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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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日本はテニス後進国?

ちょっときびしいタイトルですが、日本のテニスファンの皆さんは怒ってよいのではないでしょうか!

タイトルのテニス後進国というのは、世界のテニス情報が十分に与えられず、TV放送も最小限に限られている状況をさしたものです。

来週から始まるシンシナティのマスターズの放送は、日本では準決勝と決勝がGoara Sports で放送されるのみです。そこで世界のTV放送の状況を調べてみました。
http://www.cincytennis.com/3/en/tournament/tvschedule/Cincinnati_TV.pdf

ほとんど世界中で全マッチが放送されることが分かりました。

アメリカ、ヨーロッパ、東ヨーロッパ、南アメリカ諸国はもちろんのことですが、中国、アラブ諸国、そしてフィジ島まで全試合が放送されるのです! これでいかに日本がテニスを軽視しているかわかります。

日本は以下の数少ないテニス後進国(台湾、トルコ、タイ)の仲間入りです。不思議なのはインドや韓国のアジア諸国の名がありません。調べてみます。

日本のメディアは錦織選手次第という感じで、ファンを育てていこうという姿勢に欠けていると思います。彼が将来ランキングをあげ、もっと重要な試合に出場するようになれば、視聴者をあてこんで放送権を買うということでしょうか? もしそうであれば、真のテニスファンは生まれません。彼がいなくなればそれで終わりです。

日本にスターがいてもいなくても、テニスを愛好するテニスファンを育てるためには、世界のテニスを観る機会をつくることが不可欠です。せっかく錦織選手がテニスブームをおこす機会を設けてくれたのですから、この機会に最低限マスターズ全試合くらいは放送してほしいと思いませんか? 日本のメディア、特に放送局は長期のヴィジョンに立ってマーケットをクリエートしていくリーダーであってほしいと願います。フィジ島にできて、経済大国の日本にできないとは・・・不思議な話です。

投稿者 Tennisnakama  23:01 | コメント(30) | トラックバック(0)

Day 4: ロジャーズカップ報告

トロントのロジャーズカップのDay 4,木曜の試合結果を報告します。

ロディック敗退
フェデラーに続いて、シード5番のロディックが姿を消すことになりました。6-4, 4-6, 6-4でクロアチアのチリッチの勝利です。US Openのために、オリンピック欠場を決めた決意はよいのですが、なかなか結果が出せないのがロディック。試合をみていても、バックハンドのスライスはうまくなりましたが、相変わらずの試合運び。ゲームの組み立て方が自然でないのです。ネットに出る意欲は買いますが、タイミングが悪い、ポジションが悪い、ネットプレーに自信がない、それではぎこちなくなるのも当然です。もっと悲しいのは、誰もロディックのことを書かない!

フェデラーが危ない
故郷のバーゼル紙(Basler Zeitung)では、フェデラーはメンタルがメルトダウンしたのではないか、とかなり強烈な記事を載せています。もともとスイスの国民性はすべてのことに批判的なのですが、フェデラーに同情します。ダブルスもオリンピックのペア、ヴァヴリンカと組んだのはよいのですが、今日、パエス/ドローイに4-6, 4-6で負けてしまいました。せっかく雇ったコーチのイゲラスは役立たず!などコーチのせいにするファンもおりますが、ここはやっぱりフェデラー本人が事実をはっきりと認識し、負け癖がつかないよう、来週のシンシナティでは頑張ってもらわなければ。勝とうと思えば勝てる試合だったのに、3セット目のもうどうでもいいや、といった投げやり的な態度?(簡単にミスしてしまう)が気になります。心が疲れているみたいです。オリンピックがあたらしいモチベーションとなってくれることを祈っています。

ナダルはますます・・・
対戦相手、アンドレーヴに6-2, 7-6(1)で勝利。第1セットでは、ナダルは圧倒的な攻撃テニスを展開。ショートボールはすべてステップインして叩く。ボールが浮けば、ネットダッシュして叩く。ダイナミックでアグレッシヴなテニスで、今までのハードコートではベストなパーフォーマンスでした。しかし、2セット目に入るとなぜか昔の悪い癖がでて、前にでることを止めてしまいディフェンスのテニスに。アンドレーヴは逆に調子をあげて、得意のビッグサーヴとフォアでナダルに迫りましたが、それでもナダルのディフェンスの壁は厚く、タイブレークで1ポイントしか譲らず、チャンピオンの貫禄を示しました。

以下は今日の試合で勝った選手と結果です。
ナダル(アンドレーヴに勝利:62 76(1))
チリッチ(ロディックに勝利 :64 46 64)
ジョコヴィッチ(ソダーリングに勝利:64 64)
キーファー(ダヴィデンコに勝利:46 64 64)
ブレイク(ツルノフに勝利:46 61 64)
ガスケ(フェレールに勝利:63 63)
マリー(ヴァヴリンカに勝利:62 06 64)
*シモン(アカスーソに勝利:63 64)

準々決勝は以下の組み合わせで、金曜に行われます。
East wing:ナダル vs ガスケ、ジョコヴィッチ vs マリー
West wing:ブレイク vs キーファー、シモン vs チリッチ
フェデラーがWest wingから姿を消してしまったのが寂しいですね。)

私の予想は:ナダルvsジョコヴィッチの準決勝・・・ナダルvsブレークの決勝・・・そしてナダルがまた優勝へ

フェデラーに勝ったシモンには、ぜひ決勝まで行ってほしいです。せっかく世界1を破ったのですから、フェデラーのためにもタイトルにチャレンジしてほしいと思います。



投稿者 Tennisnakama  16:27 | コメント(2) | トラックバック(0)

錦織選手の思い出:インド便り

嬉しいことにインドに在住のtomorrowさんから幾度かメールをいただきました。(私のメールアドレスは、info@tennisnakama.comです)あまりに情報が濃いので、許可を得て、錦織選手に関する情報を抜粋してお届けします。

by tomorrow from India:
日本vsインドのデビスカップを観戦しました。日本チームの皆さんは、本当に親切な礼儀正しい方ばかり。写真、サインなどファンの私たちを気遣ってくださって、申し訳ないくらいでした。

錦織くん、息子がサインをもらっているときに「写真もいいですか?」って聞いたら、
「いいっすよ。」って。日本の高校生ですね!
松岡さんもすがすがしい感じでよかったです。在デリーの日本人にサイン、写真攻めで、近くにいた外国人に、「有名な人?」と聞かれたくらい。

錦織くんのは2試合とも見ました。
最初のは本当に緊張がこっちにまで伝わってくるくらいで、
ウィンブルドンのときに「芝は初めて。インドのはちゃんとしてなかった・・・」とのコメントがありましたが、そのとおりで、サーブの前にポンポンって何度か普通ボールをつくと思うのですが、その時点ですでにボールがまっすぐにあがってこなかったので、「なんだこれ!?」と思わせるような表情があり、こっちも心配になりました。これは本当に思ったことですが、「途中でやめちゃわないかなぁ・・・」って。

自分の息子はまだトーナメントにも出ていないときだったこともあり、
その思いが重なって、わが子のように両手を握り締めて、「がんばれ!」って思ってました。

結局負けちゃった後にラケットを投げていたので、
錦織くんでもそういうことをするんだって・・・(正直、息子には見せたくなかったです。)

錦織くん、最終日のブパシとの試合は、もうちょっと余裕があり、終わったあと、次の岩渕さんの試合の途中で日本チーム席にもどって来て、おにぎりをほおばっていたのも印象に強いです。次男が「どこで手に入れたんだろう、僕もほしい!」っていってましたから。

錦織くん「インドの暑さは大丈夫でしょう。フロリダも暑いから・・・」といいながらも、あの日は特に暑くて、会場内の選手や関係者の控え席用に大きなパラソルがあったんですが、その真ん中の鉄棒のところで頭を冷やしていた錦織君を発見!たまらなく暑かったんでしょうね。

デビスカップのときに、シャツを変えようと思って勢いよく脱いだんだけど、着替えがバッグに入ってなくて、そのまましばらくずっと上半身裸だったんです。テレビに映ってました?私は生でしか見ていないので、その後どう放送されたのか謎のまま。で、見かねた竹内監督がそっと白いタオルを肩からかけてあげる場面があって、感動しました。
さすが、日本人!って。

インドも暑いですが、裸でテニスをする人はまずいません。
たぶんフロリダでもスクールの中だけだとは思うんだけど、やっぱり人目は気になります。

それに、そのときにパンツもちょっと見えたらしく、次男が・・・「錦織君、パンツ見せちゃだめだって!」とか言っていて・・・笑えました。

次男は日本語があまりうまくないので、英語で
「Yuki君のこと、知ってる?同じアカデミーなの。行ってみたい?時間ありますか?」などなど質問したらしいです。
会見会場に急ぐ彼を捕まえて・・・そしたら、早く早くとせかすお世話係の人を止めて、
「Yukiくんは知ってる。興味あるけど、今は時間がないから、また今度来たときにいけたらいいな」って・・・
次男はこんな風にちゃんと受け答えしてくれたことに感動!
そんな話を聞いて、私も感動!

インタヴューでも結構手短な答えだけど、とてもまじめだし、人当たりがよい人らしいですね。同じ日本人として、とてもうれしく思います。

Tennisnakamaさんもきっとそうでしょうが、
なんだか、テニスをする人々はピュアな人が多い感じがします。特に頂点というか、トップの人たち。もちろん、荒い人たちもいますけど・・・ナダルなんかは、自分が勝っちゃってごめんなさいみたいなすごく謙虚な気持ちが手に取るようにわかるし、でもシンプルにテニスが好きで、だから「勝ちたい!」という気持ちももちろんあって・・・

錦織くんもきっとそんな感じのピュアな人なんでしょうね。


投稿者 Tennisnakama  01:24 | コメント(5) | トラックバック(0)