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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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ジョコの怪傑ゾロマスク

もうすぐハロウィーンですね。
ジョコヴィッチが怪傑ゾロのマスクで登場しました。camera(写真)
昨年パリのマスターズでマスクをして登場したジョコヴィッチは、ハロウィーンスピリットを発揮して話題を呼びましたが、サントロに 3-6, 2-6でボロ負けしてしまいました。そのケチのついたマスクで今年も再びパリに登場。縁起をかつぐ選手が多い中、ジョコらしくユーモアの精神で「ケチをケチらして」ツルスノフに勝ち星。結局ツルスノフは右肩の故障でリタイアしてしまいましたが、それにしてもジョコは安定したショットで確実に得点をあげ、No.3らしい強さをみせました。次回はソンガかステパネックの対戦となります。(Djokovic def Tursunov 62 43 ret)

シモンが逆転勝利 シモン def アンドレエヴ:6-3, 7-5
シモンが入場すると会場は一斉の拍手でまるでデ杯のようです。地元の選手ということもありますが、世界のトップ3のフェデラーナダル、ジョコヴィッチをやっつけてしまったのですから、スーパースター並みの人気です。

彼の試合を観ていると、「もう少し食べさせてあげたい」と母性本能がくすぐられます。彼のニックネームはプサン(Pussin)で小さいと言う意味だそうです。最近試合が多すぎるのが心配なシモンですが、アンドレエヴとの今日の試合も最初から疲れ気味。ショットも鈍くエラーが多かったです。彼のフットワークは大幅でバタバタという感じなので、なおさら疲れた感じがするのでしょうか。でもすごいのは、ヒッティングゾーンにきちんと入っていないのにも拘らず、振られてもリストできっちりとコートに球を入れてしまう技術でしょう。フェデラーのようにフットワークは美しくはありませんが、大切なポイントをサイドライン上に落としてとれる度胸と技は魅力的です。

2セット目は、0-4でもうこれまでかと思われた大ピンチでしたが、冷静さを失わず、例の粘りと頑張りで7-5で勝ち取ってしまいました。彼の試合はいつも観戦疲れをしてしまいますが、あのしぶとさは見事でした。
cameraシモンの昔のお茶目な写真です。

ラッキーなロジャー フェデラー def ソダーリング:6-4, 7-6(7)
第1セットはソダーリングが何となくフェデラーを"too much respect"してしまったようなテニスでした。彼らしい攻撃FHもみられず4-6で落としましたが、第2セットは気分を入れ替え緊張したハイレベルのセットとなりました。ブレークなしでタイブレークを迎え、初めてソダーリングが6-5のセットポイントです。しかし彼は何でもないチャンスボールを意気込んでバカ打ちをしてチャンスを逃してしまいました。もしこのソダーリングのミスがなければ、第3セットにもつれ込みひょっとしたらフェデラーが?という事態になったかもしれません。しかし運を自分の味方にするのも実力のうちです。フェデラーのファーストサーヴの得点率がなんと91%で、サーヴが健在なうちはフェデラーは安泰です。次は未来のライヴァルと期待されるシリッチです。

マリーはやっぱりマリー マリー d クエリー: 6-2, 6-4
第1セットのスコアをみるとクエリーがぼろ負けのように見えますが、決してそうではないのです。マリーが第1セットをあのマリー節でチンタラやるものですから、調子が狂ってしまうのでしょうね。普段は温厚なクエリーも苛立が隠せないようで、肝心なときに力みすぎてエラーが出て生煮えのセットに終わりました。しかし第2セットは、マリーがオフェンスを上手くまぜながら、攻めたり守ったりと変化のあるテニスを展開してくれました。クエリーがもう少しネットにくればもっと接戦になっていたかもしれません。マリーは攻撃を開始すると、抜群に上手いテニスをみせてくれます。ピンチ脱出のあの柔らかなタッチは、先天的なものでしょうね。
投稿者 Tennisnakama  19:30 | コメント(6) | トラックバック(0)

渓谷・・投身

(物騒なタイトルですみません。今回はテニスの話ではありません。)

コーネル大学から戻ってきました。大学については、簡単に「Moving Day」で紹介していますが、何度訪れても美しいキャンパスで、教授たちも親切だし、ますます気に入りました。私は日本の大学を出ていますが、学校が面白くなく、ほとんどクラブ活動(ジャズバンド)のほうに熱を上げていた不良学生でしたので、こういう大学ならさぞかしよく勉強した(?)だろうに、と息子が羨ましくなります。

アメリカの大学はParents Dayを設けて、新入生の親のために週末3日間にわたり盛り沢山の行事が催されます。教授との懇談会、各種の講義、大学のスポーツ観戦、コンサート、大学ツアー、などなどが朝から夜までぎっしり。講義も親のために用意されたもので、いろいろ選択できるようになっています。私たちは、「新大統領のイラク戦争の課題」と「嘘の時代(コンピューターが新しく作り出した現象)」を受講してきました。いいですね、学ぶってことは。久しぶりに頭を使う楽しさを味わいました。

parakeetさんが、コーネルについてコメントでていねいに説明してくださっています。)

しかし、楽しいことばかりではありませんでした。コーネルはアイヴィーリーグのなかでも、最も勉強させられる大学の一つとして有名で、ノイローゼになる学生が多いと聞いています。しかも冬は北海道のような厳しい気候も手伝って鬱になりやすく、自殺者が出ることでも知られる大学です。アメリカの大学生の自殺者は全国平均の7.7人(10万人に対して)ということですが、コーネルは4.3人と少ないにもかかわらず、キャンパスにある美しい渓谷に投身というドラマティックな自殺をする学生がいたために、自殺の多い大学というイメージがついてしまいました。

「あの橋から飛び降りないでよ」なんて息子に冗談まぎれに言っていた私たちでしたが、本当に自殺者が出てしまいました。それもParents Dayの数日前のことです。 33才のコーネル卒業生だそうです。わざわざ母校に戻って橋(写真の上の方にある橋です)から投身自殺です・・・想像しただけでも胸が痛みます。ご冥福を祈ります。

cornellgorge



自殺を防止するためかどうか分かりませんが、反対側の橋は新しい醜いアルミの橋に変わっていて、この上に登れないようなデザインでした。

bridge



「どう、勉強のほうは大変?」
寮に向かって歩きながら息子に聞いてみました。
「試験はむずかしいというより質問がtrickyだね。皆結構よく勉強しているよ。」
「まあ、勉強もいいけどジムにも通いなさいね。せっかく隣にジムがあるんだから。」
と言いながら彼の部屋に一歩足を踏み入れてびっくり!!! 

bethehouse

(息子の住む寮)


「何!この大きなTVは!?」
彼の寮はいってみれば4部屋付きのホテルみたいなもので、リヴィングルーム、バスルームを共有するようになっています。彼の寮には、370人の学生が住んでいますが、確か2ヶ月前はこんな巨大なTVは彼のリヴィングルームになかったはず!

「僕が買ったんだ。バーゲンセールでね。これで皆がゲームを楽しめるからね。」
「ななぬ?! ゲゲーム!?」(ワナワナ声が高ぶってきます。)
息子は夏休み働いて稼いだお金をつぎ込んでこの大型TVを買ったというのです。
「それじゃ勉強は一体どうなってるの!!」
「いや、普段はTVはつけないよ。週末だけだよ。」
「でもちゃんと小さなTVがあるから二台もいらないでしょう? なぜそんなもったいない買い物をするの?」
むかつきながら厳しい口調で息子を問いつめました。
「僕たちの部屋は、寮の中で一番人気があるんだ。いろんなゲームがこの大きなスクリーンで楽しめるからね。週末は他の部屋からもゲームをもってきて、いろんな学生が集まってくるんだよ。冬は寒くて外になかなか出れないからね。そこでTVの所有者である僕がリーダーとなってこの寮を支配してるって訳。」
「ウッむむむ~! 」(おぬし、入ったばかりだというのに、いつから政治家に)

まあ、ガリ勉ばかりして橋から身を投げられても困るし、とにかく小遣いは全く与えていないので、彼のお金で買っていることだし。今のところテストの結果も、まあまあですのでしばらく様子をみてみようということになりました。でもまさか、いくら半額セールとはいえ、8万円も自腹を切って寮に提供するとは! 

子供って親の手を離れて、どんどん成長していきますね。
ちょっと危なっかしげで・・・
ちょっと頼もしげで・・・
ちょっと手の届かなくなってしまった・・・
そんないろんな想いを抱いてキャンパスにお別れです。

(コーネル夏の遊び:渓谷ダイヴィング)





(コーネル冬の遊び:明日は大雪だそうです。キャンパスがスロープに変わります



投稿者 Tennisnakama  02:47 | コメント(9) | トラックバック(0)