになれば、もっとパワフルなサーヴができるのではと思うのですが。
QFのチリッチの対戦相手は同じ20歳のジャイアント仲間、デルポトロです。この試合は未来のテニス界を背負っていく二人だけに大変興味があります。
私の予想は、ショットの安定性と爆発的なフォアハンドでデルポの勝利です。
Del Potro def Ferrero: 6-3 6-3 6-3
今日の試合は、ESPNとテニスチャンネルで同じ試合を違った解説者で放送するという、今までに例をみない贅沢な生放送となりました。特にテニスチャンネルではジミー・コナーズを迎えてはりきってますので、彼のコメントを聞くためにデルポはテニスチャンネルで観ました。
Good tennis!とコナーズが叫んだように、質的にはマレーvsチリッチよりもはるかに上回る見応えのある試合でした。ともかくデルポが最高でした。
サーヴがすばらしい。ブレークポイントになっても、サーヴでエースをとっていくメンタルと技術は、まさにフェデラーやサンプラスのチャンピオンのクウォリティーです。今日はエースが22。ウィナーが44。途中で崩れそうになっても慌てず、サーヴでリカヴァリーしながら、ダイナマイトのフォアでウィナーをとっていきます。ただ相変わらずネットにこないので、ドロップショットをされると弱いですが、このネットプレーだけが今後の課題。
解説者ケイヒルはデルポはボールマシーンだ、と言ってましたが、どういうことかというと、スピードをどんどんあげていくマシーンなのだそうです。本当にそうです。急にバーンと打つときもありますが、ラリーを続けながら、どんどんパワフルになってくるので、相手はビビってきます。そして最後にバキューン!と叩かれて終わり。
コナーズはデルポはまだ20歳なのに、これだけの技術、メンタルを備えていて、これからもますます進化していく選手で恐ろしいとベタほめでした。特にコナーズの好きなショットは、デルポの両手バックハンド。コナーズに似たフラットの速球でプレースメントも抜群でした。
これからナダルvsモンフィスです。二人ともディフェンスプレーヤー。さてどのような試合の展開になりますか? ちょっと気になるのはナダルです。プラクティスをやっているところを中継していましたが、調子が悪いようで機嫌がよくない。ナダルらしくない態度がみられました。大丈夫でしょうか。
No.2のマレーがチリッチに破れました!これは大きなupsetで、試合をみていると作戦勝ち、コーチのボブ・ブレットの勝ちだったと思います。
何しろディフェンステニスのカウンターパンチャーの域をまだ出ない、マレーの弱点をついたアグレッシヴなテニスによって、チリッチはゲームの主導権を握り第1セットを獲得。マレーは第2セットもチリッチのビッグサーヴで得意のリターンゲームを展開することができずに、最後までモメンタムをシフトすることができずに、 7-5, 6-2, 6-2で敗退となってしまいました。
チリッチは今までの試合にくらべて、ショットの選択がよかったと思います。いつものgo for itのリスクの多いウィナー狙いを控えめに、しかしサーヴィスゲームは大胆に彼のビッグサーヴを利用して、マレーを苦しめました。
いかにマレーがディフェンスゲームを展開したか、スタッツでもよく現れています。
チリッチはunforced errorsは41とマレーの29よりも12も多いのですが、ウィナーの数は35でマレーの13よりも22ポイントも多いのです。この数字からだけでも、エラーは多いですがアグレッシヴなテニスだったことがわかります。エラーが多くても、それがきわどいエラーであればマレーにプレッシャーを与えます。コンスタントにプレッシャーを与えていった作戦勝ちです。
「マレーがもっとアグレッシヴに前に進み、叩くテニスをしない限りは、カウンターパンチャーだけではGSのタイトルはとれない。」ESPNで弟のパトリック・マッケンローがマレーがまだGSを取れない理由をこのようにあげていました。
「リターンゲームがうまく自分の思っているようにいかなかったのが敗因の一つ」とマレー自身も認めていましたが、 今日のマレーは元気がなく、チリッチの2ndサーヴをアグレッシヴに攻めることもありませんでした。
元マレーのコーチだったギルバートは、昔マレーのストリングのテンションは60から62だったが、今は56から58くらいに落としている。これはサーヴのときのpopするのをもっと狙ったテンションなのだそうです。(Popとは瞬時の爆発力をもった打球とでもいいますか)
チリッチの問題はサーヴで、エビ型のように背中を大きくそっていますので、身長があるだけに回復に時間がかかり効率の悪いサーヴのように見えます。もしデルポトロのような自然体のサーヴになれば、もっとパワフルなサーヴができるのではと思うのですが。
QFのチリッチの対戦相手は同じ20歳のジャイアント仲間、デルポトロです。この試合は未来のテニス界を背負っていく二人だけに大変興味があります。
私の予想は、ショットの安定性と爆発的なフォアハンドでデルポの勝利です。
Del Potro def Ferrero: 6-3 6-3 6-3
今日の試合は、ESPNとテニスチャンネルで同じ試合を違った解説者で放送するという、今までに例をみない贅沢な生放送となりました。特にテニスチャンネルではジミー・コナーズを迎えてはりきってますので、彼のコメントを聞くためにデルポはテニスチャンネルで観ました。
Good tennis!とコナーズが叫んだように、質的にはマレーvsチリッチよりもはるかに上回る見応えのある試合でした。ともかくデルポが最高でした。
サーヴがすばらしい。ブレークポイントになっても、サーヴでエースをとっていくメンタルと技術は、まさにフェデラーやサンプラスのチャンピオンのクウォリティーです。今日はエースが22。ウィナーが44。途中で崩れそうになっても慌てず、サーヴでリカヴァリーしながら、ダイナマイトのフォアでウィナーをとっていきます。ただ相変わらずネットにこないので、ドロップショットをされると弱いですが、このネットプレーだけが今後の課題。
解説者ケイヒルはデルポはボールマシーンだ、と言ってましたが、どういうことかというと、スピードをどんどんあげていくマシーンなのだそうです。本当にそうです。急にバーンと打つときもありますが、ラリーを続けながら、どんどんパワフルになってくるので、相手はビビってきます。そして最後にバキューン!と叩かれて終わり。
コナーズはデルポはまだ20歳なのに、これだけの技術、メンタルを備えていて、これからもますます進化していく選手で恐ろしいとベタほめでした。特にコナーズの好きなショットは、デルポの両手バックハンド。コナーズに似たフラットの速球でプレースメントも抜群でした。
これからナダルvsモンフィスです。二人ともディフェンスプレーヤー。さてどのような試合の展開になりますか? ちょっと気になるのはナダルです。プラクティスをやっているところを中継していましたが、調子が悪いようで機嫌がよくない。ナダルらしくない態度がみられました。大丈夫でしょうか。
投稿者 Tennisnakama 10:08 | コメント(5)| トラックバック(0)
優勝候補と言われ、前回の試合では隙なしに見えていただけに驚きの結果でした。mihokokさん同様WOWOWの再放送を見て、マレー攻略のチリッチ作戦を振り返りたいと思います。
チリッチはシーズンはじめに1勝上げたあとが続かずスランプかな?と思っていましたが、ここで一気に抜けてきましたね。身長も高くて、試合中はほとんど表情も変えないチリッチはつかみどころのない印象を持っていましたが、マレー戦のあとのインタビューの時は緊張の糸がほどけたのか、ちょっとリラックスしていて可愛いかったです。
あ、お昼にWOWOWから放送予定のメールが届きましたが、「オーディン」が「ウダン」に変わってました!tennisnakamaさんの運動のお陰ですね♪
昨年のUS OPENから応援しているデルポですが、最近は本当にたくましく見ていて負ける気がしません。
Tennisnakamaさんや解説の方などにほめられると私までとっても嬉しい気持ちになり、ますます応援にも力が入ります。
ぜひ優勝目指して、次も頑張って欲しいです!!!!