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Tennisnakama in New York 世界にテニスの輪を広げたいと願っています。元レポーターのTennisnakamaが、ホットな情報やめずらしい話を、ニューヨークからどんどんお届けします。自由にリンクしてください。(記事はすべて〓tennisnakama.comとなっておりますので、無断掲載はご遠慮ください)

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錦織選手の肘の状態

rainDay 3 (5月26日火曜日)は雨が降っていましたが止んできたようですpartlycloudy

これからゴルフで一日中でかけますので(NYはこれから雨の予報、嫌な予感)、録画で観戦することにして、今日の男子のハイライトは以下の通りです。どうしても観たいのが、ジョコヴィッチ。マドリッドではナダルと互角に戦っていましたので、彼の活躍が期待されます。

今日の試合の予定は:
ジョコヴィッチ vs ラペンティ
ツォンガ vs ベネトー
モンフィス vs レイノルド
デルポトロ vs ロードラ

錦織選手の肘の状態

一昨日、錦織選手のマネージャーのオリヴァーから、圭君の肘についてメールが届きました。

以下がマネージャーからのメーッセージです。

「先週Keiと一緒に ニューヨークのDr. Altchek (http://www.hss.edu/physicians_altchek-david.asp)を訪ねました。彼は有名な野球やテニスの選手の肩や肘を治療することで名の知られた権威のあるドクターです。彼のもとで MRIなどの精密検査を受けた結果、 a small stress fractureが肘におきていることがわかり、3ヶ月間テニスをやってはいけないとのドクターストップがかかりました。ドクターのマニュアルにそって、筋肉の強化運動を3ヶ月間行う予定です。途中の経過のチェックのため、6週間後にまたドクターの検査をうける予定になっています。辛いニュースですが、幸いだったのはこの骨折が長期間の治療をしなくても回復する軽いものだったことです。また新しい情報が入ればお知らせします。

オリヴァー」

3ヶ月間ラケットを握れないということはウィンブルドンはもちろんのこと、US Openも調整する時間がなく、断念する可能性が大きくなりました。

本当にかわいそうです。今まで健康管理についていろいろ言ってきましたので今回は控えますが、やはり複雑な気持ちです。





投稿者 Tennisnakama  20:25 | コメント(5) | トラックバック(0)

フェデラーとナダルの記者会見

前号の『全仏オープンの初日』をまだ読まれていない方は、まずそちらから目を通してくださいね。

今日はナダルフェデラーの初戦の日。彼らの試合を観ましたが、二人とも始めはなかなか調子がでないようで苦労していたようでした。試合の分析は来週の後半あたりから書き始めますが、とりあえず今日は二人の記者会見の模様をお伝えします。 記者会見の全文を翻訳したものではありませんが、結構いろんなことをしゃべってくれてますので、下手な試合の記事よりは面白いと思います。

Nadalの記者会見から
http://www.rolandgarros.com/en_FR/news/interviews/2009-05-25/200905251243265052718.html

NADAL def Daniel: 75, 64, 63

Q:今日はどうしてピンクなの?

ナダル:知らないよ。先週は2週間白と黄色だったよ。同じウェアを着るよりもときどきは変えたほうがいいだろう。No?

Q:試合の最初の頃はもたついていたようだけど特別な理由でも?

ナダル: ローランギャロスはいつもむずかしい。最初は特にね。いつも始めのころは自分の調子があまり出ないんだ。今までの過去の4年間をみてもそうだった。でも大切なことはポジティヴなメンタルを持つことだ。3セットで勝てたということが大切なことなんだ。でも3セット目から大分よくなってきたから、調子を上げていっているということが大切なんだ。

Q:サントロは今年で20年のキャリアになりますが、彼についてどう思いますか?

ナダル:彼はカリスマがあって伝説的な選手だ。両手のフォアハンドや彼独特のテニスのスタイルなど、僕たちのモデルでもある。20年のキャリアはファンタスティックだ。僕たちもそれくらい長いキャリアをもちたいと皆願っている。

Q: 対戦者のダニエルについて?

ナダル:そうね。バックハンドの方がフォアハンドよりいいかな。今日は僕がちょっと甘すぎたみたい。

Q:昨年の全仏とくらべて今年のフィットネスの具合は?

ナダル: 一年前のことだから覚えていないよ。昨年は最初はよいプレーができてなかった。でもだんだんよくなってきたけど。今年はよいスタートとは言えないなあ。でもやっているうちに徐々に調整してうまくプレーできるようになればと願っていまる。

Q: 今どこの調子がもう一つだと?

ナダル: 今日は足がよくなかった。フォットワークがもう一つだった。うまくプレーできていると、フィーリングできちんと対応できるだけれど、今日はショートボールを返したり、ショットがあまり正確ではなかった。クリアでニートなショットメイキングを上達させる必要がある。

僕の場合はもっと長く打つ必要があるんだ。長くラリーをやらないでもクリアなショットができるようにならなければ。

(tennisnakama:ナダルを打倒するにはラリーを続けない。これに尽きます。今まで指摘してきましたが、オンザライズで打つか、ワイドに打ってネットダッシュではやくゲームの決着をつける。これしかない!)


Federerの記者会見から:
http://www.rolandgarros.com/en_FR/news/interviews/2009-05-25/200905251243271377152.html

FEDERER def Martin: 64, 63, 62

Q:今日の試合の感想は?

フェデラー: コートがちょっとスローだったので、慣れるまでちょっと時間がかかったけれど、今日はよくプレーできたと思っている。サーヴもよかったし、いろいろショットをミックスすることができたし、僕がやりたいテニスができたので喜んでいる。

Q: 今日は30度くらいあったと思いますが、暑さは問題ない?

フェデラー: オーストラリアは40度や45度になったりするからね。これくらいが丁度いい。でも球が高く跳ね返るみたい。マドリッドにちょっと似ている
かも。今日の対戦相手はベースラインからずいぶん下がっていたので、コートが大きくみえたよ。

Q: ドロップショットが武器になってましたね。

フェデラー: あれはうまくいったよ。いろいろショットをミックスさせたり、ネットダッシュしたり、ドロップショットを打ったり。もちろんドロップショットを打たせてもらえない選手もいるから、どの選手に打つかが大切。何年間かやっているうちにうまくなってきた。最初はドロップショットをやるのが好きじゃなかったんだ。始めの頃はドロップショットってパニックにおちいったときや、はやくゲームを終わらせてしまいたいときに使うものだと思っていた。でも今日のような選手(ベースラインから深く下がった)の場合は有効だね。

Q:ミルカさんが側で観戦してくれるのがとても重要なことだ聞きましたが、もし暑さのせいでミルカさんが観戦できなかったら?

フェデラー: 僕の選手のボックス席にミルカやコーチ、またはトレーナーの誰かがいてくれればいいんだ。試合中はあまりボックス席を見ないから、せいぜい5回くらいかな。ミルカがいてくれるのが一番嬉しいけれど。

(tennisnakama: ご馳走さま。永い春でしたけど、なんたって今は新婚ほやほやですもんね。)




投稿者 Tennisnakama  08:10 | コメント(3) | トラックバック(0)

全仏オープンの初日

明日はゴルフですので、毎日全仏オープンを観ることができませんが、これから2週間できるだけ面白い話をお伝えしていきたいと思います。さて今日はDay 1の1回戦の模様から。

グランドスラムはマルチスクリーンで
我が家はルーフガーデンにディッシュを取り付け、アメリカで最大の衛星中継のDirect TVと契約して以来、いろんなクールな放送がみることができるようになりました。まずは今回の全仏ですが、6チャンネル(Ch702からCh707まで)を使って5コートを同時中継してますので、一度に全部観る事もできるようになっています。一つのチャンネルですと、ときどき別なコートに放送が変わったりして不便を生じていましたが、このコート専属のチャンネルのおかげで、中断することなく好きな選手を観ることができ大満足。しかも5チャンネル全員に解説者がついているので、いろんな解説者を比較することもできます。Ch702ではテニスチャンネルを放送し選手のインターヴューなども含まれています。というわけで昨日からチャンネルサーフィングにいそがしく、TVの前にすわりっぱなし。(今夫と息子はスイスに里帰りをしてますので私は怠け放題なのです。)



しかしこのマルチ画面で欲張って複数の選手をみようとすると大変。画面の一コマが小さいのでテニスボールが見えない。マドリッドマスターズでは、やっぱりテレビ観戦のためにクレーがブルーの色に来年から変わるそうですよ。

(ブルークレーの写真は私のTwitterの写真サイトの http://twitpic.com/photos/tennisnakama で紹介しています。)

解説者の個性はいろいろ
ニューヨークでは毎朝午前の5時からライヴ放送が始まりますが、午前の部はテニスチャンネルで、午後はESPNと二つの放送局で完全放送をやってくれます。そしてテニスチャンネルはマッケンローが、 ESPNはギルバートやケイヒルの名コーチが解説をしてくれますので、なかなか面白く観戦できます。女子テニスはナヴラティロヴァがメインで解説者として活躍しています。このように解説者が豪華ですから、試合がつまらなくても彼らのおしゃべりを聞いているだけで結構楽しめます。ではちょっと彼らの雰囲気をご紹介します。

マッケンローがシモンについて解説

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マッケンローは前半のラウンドはその選手にまつわるエピソードや昔の選手の話などが多く、あまり力をいれて解説はしませんが、本題からそれた話が貴重で面白いので人気があります。

マッケンローはシモンの体を心配していました。「あの細い体で鋭いショットを決めるのは相当体に負担がかかっているはず。マレーのように筋肉をつけないと選手生命が短いかもしれない。」なんてとても気になる発言をしていました。

Simon def Odesnik: 3-6, 7-5, 6-2, 4-6, 6-3
シモンは2005年以来毎年全仏に出場していますが、2007年は2回戦まで、他はすべて1回戦で敗退していますので、いかにこのトーナメントに弱いかを物語っています。しかしクレーに弱いのかというとそうでもなく、昨年はカサブランカのクレーで優勝しています。パリに弱いのでしょうね。フランスの選手が全仏で勝てないのは、現地のプレッシャーがものすごく、シモンの応援も「ジールー!ジールー!チャチャチャ!(拍手)」で盛り上がっておりました。

さてオデズニックとの試合ですが、シモンはフルセットで相当苦戦しました。オデズニックはショットが安定していて、しかもディープなストロークでシモンをベースライン深くにとどめ、シモンはなかなか主導権をにぎることができません。しかもまだシモンのショットにミスが多く、ファン泣かせの長い試合となりました。

(シモンの記者会見から)
「今日の試合に勝てて本当に嬉しい。今までは全部(過去の全仏の試合)負けてるからね。今日はタフな試合だったよ。僕の対戦相手はショットが安定していてミスをしないから、僕が走りまわってポイントをとらなくちゃならなかった。」

「サーヴがよかったから助かったよ。後は思い切り走り、思いっきり打ち始めたことがターニングポイントになったと思う。」

「センターコートで多くの声援を受けて試合をするのは緊張するよね。でも今日のように長い試合になると、頭がぼーっとしてきて、やってよいこと、やってはいけないことなどが、フィーリングで判断するようになってくるんだ。そうなるとプレッシャーはなくなってよいプレーが出来るようになる。そういうときはポジティヴになっているから、応援も自分によい効果を与えてくれるね。」


ギルバートがマレーについて解説

Gilbert Comments on Murray - The funniest home videos are here

ギルバートが昔マレーのコーチをやっていたときは、不仲説が流れたりして二人の関係がしっくりといきませんでしたが、あの当時からギルバートはマレーが将来No.1になっても不思議ではないと、彼の才能をベタ褒めしておりました。特に彼の研究熱心なことはテニス界でも有名で、試合のビデオは1万本くらいもっていて、対戦相手を徹底的に研究するのだそうです。ですからテニスのIQは選手の中で最も高いというもっぱらの評判です。しかしギルバートはよくしゃべります。そのため人気も今ひとつ。マッケンローとケイヒルが解説者としては人気が高いですね。

Murray def Chela: 62, 62, 61
「今日の試合に満足しているよ。ミスも少なかったし。確か60くらいウィナーをとったと思う。ほとんど主導権を握ることができたし、こんなにうまくプレーできるなんて自分でも驚いてるくらいだよ。」マレーの言葉が今日の試合を端的に表現しています。ちょっと不思議なくらいに強いマレーでした。

ギルバートが解説で「マレーは大きく右に振られたら、90%はクロスに返し、しかもショートクロスのウィナーをとることが多い。」と言ってました。なるほど。そういえば第2セットの8ゲーム目(5-2)では、3回もこのフォアハンドショートクロスのウィナーを決めていました。これを逆手にとればマレーを苦しませることができる! 今日の記者会見でも、そのことを質問されてマレーは認めていましたので、今度マレーを観戦するときは、彼のフォアのショートクロスに注目しましょう。


投稿者 Tennisnakama  03:50 | コメント(7) | トラックバック(0)