2009年11月23日
マリーがデルポトロに勝利
いよいよロンドンのファイナルズが始まりました。世界のベスト8のラウンドロビンです。グループはAとBに以下のように分かれてまず3試合を行います。今日はグループAの試合が行われました。
Group A
フェデラーRoger Federer
マリーAndy Murray
デルポトロJuan Martin del Potro
べルダスコFernando Verdasco
Group B
ナダルRafael Nadal
ジョコヴィッチNovak Djokovic
ダヴィデンコNikolay Davydenko
ソダーリングRobin Soderling
初戦はマリーとデルポトロの戦いです。資料として残しておくために、最近はTwitterで生実況をやっていますが、Twitterの実況をまとめてゲームごとに記載してみました。
マリー def デルポトロ:6-3, 3-6, 6-2
二人ともディフェンスのプレーヤーですので、オフェンステニスをやった方が勝ち、と予測しましたが、しかしオフェンスだけではマリーに勝てないことを実証したゲームでした。
第1セットは完全にデルポが緊張であがってしまった試合。しかし5-0から3ゲームを連続してとったデルポのメンタルはさすがUS Openのチャンピオンでした。
第2セットはデルポに自信が戻り、彼の武器であるフォアハンドで豪快なウィナーの連打。ダイナミックなテニスを堪能させてくれました。
第3セットはマリーが本領を発揮したセット。オフェンスとディフェンスにバランスがとれ、肝心なポイントを見逃さず取得。デルポは勝ちを意識しすぎて、チョーキングしてしまった残念なセットでした。
やはりマリーは巧い。ゲームの流れをうまくつかみながら、デルポを追いつめてプレッシャーを与え続けました。デルポはエラーを連発して自爆。ホームボーイのプレッシャーにもめげず、彼のメンタルの強さをみせたマリーの勝利でした。
以下のスタッツでもわかるように、やはりデルポのエラーが目立ちます。しかし25回ネットダッシュして13ポイントを獲得したデルポはアグレッシヴなテニスをみせてくれました。
1stサーヴの確率: マリー(55%)デルポ(66%)
ウィナー:マリー(30本)デルポ(26本)
アンフォースト・エラー:マリー(31本)デルポ(38本)
ネットでの獲得ポイント数:マリー9(12回ネットダッシュ)デルポ13(25回ネットダッシュ)
(後に二人のインタービューを追記する予定です)
【実況解説】
コイントスでデルポはレシーヴを選びました。ナダルのようにベースラインに向かって駈けるデルポは戦意に溢れていますが、マリーの紹介に沸き上がる会場。やっぱりかなりデルポが不利な雰囲気です。過去の対戦成績はマリーが4勝1敗。デルポは今年マドリッドにマリーに1勝したのみです。
第1セット:
第1ゲーム(0-0)マリーのサーヴ:
デルポは緊張してヴォレーのミス。しかし得意のフォアのクロスのウィナーを決め快調な出だし。すでにブレークポイントを迎えたマリーはエースでデュースに戻します。ようやくマリーはドロップショットやロブの撹乱作戦でサーヴィスゲームをホールドしました。
第2ゲーム(1-0)デルポのサーヴ:
デルポはダブルフォルト。かなり緊張しています。デルポを左右に振ってマリーはブレークチャンスです。長いラリーの末、マリーはフォアのダウンザラインのウィナーでブレークしました。デルポはフォアのクロスラリーばかり打っているのはなぜ?
第3ゲーム(2-0)マリーのサーヴ:
マリーのお母さんが緊張した面持ちで観戦。マリーは抜群のタイミングでドロップショットに成功。デルポはさかんにペースのあるショットを打ちますが、ヴァラエティーに富んだカウンターショットに苦戦を強いられています。おやベンチにもどったデルポは鼻血?トレーナーに処置をしてもらっています。緊張が激しい?
第4ゲーム(3-0)デルポのサーヴ:
マリーの見事なバックハンドのダウンザラインのウィナー。デルポは一歩も動けない。デルポのフットワークがのろい。鼻血が気になっているみたいです。鼻血ブーだとやっぱり恥ずかしいですものね。どうしてもゲームに集中できなくて1540でまたブレークポイント。デルポはあっさりとブレークされてしまいました。
第5ゲーム(4-0)マリーのサーヴ:
またマリーの完璧なドロップショットです。翻弄された感じのデルポはフォアも入りません。マリーはエースもとって一方的なゲーム展開。惨敗となってしまわないためにデルポはどうすればよいか? パニック状態なのでまずは落ち着くことが先決。
第6ゲーム(5-0)デルポのサーヴ:
せっかくのチャンスボールも固くなったデルポはロングしてしまいます。このままだとベーグルです。得意のバックハンドもネットしてしまったたデルポは15-40でセットポイント。最悪なシナリオとなりました。しかしやっとデュースに戻したデルポはメンタルでサーヴィスゲームをホールドすることができました。これだけ差をつけられてしまったデルポはどこまでカムバックすることができるか?
第7ゲーム(5-1)マリーのサーヴ:
やっとサーヴィスゲームをとったデルポに少し落ち着きが出て来ました。ここから一か八かで強気のショット。出ました!デルポのフォアクロスの爆ウィナー!デルポの執拗なクロスに苛ついたマリーはドロップショットのミスがでてブレークポイントです。デルポのウィナーが決まり始めてブレーク成功しました。デルポの最後まで諦めない意思の強さが現れたゲームでした。
第8ゲーム(5-2)デルポのサーヴ:
モメンタムがデルポにシフトするか? このブレークで自信を得たデルポはアグレッシヴに攻撃を開始します。マリーは冷静にバックハンドのダウンザラインにウィナーを決めました。ディフェンスのマリーはラリーを続けてデルポのミスを誘ってセットポイントです。しかしデルポはひるまずフォアのウィナーでサーヴィスゲームをとりました。またセットポイントをセーヴすることができたデルポのメンタルはさすがです。まだまだ諦めないでマリーに食い下がるデルポはマリーをブレークできるか?
第9ゲーム(5-3)マリーのサーヴ:
セットポイントを逃れたデルポは執拗にインサイドアウトのフォアを繰り返します。マリーのバックにばかり攻めますがマリーは問題なくクロスに返してきます。マリーのクロスの返球は有名なので、なぜここでデルポはネットダッシュしてヴォレーで決めない? またワイドにマリーをふっているのになぜオープンコートにウィナーを打たない?デルポはマリーに比べてショットの選択が劣っている印象。
第2セット
第1ゲーム(0-0)デルポのサーヴ:
デルポはフォアのインサイドアウトのウィナー。しかしそのウィナーショットをダウンザラインで逆にウィナーをとってしまったマリー。このウィナーの逆転は痛い!ウィナーを打っても打ち返される!デルポにとって大プレッシャー。エラーを避けるため、きわどいショットを避けながらも、デルポはアグレッシヴに攻撃。
第3ゲーム(0-2)デルポのサーヴ:
エラーが少なくなり、しかもマリーをブレークすることができたデルポの表情が変わってきました。勝てる自信が湧いてきたようです。マリーをブレークしたデルポはサーヴも切れがよくなり、モメンタムがデルポにシフト。デルポは最後にエースを決めてマリーにメッセージを送ります。
第4ゲーム(0-3)マリーのサーヴ:
しかしマリーはここでひるむことなく、デルポの隙を狙って逆ウィナーを放ちました。二人のテニスは最高レベルをみせ、スーパショットの応酬が続きます。マリーはネットダッシュを試みてヴォレーを失敗しましたが、デルポのリズムを崩す戦略に出ました。
第5ゲーム(1-3)デルポのサーヴ:
0-30。デルポに気のゆるみが?しかしデルッポはガッツのあるバックハンドをサイドライン上に決めました。ネットダッシュしたにもかかわらず簡単なヴォレーをミスしたデルポは致命的なエラーをおかしてしまいます。このメンタルの隙をマリーは攻めてブレーク成功しました。
第6ゲーム(2-3)マリーのサーヴ:
マリーのブレークバックでスコアはイーヴンに戻ります。ここでマリーが攻めの姿勢を続けられるかどうか? デルポはそれでも強気でウィナーを狙います。これでもか!と繰り返すデルポのフォアのインサイドアウトに、マリーは返せずブレークされてしまいました。
第7ゲーム(2-4)デルポのサーヴ:
ちょっと疲れがデルポに?フットワークが乱れてきました。しかしデルポは見事なアングルヴォレーに成功。こんな絶妙なヴォレーもできるのに、なぜもっとネットに来ない?デルポはバックハンドもウィナーが打てるようになり、サーヴの質も向上して難なくサーヴィスゲームをホールドしました。
第8ゲーム(2-5)マリーのサーヴ:
マリーは新しいラケットに替えました。マリーのスーパ・バックハンドのダウンザラインがウィナーに決まります。会場は感嘆のうなり声。二人ともアグレッシヴでしかも冷静なパーフォーマンスを続けます。久しぶりにみるハイレベルのテニスに、観客はデルポにも惜しみない拍手を送ります。イギリスってやはり紳士淑女の国。気持ちのよいフェアなスポーツ観戦です。
第9ゲーム(3-5)デルポのサーヴ:
デルポの完璧なバックハンドのダウンザラインのウィナーが決まりました。ライジングで打ってくるデルポは見違えてアグレッシヴです。フォアのダウンザラインも見事に決まります。最後はデルポはベースラインから3mも離れた場所からフォアのウィナーを決め、見事でした!ダイナミックな炸裂するフォアをみせてくれるデルポ。あのUS Openのデルポが蘇ってきました。
第2セットを6-3で勝利したデルポは終始主導権をとり、デルポは理想的なゲームを展開しました。デルポのアグレッシヴなテニスに押されてしまったマリー。第3セットの鍵は、デルポがいかにこのハイレベルのアグレッシヴテニスを維持していけるか?
第3セット
第1ゲーム(0-0)マリーのサーヴ:
デルポはマリーの2ndサーヴを狙って強気な攻撃を開始しました。デルポはマリーのドロップショットの読みも早くなり、フットワークがよくなってきました。ますますアグレッシヴになったデルポが注意するのは勝ち急ぎをしないこと。
第2ゲーム(1-0)デルポのサーヴ:
執拗なデルポのクロスの攻めに、パターンをくずしてダウンザラインラインを攻めたマリーは、甘いカウンターで逆にポイントを取られてしまいます。勝敗がどちらに転んでもおかしくないテンションの高いラリーが続きます。しかし最後はデルポは主導権を握りながら、マリーのディフェンスに勝てず、最後はエラーでブレークされてしまいました。
第3ゲーム(2-0)マリーのサーヴ:
マリーはエースと強力なサーヴィスゲームで40-0。最後はフォアのウィナー。ブレークしたことによってモメンタムがマリーにシフトしかけています? デルポがアグレッシヴに攻めるのはよいのですが、エラーが増えてきています。彼が必要なのは焦らずコントロールされたアグレッシヴなテニスを続けること。
第5ゲーム(3-1)マリーのサーヴ:
マリーはエースとサーヴィスウィナー(日本ではノータッチ・エース)でサーヴィスゲームの強さを見せつけました。二人ともサーヴがよく引き下がらないテニス。
第6ゲーム(4-1)デルポのサーヴ:
デルポのサーヴがリターンできないマリー。せっかくよいサーヴを打ちながら、デルポはネットにかけるエラーを3度も。どうも勝ち急ぎすぎるデルポです。3ポイントを失ってデュースに。最後はサーヴィスウィナーを2本とってサーヴの強さをみせ、デルポはゲームをホールドしましたが、勝ちたいという焦りでエラーが多すぎます。
第7ゲーム(4-2)マリーのサーヴ:
デルポが固い!またネットにかけました。しかしエラーを恐れずきわどいコーナーをデルポは狙います。しかしマリーはすべて返球。一瞬の心の隙も見せられないラリーが続きます。やっとデルポがネットで処理。しかし主導権を握りながらもデルポは、マリーのガードが固くてなかなかブレークできません。
第8ゲーム(5-2)デルポのサーヴ:
もうこのサーヴィスゲームはデルポは絶対に落とせません。デルポのバックハンドがネットに。サーヴがなかなか入らない。完全にチョーキングです。(体が緊張して硬直してしまう状態)またダブルフォルト。いよいよマッチポイントです。最後はマリーのフォアのクリーンなウィナーでマリーが勝利。
Group A
フェデラーRoger Federer
マリーAndy Murray
デルポトロJuan Martin del Potro
べルダスコFernando Verdasco
Group B
ナダルRafael Nadal
ジョコヴィッチNovak Djokovic
ダヴィデンコNikolay Davydenko
ソダーリングRobin Soderling
初戦はマリーとデルポトロの戦いです。資料として残しておくために、最近はTwitterで生実況をやっていますが、Twitterの実況をまとめてゲームごとに記載してみました。
マリー def デルポトロ:6-3, 3-6, 6-2
二人ともディフェンスのプレーヤーですので、オフェンステニスをやった方が勝ち、と予測しましたが、しかしオフェンスだけではマリーに勝てないことを実証したゲームでした。
第1セットは完全にデルポが緊張であがってしまった試合。しかし5-0から3ゲームを連続してとったデルポのメンタルはさすがUS Openのチャンピオンでした。
第2セットはデルポに自信が戻り、彼の武器であるフォアハンドで豪快なウィナーの連打。ダイナミックなテニスを堪能させてくれました。
第3セットはマリーが本領を発揮したセット。オフェンスとディフェンスにバランスがとれ、肝心なポイントを見逃さず取得。デルポは勝ちを意識しすぎて、チョーキングしてしまった残念なセットでした。
やはりマリーは巧い。ゲームの流れをうまくつかみながら、デルポを追いつめてプレッシャーを与え続けました。デルポはエラーを連発して自爆。ホームボーイのプレッシャーにもめげず、彼のメンタルの強さをみせたマリーの勝利でした。
以下のスタッツでもわかるように、やはりデルポのエラーが目立ちます。しかし25回ネットダッシュして13ポイントを獲得したデルポはアグレッシヴなテニスをみせてくれました。
1stサーヴの確率: マリー(55%)デルポ(66%)
ウィナー:マリー(30本)デルポ(26本)
アンフォースト・エラー:マリー(31本)デルポ(38本)
ネットでの獲得ポイント数:マリー9(12回ネットダッシュ)デルポ13(25回ネットダッシュ)
(後に二人のインタービューを追記する予定です)
【実況解説】
コイントスでデルポはレシーヴを選びました。ナダルのようにベースラインに向かって駈けるデルポは戦意に溢れていますが、マリーの紹介に沸き上がる会場。やっぱりかなりデルポが不利な雰囲気です。過去の対戦成績はマリーが4勝1敗。デルポは今年マドリッドにマリーに1勝したのみです。
第1セット:
第1ゲーム(0-0)マリーのサーヴ:
デルポは緊張してヴォレーのミス。しかし得意のフォアのクロスのウィナーを決め快調な出だし。すでにブレークポイントを迎えたマリーはエースでデュースに戻します。ようやくマリーはドロップショットやロブの撹乱作戦でサーヴィスゲームをホールドしました。
第2ゲーム(1-0)デルポのサーヴ:
デルポはダブルフォルト。かなり緊張しています。デルポを左右に振ってマリーはブレークチャンスです。長いラリーの末、マリーはフォアのダウンザラインのウィナーでブレークしました。デルポはフォアのクロスラリーばかり打っているのはなぜ?
第3ゲーム(2-0)マリーのサーヴ:
マリーのお母さんが緊張した面持ちで観戦。マリーは抜群のタイミングでドロップショットに成功。デルポはさかんにペースのあるショットを打ちますが、ヴァラエティーに富んだカウンターショットに苦戦を強いられています。おやベンチにもどったデルポは鼻血?トレーナーに処置をしてもらっています。緊張が激しい?
第4ゲーム(3-0)デルポのサーヴ:
マリーの見事なバックハンドのダウンザラインのウィナー。デルポは一歩も動けない。デルポのフットワークがのろい。鼻血が気になっているみたいです。鼻血ブーだとやっぱり恥ずかしいですものね。どうしてもゲームに集中できなくて1540でまたブレークポイント。デルポはあっさりとブレークされてしまいました。
第5ゲーム(4-0)マリーのサーヴ:
またマリーの完璧なドロップショットです。翻弄された感じのデルポはフォアも入りません。マリーはエースもとって一方的なゲーム展開。惨敗となってしまわないためにデルポはどうすればよいか? パニック状態なのでまずは落ち着くことが先決。
第6ゲーム(5-0)デルポのサーヴ:
せっかくのチャンスボールも固くなったデルポはロングしてしまいます。このままだとベーグルです。得意のバックハンドもネットしてしまったたデルポは15-40でセットポイント。最悪なシナリオとなりました。しかしやっとデュースに戻したデルポはメンタルでサーヴィスゲームをホールドすることができました。これだけ差をつけられてしまったデルポはどこまでカムバックすることができるか?
第7ゲーム(5-1)マリーのサーヴ:
やっとサーヴィスゲームをとったデルポに少し落ち着きが出て来ました。ここから一か八かで強気のショット。出ました!デルポのフォアクロスの爆ウィナー!デルポの執拗なクロスに苛ついたマリーはドロップショットのミスがでてブレークポイントです。デルポのウィナーが決まり始めてブレーク成功しました。デルポの最後まで諦めない意思の強さが現れたゲームでした。
第8ゲーム(5-2)デルポのサーヴ:
モメンタムがデルポにシフトするか? このブレークで自信を得たデルポはアグレッシヴに攻撃を開始します。マリーは冷静にバックハンドのダウンザラインにウィナーを決めました。ディフェンスのマリーはラリーを続けてデルポのミスを誘ってセットポイントです。しかしデルポはひるまずフォアのウィナーでサーヴィスゲームをとりました。またセットポイントをセーヴすることができたデルポのメンタルはさすがです。まだまだ諦めないでマリーに食い下がるデルポはマリーをブレークできるか?
第9ゲーム(5-3)マリーのサーヴ:
セットポイントを逃れたデルポは執拗にインサイドアウトのフォアを繰り返します。マリーのバックにばかり攻めますがマリーは問題なくクロスに返してきます。マリーのクロスの返球は有名なので、なぜここでデルポはネットダッシュしてヴォレーで決めない? またワイドにマリーをふっているのになぜオープンコートにウィナーを打たない?デルポはマリーに比べてショットの選択が劣っている印象。
第2セット
第1ゲーム(0-0)デルポのサーヴ:
デルポはフォアのインサイドアウトのウィナー。しかしそのウィナーショットをダウンザラインで逆にウィナーをとってしまったマリー。このウィナーの逆転は痛い!ウィナーを打っても打ち返される!デルポにとって大プレッシャー。エラーを避けるため、きわどいショットを避けながらも、デルポはアグレッシヴに攻撃。
第3ゲーム(0-2)デルポのサーヴ:
エラーが少なくなり、しかもマリーをブレークすることができたデルポの表情が変わってきました。勝てる自信が湧いてきたようです。マリーをブレークしたデルポはサーヴも切れがよくなり、モメンタムがデルポにシフト。デルポは最後にエースを決めてマリーにメッセージを送ります。
第4ゲーム(0-3)マリーのサーヴ:
しかしマリーはここでひるむことなく、デルポの隙を狙って逆ウィナーを放ちました。二人のテニスは最高レベルをみせ、スーパショットの応酬が続きます。マリーはネットダッシュを試みてヴォレーを失敗しましたが、デルポのリズムを崩す戦略に出ました。
第5ゲーム(1-3)デルポのサーヴ:
0-30。デルポに気のゆるみが?しかしデルッポはガッツのあるバックハンドをサイドライン上に決めました。ネットダッシュしたにもかかわらず簡単なヴォレーをミスしたデルポは致命的なエラーをおかしてしまいます。このメンタルの隙をマリーは攻めてブレーク成功しました。
第6ゲーム(2-3)マリーのサーヴ:
マリーのブレークバックでスコアはイーヴンに戻ります。ここでマリーが攻めの姿勢を続けられるかどうか? デルポはそれでも強気でウィナーを狙います。これでもか!と繰り返すデルポのフォアのインサイドアウトに、マリーは返せずブレークされてしまいました。
第7ゲーム(2-4)デルポのサーヴ:
ちょっと疲れがデルポに?フットワークが乱れてきました。しかしデルポは見事なアングルヴォレーに成功。こんな絶妙なヴォレーもできるのに、なぜもっとネットに来ない?デルポはバックハンドもウィナーが打てるようになり、サーヴの質も向上して難なくサーヴィスゲームをホールドしました。
第8ゲーム(2-5)マリーのサーヴ:
マリーは新しいラケットに替えました。マリーのスーパ・バックハンドのダウンザラインがウィナーに決まります。会場は感嘆のうなり声。二人ともアグレッシヴでしかも冷静なパーフォーマンスを続けます。久しぶりにみるハイレベルのテニスに、観客はデルポにも惜しみない拍手を送ります。イギリスってやはり紳士淑女の国。気持ちのよいフェアなスポーツ観戦です。
第9ゲーム(3-5)デルポのサーヴ:
デルポの完璧なバックハンドのダウンザラインのウィナーが決まりました。ライジングで打ってくるデルポは見違えてアグレッシヴです。フォアのダウンザラインも見事に決まります。最後はデルポはベースラインから3mも離れた場所からフォアのウィナーを決め、見事でした!ダイナミックな炸裂するフォアをみせてくれるデルポ。あのUS Openのデルポが蘇ってきました。
第2セットを6-3で勝利したデルポは終始主導権をとり、デルポは理想的なゲームを展開しました。デルポのアグレッシヴなテニスに押されてしまったマリー。第3セットの鍵は、デルポがいかにこのハイレベルのアグレッシヴテニスを維持していけるか?
第3セット
第1ゲーム(0-0)マリーのサーヴ:
デルポはマリーの2ndサーヴを狙って強気な攻撃を開始しました。デルポはマリーのドロップショットの読みも早くなり、フットワークがよくなってきました。ますますアグレッシヴになったデルポが注意するのは勝ち急ぎをしないこと。
第2ゲーム(1-0)デルポのサーヴ:
執拗なデルポのクロスの攻めに、パターンをくずしてダウンザラインラインを攻めたマリーは、甘いカウンターで逆にポイントを取られてしまいます。勝敗がどちらに転んでもおかしくないテンションの高いラリーが続きます。しかし最後はデルポは主導権を握りながら、マリーのディフェンスに勝てず、最後はエラーでブレークされてしまいました。
第3ゲーム(2-0)マリーのサーヴ:
マリーはエースと強力なサーヴィスゲームで40-0。最後はフォアのウィナー。ブレークしたことによってモメンタムがマリーにシフトしかけています? デルポがアグレッシヴに攻めるのはよいのですが、エラーが増えてきています。彼が必要なのは焦らずコントロールされたアグレッシヴなテニスを続けること。
第5ゲーム(3-1)マリーのサーヴ:
マリーはエースとサーヴィスウィナー(日本ではノータッチ・エース)でサーヴィスゲームの強さを見せつけました。二人ともサーヴがよく引き下がらないテニス。
第6ゲーム(4-1)デルポのサーヴ:
デルポのサーヴがリターンできないマリー。せっかくよいサーヴを打ちながら、デルポはネットにかけるエラーを3度も。どうも勝ち急ぎすぎるデルポです。3ポイントを失ってデュースに。最後はサーヴィスウィナーを2本とってサーヴの強さをみせ、デルポはゲームをホールドしましたが、勝ちたいという焦りでエラーが多すぎます。
第7ゲーム(4-2)マリーのサーヴ:
デルポが固い!またネットにかけました。しかしエラーを恐れずきわどいコーナーをデルポは狙います。しかしマリーはすべて返球。一瞬の心の隙も見せられないラリーが続きます。やっとデルポがネットで処理。しかし主導権を握りながらもデルポは、マリーのガードが固くてなかなかブレークできません。
第8ゲーム(5-2)デルポのサーヴ:
もうこのサーヴィスゲームはデルポは絶対に落とせません。デルポのバックハンドがネットに。サーヴがなかなか入らない。完全にチョーキングです。(体が緊張して硬直してしまう状態)またダブルフォルト。いよいよマッチポイントです。最後はマリーのフォアのクリーンなウィナーでマリーが勝利。
投稿者 Tennisnakama 05:02 | コメント(0)| トラックバック(0)
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