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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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ナダルのニューファッション

ナダル vs カラヌシッチ 6-2, 6-3, 6-2

今日のナダルはブルーと白のコンビ。胸にピンクのラインが入ってかわいいです。chartreuse シャトルーズ。オリーヴ色といいましょうか。イエローグリーンのヘッドバンドとリストバンド、それにシューズもおそろいでおしゃれです。(前回は白と黒のシャツにブルーのライン。ヘッドバンドは同じ。)

1回戦の写真
2回戦の写真

私は実はこのシャトルーズの色が流行る前から凝っていて、服、バッグ、手袋、財布、スカーフ、靴と全部そろえてあります。一度森の中で写真を撮ったとき、息子は大笑いをしていました。まるでカメレオンのごとく私が森に消えてしまったのでした。(これ全く関係のない話ですみません)

さてナダルの進化がみられるのは、サーヴとフォアハンドです。フォアハンドは今まではほとんどバキーウィップだったのが、ウィナーを狙う時間があるときは、ワイパーへと変化をつけてきています。これでスピードとペースが増え、ほぼリターン不可能になりました。

サーヴですが、すべての面(パワー、スピン、プレースメント)で向上してきています。打った瞬間のリストの使い方も効果的でエースの数も増えてきました。サーヴがよくなった分ハードコートでのプレイがブレークされ難くなり、確実に勝てる試合ができるようになってきています。

ただ、まだまだベースラインにいる方が心地よいようで、浮いた球もネットダッシュしてヴォレーで決めていないのが気になります。トップ選手との試合では、ベースラインのラリーでは勝てません。ネットダッシュが今後の勝敗を決めるカギになると思います。

記者会見
Q:フォアハンドがずっとフラットになってきましたね。これは意識してフォーカスしてやってることですか?
ナダル「そんなこと知らないよ(爆笑)初めて聞いたよ。」
ラファはなかなかとぼけるのがうまいですね。こうやって質問をはぐらかすなんて、なかなか鋭い政治家の面もそなえています。ラファに座布団3枚!


投稿者 Tennisnakama  20:25 | コメント(3) | トラックバック(0)

やっぱりシモンは強かった

オーストラリアン・オープン 2回戦

シモン def グチオーネ 6-7(5), 6-4, 6-1, 6-2

シモンの対戦相手はオーストラリア版カーロヴィッチとでもいいましょうか。彼の名はグチオーネ。身長は2mのビッグサーヴァーです。しかも左ききときています。数少ないサーヴ&ヴォレーのプレーヤーの一人で、ランキングは132位ですが、今日の試合はベスト30くらいに入るほどすばらしいテニスをしていました。彼のランキングの低さに驚いたのですが、本人もいっているように、いつもこのようなプレイができるとは限らないということで、トップ10のシモンから第1セットを奪ったグチオーネは、彼の故郷メルボルンで最高の日となったようです。

第1セットは二人のサーヴがよくてお互いブレークできずに、55シモンのサーヴとなりました。シモンは昔のディフェンステニスで相手の出方を伺っているうちにグチオーネにウィナーをねらわれポイントをうしなうパターンです。そしてタイブレークとなり、57でグチオーネが勝利です。実力の5割しか出してないシモンの消極テニスが気になります。 明らかにグチオーネのネットダッシュに戸惑いがちで、リターンがうまく決まりません。

第2セットに入っても、グチオーネのサーヴが崩れずブレークチャンスがやってきません。しかし辛抱強く待って、5-4の10ゲーム目で2ndサーヴのリターンウィナーをとってやっとブレークをして第2セットをとりました。まだシモンはグチオーネのサーヴ&ヴォレーに手こずっています。

第3セット 
シモンはグチオーネのサーヴを破って20 すばらしいリターンです。慎重に、しかし攻めるチャンスを逃さず、ショットが安定しているので、安心してみていられます。ショットの組み立てでオープンスペースを徐々に作り上げていく作業は、チェスの楽しさがあります。一球一球に無駄なショットがありません。

第4セット
ますます調子が上がってきたシモンは第1ゲームからブレーク。バックハンドのダウンザラインで最後はウィナーを決めて快勝でした。

シモンのすばらしいフォアハンドのパッシングショットの勝利でした。どんなに振られてもそこからウィナーが打てるフォアハンドクロスはダイナミックでスリルに溢れるテニスでした。そしてシモンの強みはサーヴでエースがとれること。エースの数は14でグチオーネの12を上回りました。

「今日の試合はむずかしいことは予期していたよ。僕にとってはベースラインから打ってくる選手のほうがやりやすいから。会場全体が彼を応援しているからとてもフォーカスするのがむずかしかった。サーヴで0-30になると、もうこのゲームは取られてしまうかもしれない、それだけでなくセットも失うかもしれないと思ったりするからね。今日は勝てて本当に嬉しいよ。」
シモンに一言。
今日の自分のあのイヤーな気持ち(ネットダッシュされたとき)を忘れず、今度は自分もネットダッシュしてみればどうでしょう。いくらベースラインが好きとはいえ、一度もネットにこなかったシモンはこれからが勝負です。

投稿者 Tennisnakama  20:12 | コメント(0) | トラックバック(0)

天才少年トミックとは?

ムラー def トミック  3-6, 6-1, 6-4, 6-2

トミックはセンターコートで堂々とプレイしました。まだ16才です。2回戦でムラーに負けてしまいましたが、あの度胸は目を見張るものがあります。アガシのコーチ、カヒルが「昔のサンプラスのような天才的なテニスをする」と絶賛していました。圭君の後にこのような少年選手たちがワッサワッサと追っかけてきています。恐ろしいですね。

見かけは大きくてもまだ少年ですから、16才の年齢によくありがちな、窮地におちいるとじっくりとチャンスを待つことをしない欠点がありますが、対戦相手のムラーが褒めているように、終始平静さを失わずプレイしていたのは感心してしまいました。しかし負けてくると自信がなくなってくるので、長いラリーができなくなり、試合を早く終わらせようと勝ち急ぎミスが続きました。これは圭君の初戦でも観られました。

でもすごいと思ったのは、センターコートでも上がらないタフな神経です。オーストラリアの国民が観ているのですから、プレッシャーは想像もできないほど大きかったと思いますが、本人はあがった様子もなく第1セットを勝ち取ったのは見事でした。

武器はフォアハンド。少しでもムラーがショートボールを打つと、回り込んでフォアでウィナーを打つオフェンステニスです。

「試合中、多くの選手がボックス席を見上げるなかで、全く父親(コーチ)の方を向かないのが新鮮だね。」とパトリックマッケンローがコメントしていました。

確かにコーチの方を見て承認をいちいち伺っている選手を多く見かけます。もっとも記憶に残っているのがロディック。US Open でジミーコナーズがロディックのコーチをしていたときに、たまたま彼のとなりのボックスにすわることになったのですが、エラーをおかすごとにコートからコナーズに向かって叫んでいました。ヤンコヴィッチもお母さんの方をよく見てますね。前のGSでついにお母さんは「コーチングをした」として罰金を課されてました。

トミックのお父さんはコーチでもあるわけですが、ジョコヴィッチやシャラポヴァのお父さんのように、激っしてこぶしを振り上げ大声を出す過激な応援はやっていませんでした。昨年アンパイアに不満を理由に、息子を試合の途中で棄権させて猛非難されただけに、どんな熱血コーチなのかと興味津々でしたので意外でした。でもあの事件で懲りてぐっと我慢をしていたのかもしれません。

ムラーに負けてしまいましたが、16才のトミックの2回戦デビューは、テニス界に新しい刺激と興奮をもたらし、ますますテニスが面白くなってきました。


投稿者 Tennisnakama  02:00 | コメント(6) | トラックバック(0)