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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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女子テニス選手の水着特集

インディアンウェルズもいよいよ終盤戦を迎え、フェデラーとマレーが準決勝に進出を決めました。

今晩のナダルvsデルポトロとジョコヴィッチvsロディックの準決勝も、予断を許さない試合となりそうで、あまりの贅沢な盛り沢山の試合の数々に疲れが出ているテニスファンの皆様に、ここで楽しい、そしてちょっとセクシーな話題を提供したいと思います。

アメリカの人気のスポーツ雑誌、スポーツ・イラストレイティッドSports Illustrated は、日本では「スポイラ」「SI」「SI誌」などとも呼ばれてその存在も知られていますが、毎年水着特集号を発表して大人気を呼んでいます。その水着特集に今年からテニスプレーヤー3人が仲間入りをすることになりました。その3選手とは、ハンチュコヴァ、キリレンコ、ゴロヴァン。本職のモデルさんとは一味違った清楚なセクシーさが好評です。

テニスは特殊なスポーツとなりつつあり、アメリカでは完全にマイナーなスポーツとなってしまいました。テニスのファン層を広げるためにも、選手たちの存在をPRする必要があり、この SI誌の新しい試みは嬉しい限りです。

美の定義は時代とともに変化してきています。一昔前まではあのふくよかなマリリン・モンローが女神とあがめられ、彼女のような体に女性が憧れたものです(日本では好みが違うようですが)。今は? たぶん彼女の胸以外はNo thank you。現代の女性の美は贅肉のない、トーンアップされた肉体です。SI誌の読者はほとんどが男性ですので、新しい女性の美しさをアピールする上でも、このテニス選手の水着特集は歓迎したいと思います。

長い前置きはこのくらいにして、この3人のビデオとフォトをお楽しみください。
そしてロディックのフィアンセ、スーパーモデルのブルックリン・デッカーの超セクシーなビデオもお忘れなく。

Hantuchovaの水着

Kirilenkoの水着

Golovinの水着

ロディックのフィアンセブルックリンのダイナマイトな水着

投稿者 Tennisnakama  23:05 | コメント(4) | トラックバック(0)

ナダルを打倒するには?

(前の記事:「ナダルvsナルバンディアンを観る」の続きです)

ナダルに果たして勝つことができるのか?」 このテーマは14のGSタイトルを獲得するために、フェデラーが超えなくてはならない第1テーマです。

インディアンウェルズの対ナルバンディアン戦は、ナダルの打倒のヒントを与えてくれた意味で、とても興味ぶかい試合となりました。ナダルは進化しているとはいえ、まだまだ昔のプレースタイルをひきずっているところがあります。ナルバンディアンが第1・第2セットでみせたようなプレーをすれば、ひょっとしてナダルを破ることができるかもしれません。以下がナルバンディアンが見せた打倒ナダルのウィニングレシピです。
ナダルファンの皆さん、気分を害しないでください。これはナダルが勝ち続けていくためには、彼が調整していかなければならない点とお考えください。)

(1)ナダルに時間の余裕を与えないon-the-rise(ライジング)のショット
ナダルを最も苦しめたのは、ナルバンディアンの on-the-riseのショットです。ナダルに勝っているナルバンディアン、ダヴィデンコ、ブレイクなどの選手は、すべてベースライン近くでon-the-riseを得意とする選手です。ナダルの足でも追いつけないこの on-the-rise で左右のワイドにナダルを振れば、ナダルのカウンターショットが浮いてきます。そこでネットダッシュによってヴォレーで決めます。

(2)フォアハンドとバックハンドのダウンザライン
ナダルの基本はクロスです。ですからラリーの最中は、立ってるポジションがどうしてもクロスよりになり、逆サイドがより空いています。そこをナルバンディアンはうまく両サイドのダウンザラインを使ってポイントを稼ぎました。しかしこのダウンザラインはあくまでも on-the-rise で打ち込まなければナダルからカウンターされてしまいます。

(3)ワイドに切れるサーヴとアングルショット
いくらナダルが超人的な脚力をもってしても、ワイドに極端に切れるサーヴやショットは、手が届きません。届いたとしても球が浮いてきます。ナルバンディアンがさかんに使ったのが、バックハンドのアングルクロス。(ナダルはフォアハンドでよく使うショットです。)デュースコートのワイドなサーヴはナダルのバックハンドになり、角度をつければサーヴィスウィナーとなります。

(4)ショートボールを叩く
ナダルは、スピンがかかりすぎたショートボールをよく打つことがあります。このショートボールを逃さず、ベースラインから一歩中に入ってコーナーに叩きます。これもナダルに時間を与えないショットとして有効です。

(5)ディープショットを打つ
ナダルをベースラインの3mにとどめておくには、ディープショットが不可欠です。特にナダルの苦手なのが、体の正面に打ち込まれるディープなボディショットです。体格がでかいのでジャムってしまいます。

(6)ネットダッシュでラリーを短縮
いくらナダルがパッシングショットの達人であってもネットダッシュされるとプレッシャーになります。また不意をつくといった効果もあります。このネットダッシュでナルバンディアンは重要なポイントをいくつか獲得しました。ラリーを続ければナダルにリズムを与えてしまいますので、できるだけ早くゲームを終わらせることがキーファクターとなります。

とりあえずこの6点がナルバンディアンが与えてくれた打倒ナダルのヒントでした。もしフェデラーvsナダルの決勝戦となれば、フェデラーがどのような打倒ナダル作戦を繰り広げるか楽しみですね。

投稿者 Tennisnakama  07:39 | コメント(0) | トラックバック(0)

ナダルvsナルバンディアン戦を観る

インディアンウェルズでは2試合とも、ベストコンディションで進撃を続けるナルバンディアンは、私たちの持つような中サイズのテニスバッグを持った身軽な格好でコートに現れました。ダークブルーの上下のウェアで少しほっそりとして見えます。減量に成功したのでしょうか、以前よりフィットしているようです。 新しいコーチをつけてから(モヤのコーチ:ルイス・ロボ)調子がよいナルバンディアンは、手強い相手となりそうな嫌な予感がします。

ナダルはオレンジのジャケットに大きなバッグ二つ。ブルーと白のシャツに白パンツ。いつものように、まずはチューブ入りのエネルギー源をとり、二本のウォーターボトルを例の場所に置き準備完了です。

ナダルがコイントスに勝ってレシーヴを選びました。

ニューヨークは夜中の2時。前から気になっていた二つの質問の答えを見いだすために、今日はたとえ試合が夜明けまで続こうと頑張って観ようと決心しました。

まずはナダルのこの2年間の進化です。
2年前にナルバンディアンに完敗しているナダルは、どのような進化をとげているのか? ナダルの弱点は何か?

次に世界最強の実力がありながら、なぜナルバンディアンが今だにGSのタイトルがとれないのか?

第1セットが始まりました。

ナルバンディアンのサーヴです。二人とも最初は様子を伺うペースを落としたラリーを続けます。ナダルは対ナルバンディアン作戦として「ラリーを長くつづけたい」と言っていましたが、早く決められてしまわないように、ラリーにもっていくという意味だったと思いますが、果たしてこの作戦がナルバンディアンに通じるかどうか?

2ゲーム目はナダルのサーヴィスゲームです。ナルバンディアンはベースラインから下がらず、オン・ザ・ライズon-the-rise(球がバウンスしたすぐ後に打つ)でカウンターショットを打ってきます。ナルバンディアンのフォアのクロスがナダルの左コーナーを突いてウィナーが決まりました。ナルバンディアンはいつものようにクリーンな当たりのショットメイキングをしています。どうしてあのような美しい澄んだ打球音で打てるのか。一方ナダルは緊張しているのか、いつもの悪い癖が出て、スピンのかかりすぎたショートボールを打っています。彼の打球音は擦った雑音の混じった音がしています。

悪い予感がすでに2ゲーム目で的中。15-40でナダルが早くもブレークされてしまいました。

ナダルはベースラインからかなり下がって打っています。ウーム。いけません!これって完全に昔のディフェンスのモードです。ナルバンディアンのショットが深くなかなかベースラインに来ることがむずかしいのでしょうが、それにしてもナルバンディアンの思う壷といった試合展開になっています

ナダルは片手バックハンドのスライスと、フォアのルーピーボール(ループボールに近い山なりのボール)をふんだんに使っています。ナルバンディアンの見事なサイドライン近くのショットメイキングでコートの外に追いやられるナダルが、ポジションに戻るにはこの二つのショットが有効なのですが、あくまでもつなぎのディフェンスのテニスです。

それぞれサーヴィスゲームをキープして5ゲーム目に入りました(ナダルvsナルバンディアン:1-3) しかしナルバンディアンのミスも手伝って、ナダルはやっとブレークしなおしました。

二人とも豪快なサーヴで決めていくテニスではなく、リターンでブレークしていくテニスですので、いつひっくり返るか分からないスリルが二人の試合にはあります。しかしナルバンディアンはますます好調で、見事なバックハンドが左右のサイドラインに落ち、ウィナーを決めていくテニスは魅力的です。

まさに危惧された「ナルバンディアンのコントロール」の下で 走り回るのはナダルナルバンディアンナダルのパターンを知っているので、ナダルほど走っておりませんが、フットワークがよく、落ち着いたテニスをしています。彼はラケットの準備が早いので、オン・ザ・ライズの球があれほど正確に打てるのですね。

ナダルのブレークでスコアは元のイーヴンに戻りましたが、どうみてもナダルが劣勢です。8ゲーム目は、「やっちゃいかん」テニスの連続でナダルがブレークされてしまいました。このゲームの展開はナダルの弱点を露呈したゲームでした。以下は私のメモです。

ナダルvsナルバンディアンナダルのサーヴ)
0-0
ナルはナダルのショートボールにネットダッシュしてヴォレーで決める。
0-15
ナダルのポジションがまた3m奥に下がってしまった。完全にディフェンスの悪いパターン。
15-30
ナダルが思い切りの悪いショットが多く、ナルにチャンスを与える。ナルはフォアのダウンザラインのウィナー
15-40(ブレークポイント)
ナルがミス
30-40
ナダルのサーヴィスウィナー
40-40
ナダルのショートボールをナルがフォアで叩く
40-アド(ブレークポイント)
2ndサーヴをナルがバックハンドのクロスリターンでナダルのエラーをさそう。ナダルがブレークされる。

このように何となく煮え切らないナダルのパーフォーマンスで、第1セットは3-6でナルバンディアンが勝ち取りました。

第1セットが終わるとナダルはトレーナーを呼びました。右足の靴をナダルが脱いで、テーピングのやり直しをトレーナーにしてもらっています。足の裏にマメができているのかも知れません。あれでは走るのは痛いでしょうね。

第2セットに入ってから、ナダルは気持ちの切り替えができたのでしょうか。1ゲーム目からナルバンディアンを左右に走らせ、速攻でウィナーを連打。40-0でナルバンディアンにメッセージを送りました。このアグレッシヴなナダルの変化に戸惑ったのか、ナルバンディアンのテニスが安全圏を狙う守りのテニスへ。

この変化は面白いと思います。テニスはまさにメンタル。攻めるか、攻められるかの戦いの中で試合が変化していきます。

4ゲーム目は、ナダルは40-15と3ポイントのブレークポイントをとりながら、6回もデュースを繰り返し、果てはブレークできなかった残念なゲームとなりました。なぜ、ブレークできなかったのか? ナルが何度もネットダッシュしてアグレッシヴなテニスを展開し始めたからです。ナダルは攻撃的になったとはいえ、ネットダッシュはナルバンディアンの球がショートでない限り前に出てきません。ナダルはネットプレーに格段の進歩をみせているのですから、もっとネットダッシュしてナルバンディアンを揺さぶる必要があったと思います。

さて辛うじてサーヴィスゲームをキープしたナルバンディアンが、彼のテニスの本領を発揮したのは5ゲーム目、2-2でナダルのサーヴィスゲームです。ナダルは作戦通り、長いラリーによってリズムをつかみ、アグレッシヴなショットを打ち込んできます。しかしナルバンディアンは、ネットダッシュ、ロブ、などいろいろショットを混ぜながら、ナダルの攻撃を中和。特にブレークポイントでは、ネットのナダルにロブを何度が打ってブレークに成功。実にうまいテニスです。

この試合のハイライトは何と言ってもナダルが4回のマッチポイントを免れた第9ゲームです。

ナルバンディアンは勝利を目の前に少し固くなってきました。ダブルフォルトを合計8回もしています。ここでナダルがすごいのは、デュースでは守りに入ったナルバンディアンに、ネットダッシュ、サイドライン上のワイドのウィナーなどのアグレッシヴなショットで攻撃し始めました。しかしマッチポイントではミスをしません。そしてマッチポイント#4でサーヴィスウィナーを取りました。このガッツのよさと堅実さの見事なコンビネーションは、ナダルのメンタルの財産だと思います。そのフォーカスを切らさない強靭なメンタルによって、パニックに陥ることなく、危機を突破することができたのだと思います。

第3セットではナルバンディアンの弱点が露呈しました。彼のメンタルがいつも問題にされますが、これは彼のフィットネス次第ではないかという気がしてきました。ナダルと第3セットをこなすには、相当なコンディショニングが必要です。ナダルの強烈なトップスピンを対等に打つには、相当なエネルギーを使い果たし、たいていの選手はナダルにスタミナ負けをしてしまうのだそうです。ナルバンディアンも3セット目は完全にガス欠状態。フォーカスも途切れて無惨なベーグルになってしまいました。

結局フォーカスとフィットネスが上回ったナダルが、3-6, 7-6, 6-0でナルバンディアンを倒してQFに進むことになりました。

ナルバンディアンがGSのタイトルをとるためには、まずロディックのように身軽になり、相当なコンディショニングをすることが不可欠条件ではないかと思います。マレーが強くなったのはまさに彼の体力つくりの努力の賜物であって、ナルバンディアンも悲願のタイトル獲得のためにがんばってほしいものです。


投稿者 Tennisnakama  00:31 | コメント(2) | トラックバック(0)