2008年06月24日
Day1: ウィンブルドン報告
ウィンブルドン天気予報:25日水曜は雨
惜しかった藤原里華
Bondarenko def. Fujiwara: 1-6, 6-4, 6-3
サーヴも鋭く、リターンもコーナーにアグレッシヴに決め、まるでダヴィ子(ダヴィデンコの女性版)のように、小柄な藤原がコート狭しと走りまくりました。全盛の杉山愛を彷彿させる快挙で、6-1と一方的に第1セットを取りましたが・・・せっかくBondarenkoのリズムをくずしておきながら、2セットにもっていけなかったのは、まず1st サーヴが入らなくなってしまったことが原因。あと気になったのは、ネットダッシュのタイミング。相手の絶好のフォアに打ってどうしてネットダッシュをするのか不思議? パッシングショットで当然抜かれてしまいました。後は攻めのパターンが同じで相手に読まれてしまうことも、後半勝てなかった原因。残念でした。
誰も書かなくなったナルバンディアン
Dancevic def. Nalbandian: 6-4, 6-2, 6-4
無惨の一言。ランキング95位の選手にこの負け方はどうしてもおかしい。クウィーンズクラブでジョコヴィッチとの準決勝に見せた、あの無力なナルバンディアンの亡霊でしょうか。きちんと打つ気があるのか、と聞きたいほどのランダムなショットでした。クウィーンズクラブのインタービューで、ジョコヴィッチがナルバンディアンの真似をリクエストされたとき、お腹をブーッと張ってニタッ!同胞からバカにされないよう、あの出っ腹だけはなんとかしてほしい。メディアは完全に彼を無視しました。
腰がブレーキ?ヒューイットの5セットの戦い
Hewitt vs Haase: 6-7, 6-3, 6-3, 6-7, 6-2
腰の手術をするかどうか迷っているヒューイットに、21才のオランダの星、ハーセ(64位)が容赦なくアタック。危ういところで初戦敗退を免れました。この調子では腰の手術を、といいたいところですが、グガ(クィルテン)の例もありますし、手術の結果で引退という可能性もでてきますので、判断がむずかしいところです。
いつものセリーナでした
S. Williams vs Kanepi: 7-5, 6-3
1回戦から3回戦くらいまでは、ウォーミングアップをしているような試合をしながら勝ってしまうのが、セリーナのグランドスラムです。出場大会も少なく本当にテニスをやっていきたいのか?と聞きたくなるほど、訳のわからないウィリアムズ姉妹ですが、アスリートとして恵まれているだけに残念です。それにしても、せっかく細った体も元の木阿弥。暑苦しいセリーナでした。
自信たっぷりイヴァノヴィッチ
Ivanovic vs De los Rios: 6-1, 6-2
「She is so nice.」とメディアからも評判の良いアナは、今度は愛くるしいヒラヒラの白のテニスウェアで現れました。でも彼女の愛くるしさとは打って変わって、豪快なストロークとアグレッシヴな試合展開で、初戦は問題なくクリアしました。自信あふれるパーフォーマンスは優勝候補ナンバーワンにふさわしく、可愛くニッコリ笑って皆殺し・・・
ジョコヴィッチは調整中
Djokovic def Berrer: 6-5, 2-6, 6-3, 6-0
ベラーが予想以上のテニスをみせ、ジョコヴィッチは手こずりました。最後は経験がものをいって難なく切り抜けましたが、今の段階ではジョコは未知数。昨年のUS Openの初戦とよく似た戦い方で、ただ今調整中。
惜しかった藤原里華
Bondarenko def. Fujiwara: 1-6, 6-4, 6-3
サーヴも鋭く、リターンもコーナーにアグレッシヴに決め、まるでダヴィ子(ダヴィデンコの女性版)のように、小柄な藤原がコート狭しと走りまくりました。全盛の杉山愛を彷彿させる快挙で、6-1と一方的に第1セットを取りましたが・・・せっかくBondarenkoのリズムをくずしておきながら、2セットにもっていけなかったのは、まず1st サーヴが入らなくなってしまったことが原因。あと気になったのは、ネットダッシュのタイミング。相手の絶好のフォアに打ってどうしてネットダッシュをするのか不思議? パッシングショットで当然抜かれてしまいました。後は攻めのパターンが同じで相手に読まれてしまうことも、後半勝てなかった原因。残念でした。
誰も書かなくなったナルバンディアン
Dancevic def. Nalbandian: 6-4, 6-2, 6-4
無惨の一言。ランキング95位の選手にこの負け方はどうしてもおかしい。クウィーンズクラブでジョコヴィッチとの準決勝に見せた、あの無力なナルバンディアンの亡霊でしょうか。きちんと打つ気があるのか、と聞きたいほどのランダムなショットでした。クウィーンズクラブのインタービューで、ジョコヴィッチがナルバンディアンの真似をリクエストされたとき、お腹をブーッと張ってニタッ!同胞からバカにされないよう、あの出っ腹だけはなんとかしてほしい。メディアは完全に彼を無視しました。
腰がブレーキ?ヒューイットの5セットの戦い
Hewitt vs Haase: 6-7, 6-3, 6-3, 6-7, 6-2
腰の手術をするかどうか迷っているヒューイットに、21才のオランダの星、ハーセ(64位)が容赦なくアタック。危ういところで初戦敗退を免れました。この調子では腰の手術を、といいたいところですが、グガ(クィルテン)の例もありますし、手術の結果で引退という可能性もでてきますので、判断がむずかしいところです。
いつものセリーナでした
S. Williams vs Kanepi: 7-5, 6-3
1回戦から3回戦くらいまでは、ウォーミングアップをしているような試合をしながら勝ってしまうのが、セリーナのグランドスラムです。出場大会も少なく本当にテニスをやっていきたいのか?と聞きたくなるほど、訳のわからないウィリアムズ姉妹ですが、アスリートとして恵まれているだけに残念です。それにしても、せっかく細った体も元の木阿弥。暑苦しいセリーナでした。
自信たっぷりイヴァノヴィッチ
Ivanovic vs De los Rios: 6-1, 6-2
「She is so nice.」とメディアからも評判の良いアナは、今度は愛くるしいヒラヒラの白のテニスウェアで現れました。でも彼女の愛くるしさとは打って変わって、豪快なストロークとアグレッシヴな試合展開で、初戦は問題なくクリアしました。自信あふれるパーフォーマンスは優勝候補ナンバーワンにふさわしく、可愛くニッコリ笑って皆殺し・・・
ジョコヴィッチは調整中
Djokovic def Berrer: 6-5, 2-6, 6-3, 6-0
ベラーが予想以上のテニスをみせ、ジョコヴィッチは手こずりました。最後は経験がものをいって難なく切り抜けましたが、今の段階ではジョコは未知数。昨年のUS Openの初戦とよく似た戦い方で、ただ今調整中。
一度は出てみたいウィンブルドン(2008年)ルーフガーデンパーティー
2008年06月24日
フェデラー、強し&楽しの1回戦
24日火曜日の天気予報は:ときどき晴れ
Federer def. Hrbaty: 6-3, 6-2, 6-2
今年は白いジャケットではなく、白地にオレンジのラインが入ったカーディガンを着て入場してきました。やっぱりとてもクラシック。テニスの貴公子にふさわしい品格が漂っています。
試合の最初から一方的なフェデラーのペースで、あっという間に第1セットが終了。2セット目からは、サーヴ&ヴォレーも取り入れネットダッシュを試みますが、昔のような華麗なショットまで至らず、ときどきネットしています。フォアハンドのミスもありますが、フォアハンドのショートクロスのパッシンショットは見事で、いくつかウィナーをとりました。
第3セットは、まるでショットの練習会のよう。FH(フォアハンド)とBH(バックハンド)を両サイドに打ち込み、きっちり決まっています。ストロークが安定しています。フットワークも問題なく、勝利まで後一歩の5-2のコートチェンジのときです。ハバティは、自分のチェアに戻らないで、フェデラーのとなりにちょこんと座りました。「エッ? ハバティは一体何を考えてるんだ!」会場の観客はは訳が分からず、戸惑っています。ハバティがフェデラーの耳元で何かごにょごにょ。フェデラーが苦笑しました。ハバティも楽しそう。会場もこの突然のハバティの行為にどっと笑いが。二人は肩を突っつき合って笑ってます。解説者のマッケンローは「こんなの今まで見たことないよ!」と笑いが止まりません。
後でフェデラーのインタービューで分かったことですが、フェデラーとハバティはダブルスもやる友達同士。ハバティはフェデラーの隣に来てこう言ったそうです。
「僕は来年ここにこれるかどうか分からない。君とこうやってプレイできるのをとても誇りに思ってるんだ。だから僕の最後となるかもしれないウィンブルドンを一緒に楽しもうよ! Let’s enjoy Wimbledon!」
フェデラーは本当に嬉しそうでした。
「感激したよ。こういうテニスができるのは、信頼のおける友達だから。二人はテニスのことだけを考えてフェアにプレーができた。すばらしい初戦だった。」
ボルグから「君は3番目の優勝候補」とランクを下げられ、メディアからは、「ナダル優勝疑いなし」の連呼の中で、今日のフェデラーは静かにみなぎる自信を潜めた笑顔で答えました。
「ここはまだまだ僕の領域だから簡単には手渡せないよ」そう言いたげなフェデラーは、またニッコリ。
エレガントなカーディガンが一段と似合うテニスのプリンス・ロジャーには、まだまだ残された仕事があるのです!
Federer def. Hrbaty: 6-3, 6-2, 6-2
今年は白いジャケットではなく、白地にオレンジのラインが入ったカーディガンを着て入場してきました。やっぱりとてもクラシック。テニスの貴公子にふさわしい品格が漂っています。
試合の最初から一方的なフェデラーのペースで、あっという間に第1セットが終了。2セット目からは、サーヴ&ヴォレーも取り入れネットダッシュを試みますが、昔のような華麗なショットまで至らず、ときどきネットしています。フォアハンドのミスもありますが、フォアハンドのショートクロスのパッシンショットは見事で、いくつかウィナーをとりました。
第3セットは、まるでショットの練習会のよう。FH(フォアハンド)とBH(バックハンド)を両サイドに打ち込み、きっちり決まっています。ストロークが安定しています。フットワークも問題なく、勝利まで後一歩の5-2のコートチェンジのときです。ハバティは、自分のチェアに戻らないで、フェデラーのとなりにちょこんと座りました。「エッ? ハバティは一体何を考えてるんだ!」会場の観客はは訳が分からず、戸惑っています。ハバティがフェデラーの耳元で何かごにょごにょ。フェデラーが苦笑しました。ハバティも楽しそう。会場もこの突然のハバティの行為にどっと笑いが。二人は肩を突っつき合って笑ってます。解説者のマッケンローは「こんなの今まで見たことないよ!」と笑いが止まりません。
後でフェデラーのインタービューで分かったことですが、フェデラーとハバティはダブルスもやる友達同士。ハバティはフェデラーの隣に来てこう言ったそうです。
「僕は来年ここにこれるかどうか分からない。君とこうやってプレイできるのをとても誇りに思ってるんだ。だから僕の最後となるかもしれないウィンブルドンを一緒に楽しもうよ! Let’s enjoy Wimbledon!」
フェデラーは本当に嬉しそうでした。
「感激したよ。こういうテニスができるのは、信頼のおける友達だから。二人はテニスのことだけを考えてフェアにプレーができた。すばらしい初戦だった。」
ボルグから「君は3番目の優勝候補」とランクを下げられ、メディアからは、「ナダル優勝疑いなし」の連呼の中で、今日のフェデラーは静かにみなぎる自信を潜めた笑顔で答えました。
「ここはまだまだ僕の領域だから簡単には手渡せないよ」そう言いたげなフェデラーは、またニッコリ。
エレガントなカーディガンが一段と似合うテニスのプリンス・ロジャーには、まだまだ残された仕事があるのです!
2008年06月24日
錦織、無念のリタイア
残念ながら、錦織選手はWimbledon1回戦敗退です。
ジケル def 錦織: 4-6, 7-5, Retired
心配されたことが現実に起こりました!錦織選手は、3セット目にリタイアしてしまいました!
腹痛を我慢しながら、ここまでよく戦ったと思います。
第1セットは、とても腹痛を想像させるサーヴではなく、圭くんはエースを3つとって、サーヴィスゲームは絶えずリードしていました。 リターンもよく、3ゲーム目ですでにジケルをブレークして、無理のない省エネのテニスでした。
しかしジケルもしぶとく、圭くんのバックハンドを集中的に攻めまくり、かなり無理な姿勢で圭くんが取らざるを得ないシチュエーションが続きました。(このときの幾度にもわたる無理なストレッチが腹筋痛を悪化させたのでは?)
第1セットを6-4で圭くんが勝ったあと、トレーナーを呼んだときは、正直いって少し驚きました。決して調子が抜群という感じではありませんでしたが、1st サーヴは74%と高い率で入っていましたし、1st サーヴの得点率も71%とよかったからです。いつものように淡々と打ってましたから、それほど腹痛はないのかもと楽観していましたが・・・
圭くんはトレーナーにお腹に痛み止めをスプレーしてもらって、パッドを2枚貼り、第2セットが始まりました。
しかし、メディカル・タイムアウトをとった後の第2セットは、フットワークが鈍く、心なしかネガティヴな感じがしました。それでもしっかりと攻めるときは攻めて、ポイントを決めていたので安心していたのですが・・・
3-4の圭くんのサーヴのあたりから、圭くんのフットワークが軽くなり、ネットダッシュでアングルヴォレーのスーパーショットを見せるなど、もう大丈夫と思わせるや否や、4-4で転倒(これは選手のほとんどが転んでいますので大したことはありませんでしたが)
お互いブレークされることなく、タイトな試合が続きましたが、5-6のコートチェンジの時です。チェアに座った圭くんはずーっと下を向いたまま顔を上げません。「大丈夫かな?」このときに不吉な予感が走りました。ボディラングエージが伝わってきます。第2セットに入ってから、さらにベースラインより2m以上も下がって打っていることも、圭くんらしくありません。「やっぱりどこかおかしい・・・」 最後は、圭くんのダブルフォルトとエラーで簡単にジケルに第2セットを譲ってしまいました。
今回は残念ながらリタイアとなってしまいましたが、腹痛を抱えながらの試合でこれだけの成績をおさめることが出来たのですから、圭くんの実力には今さらながら目を見張るものがあります。特に両サイドラインぎりぎりに攻めまくる、フォアハンドとバックハンドの攻撃的なショットは大変な武器です。
今一番大切なことは、完全健康体にもどすこと。腹筋の痛みは、筋肉が損傷している場合が考えられますので、下手をすると長引く可能性があります。ここは少し我慢して、ゆっくりを回復に精進してほしいですね。
ジケル def 錦織: 4-6, 7-5, Retired
心配されたことが現実に起こりました!錦織選手は、3セット目にリタイアしてしまいました!
腹痛を我慢しながら、ここまでよく戦ったと思います。
第1セットは、とても腹痛を想像させるサーヴではなく、圭くんはエースを3つとって、サーヴィスゲームは絶えずリードしていました。 リターンもよく、3ゲーム目ですでにジケルをブレークして、無理のない省エネのテニスでした。
しかしジケルもしぶとく、圭くんのバックハンドを集中的に攻めまくり、かなり無理な姿勢で圭くんが取らざるを得ないシチュエーションが続きました。(このときの幾度にもわたる無理なストレッチが腹筋痛を悪化させたのでは?)
第1セットを6-4で圭くんが勝ったあと、トレーナーを呼んだときは、正直いって少し驚きました。決して調子が抜群という感じではありませんでしたが、1st サーヴは74%と高い率で入っていましたし、1st サーヴの得点率も71%とよかったからです。いつものように淡々と打ってましたから、それほど腹痛はないのかもと楽観していましたが・・・
圭くんはトレーナーにお腹に痛み止めをスプレーしてもらって、パッドを2枚貼り、第2セットが始まりました。
しかし、メディカル・タイムアウトをとった後の第2セットは、フットワークが鈍く、心なしかネガティヴな感じがしました。それでもしっかりと攻めるときは攻めて、ポイントを決めていたので安心していたのですが・・・
3-4の圭くんのサーヴのあたりから、圭くんのフットワークが軽くなり、ネットダッシュでアングルヴォレーのスーパーショットを見せるなど、もう大丈夫と思わせるや否や、4-4で転倒(これは選手のほとんどが転んでいますので大したことはありませんでしたが)
お互いブレークされることなく、タイトな試合が続きましたが、5-6のコートチェンジの時です。チェアに座った圭くんはずーっと下を向いたまま顔を上げません。「大丈夫かな?」このときに不吉な予感が走りました。ボディラングエージが伝わってきます。第2セットに入ってから、さらにベースラインより2m以上も下がって打っていることも、圭くんらしくありません。「やっぱりどこかおかしい・・・」 最後は、圭くんのダブルフォルトとエラーで簡単にジケルに第2セットを譲ってしまいました。
今回は残念ながらリタイアとなってしまいましたが、腹痛を抱えながらの試合でこれだけの成績をおさめることが出来たのですから、圭くんの実力には今さらながら目を見張るものがあります。特に両サイドラインぎりぎりに攻めまくる、フォアハンドとバックハンドの攻撃的なショットは大変な武器です。
今一番大切なことは、完全健康体にもどすこと。腹筋の痛みは、筋肉が損傷している場合が考えられますので、下手をすると長引く可能性があります。ここは少し我慢して、ゆっくりを回復に精進してほしいですね。
お疲れさまでした。すばらしかったですよ、圭くん!
You did a great job!