2009年07月16日
ガスケが払ったキスの代償
今年3月にマイアミで尿サンプルからコケインが検出され、アンチ・ドーピング法違反で12ヶ月の試合出場禁止令の処分を受けていたリシャール・ガスケは、明日の今日7月16日から試合に出場することが許されることになりました。
でもまだ一年は経っていないけれど、どうしてこんなに早く出場禁止が解除に?
最悪の場合は2年間出場禁止の判決もありうるドーピングの公聴会は、ロンドンで6月29日・30日の両日に行われましたが、ガスケの言い分がとおり出場禁止処分は2ヶ月半に軽減されることになったのです。
処分軽減の理由は?
*ガスケは内気で用心深い性格で、正直な好青年である。(コケインを常用する青年にはみえない)
*コケインが尿サンプルAとBの二つから摘出されたことに大きなショックを受けたガスケは、無実を証明するため、別に独自で毛髪のテストを5月7日に行った結果、コケインは摘出されなかった。(毛髪の場合は長くコケインが長期間残るため)
*3月のソニーエリックソン・オープンに出場のためマイアミ入りしたガスケは、肩に痛みを覚え試合を棄権することを決断。その夜フランス人のDJのいるダンスクラブへ。そのクラブはコケイン常習者が多いので有名。 そこで知り合ったパメラと名乗る女性とキスしたことでコケインが体内に。(パメラがコケインを使用していることを前提)
*ダンスクラブで知り合ったパメラという女性とキスをしたことや、その女性がコケインを使用していたことなどは証明不可能であるが、検出された量がわずかであったことや、周辺の状況からその可能性はあると考えられる。
*ガスケの尿から発見されたコケインは、塩粒くらいの少量で、もしテストが数時間後に行われていたら、発見されなかったほどのわずかな量であったこと。
以上の事情を考慮にいれて、12ヶ月の処分は厳しすぎるとの弁護士の意義申し立てが受け入れられ、2ヶ月半と軽減されました。それにしても、もしガスケの話が本当であったとしたら、これはとてつもなく高いキスになってしまいましたね。本当に気の毒です。昔ティーンネージャーのガスケを側で見ましたが、モデルのようにカッコよかったのを覚えています。試合のプレッシャーや日頃のストレスを解消するため、テニスを離れてときにはクラブに行って発散させたいでしょう。イケメンでクールな選手がもてないはずはなく、誘惑も相当なものだと思います。
魅惑的な女性に迫られチュッとキスされたり・・・そんなときでも、”Sorry, I can’t.” なんて、野暮なことを言わなくちゃならないなんて。
これではパーティに出かけても、相手の身元調査から始めなくてはならずシラケてしまうでしょうね。このアンチ・ドーピングルールを決めたおじさんたちは、多分このような楽しい世界に縁のない人たちなんでしょうけど。
つまり私は前々から主張しているように、このアンチ・ドーピングのルールは厳しすぎて非現実的で、選手を不正から救うどころか、ノイローゼにさせてしまうルールのような気がしてならないのです。
5月にドーピングの記事を掲載していますので参照してください。
http://newyork.blog.tennis365.net/archives/article/180986.html#comment
ヒンギスのコケイン使用の処分は2年間の出場禁止という最も厳しいものでした。彼女は上訴しましたが、受け入れられませんでした。ヒンギスは今年の10月1日に禁止解除となりますが、永久的にクロとされてしまったヒンギスは、テニス殿堂入りのチャンスも逃がしてしまいました。彼女はもうカムバックのことは考えてない、と言ってましたがそれは無理もない話です。私は彼女が無実であると信じていますので、この事件はセレスの刺傷事件とともに、テニス史上最大の悲劇だと思っています。
ともかくもリシャール、試合に出場できるようになっておめでとう。あなたはまだ23歳。これからいくらでもやり直しができるのですから、あなたの華麗なテニスを観たがっている世界のファンのためにも、Allez Richard!
そうそう言い忘れてましたが、今度ガスケがコケインで捕まると、一生試合に出れなくなるんだそうです。もう見知らぬ女性とキスができなくなってしまいましたね。それにしてもリシャールはガールフレンドがいないのでしょうか?
でもまだ一年は経っていないけれど、どうしてこんなに早く出場禁止が解除に?
最悪の場合は2年間出場禁止の判決もありうるドーピングの公聴会は、ロンドンで6月29日・30日の両日に行われましたが、ガスケの言い分がとおり出場禁止処分は2ヶ月半に軽減されることになったのです。
処分軽減の理由は?
*ガスケは内気で用心深い性格で、正直な好青年である。(コケインを常用する青年にはみえない)
*コケインが尿サンプルAとBの二つから摘出されたことに大きなショックを受けたガスケは、無実を証明するため、別に独自で毛髪のテストを5月7日に行った結果、コケインは摘出されなかった。(毛髪の場合は長くコケインが長期間残るため)
*3月のソニーエリックソン・オープンに出場のためマイアミ入りしたガスケは、肩に痛みを覚え試合を棄権することを決断。その夜フランス人のDJのいるダンスクラブへ。そのクラブはコケイン常習者が多いので有名。 そこで知り合ったパメラと名乗る女性とキスしたことでコケインが体内に。(パメラがコケインを使用していることを前提)
*ダンスクラブで知り合ったパメラという女性とキスをしたことや、その女性がコケインを使用していたことなどは証明不可能であるが、検出された量がわずかであったことや、周辺の状況からその可能性はあると考えられる。
*ガスケの尿から発見されたコケインは、塩粒くらいの少量で、もしテストが数時間後に行われていたら、発見されなかったほどのわずかな量であったこと。
以上の事情を考慮にいれて、12ヶ月の処分は厳しすぎるとの弁護士の意義申し立てが受け入れられ、2ヶ月半と軽減されました。それにしても、もしガスケの話が本当であったとしたら、これはとてつもなく高いキスになってしまいましたね。本当に気の毒です。昔ティーンネージャーのガスケを側で見ましたが、モデルのようにカッコよかったのを覚えています。試合のプレッシャーや日頃のストレスを解消するため、テニスを離れてときにはクラブに行って発散させたいでしょう。イケメンでクールな選手がもてないはずはなく、誘惑も相当なものだと思います。
魅惑的な女性に迫られチュッとキスされたり・・・そんなときでも、”Sorry, I can’t.” なんて、野暮なことを言わなくちゃならないなんて。
これではパーティに出かけても、相手の身元調査から始めなくてはならずシラケてしまうでしょうね。このアンチ・ドーピングルールを決めたおじさんたちは、多分このような楽しい世界に縁のない人たちなんでしょうけど。
つまり私は前々から主張しているように、このアンチ・ドーピングのルールは厳しすぎて非現実的で、選手を不正から救うどころか、ノイローゼにさせてしまうルールのような気がしてならないのです。
5月にドーピングの記事を掲載していますので参照してください。
http://newyork.blog.tennis365.net/archives/article/180986.html#comment
ヒンギスのコケイン使用の処分は2年間の出場禁止という最も厳しいものでした。彼女は上訴しましたが、受け入れられませんでした。ヒンギスは今年の10月1日に禁止解除となりますが、永久的にクロとされてしまったヒンギスは、テニス殿堂入りのチャンスも逃がしてしまいました。彼女はもうカムバックのことは考えてない、と言ってましたがそれは無理もない話です。私は彼女が無実であると信じていますので、この事件はセレスの刺傷事件とともに、テニス史上最大の悲劇だと思っています。
ともかくもリシャール、試合に出場できるようになっておめでとう。あなたはまだ23歳。これからいくらでもやり直しができるのですから、あなたの華麗なテニスを観たがっている世界のファンのためにも、Allez Richard!
そうそう言い忘れてましたが、今度ガスケがコケインで捕まると、一生試合に出れなくなるんだそうです。もう見知らぬ女性とキスができなくなってしまいましたね。それにしてもリシャールはガールフレンドがいないのでしょうか?
投稿者 Tennisnakama 08:18 | コメント(5)| トラックバック(0)
とにもかくにも出場禁止期間が最小限に抑えられてよかったですね・・・
この間、きっと練習は怠らなかっただろうから、この間のうっぷんを試合で
晴らして欲しいです!!
復帰戦はどれになるのでしょうかね~
よかったです。このガスケの結果は。コカイン疑惑が浮上してから、RGでもWBでもまるでガスケという選手はいなかったかのように話題に出なくて(たまにニュースとしてはありましたが)、活躍していた事も、期待されている事も話に出ずに、大変悲しく思っていました。
キスもおちおちできないとは気の毒ですが、ガスケの意見が通ったのも、それまでの行動や人間性が認められたということで、「やっぱり日頃の行い!」という事になるのでしょうか・・・。ガスケ擁護の声も大きかったと思います。(ヒンギスは擁護の声が少なかったのか?う~ん)
ともかくも良かった。早くプレーしているところが観たいですね。大変な歓声で迎えられる事でしょう!
でも、デ杯って仕組みがよくわかりません。
なので、検査も大会前のみ、見つかった場合出場停止1ヶ月プラス罰金を生涯賞金の10%、なんかでいいんじゃないでしょうか?
で、もし大会前に飲み歩き、キスをして反応が出たり、大会前に風邪などで反応が出そうな薬を飲み続けてる場合は、そりゃ自己責任だろと思います。
ファンは有望な選手がドーピングの誤判定なんかのために追放にされるのは望んでいないと思います。
ドーピングの問題、ほんとうに難しいですね。
ほとんどの選手が、必死に練習を積み、真剣に試合に取り組んでいるなかで、どうしてこうまで厳しく取り締まらねばならないのか。ドーピングがどの程度の頻度で行われているのか知らないわたしには、正直、よくわかりません。
化学物質の開発が進み、万一容認してしまうと際限のない「科学」の競争になりかねない状況なのでしょうか??
これほど規制が厳しくなったのが、違反件数が多かったから、なら理解できるのですが、テニス界は、どうだったのでしょう?? 単純にオリンピック競技として、オリンピックのドーピング基準に右へならえ、だったとしたら、見直す必要を感じます。4年に一度の大会(もちろん、その間に予選や世界大会なども、それぞれの競技でもあるでしょうが)と、毎月のように行われる、いわば日常のなかにある大会が、同じ厳格さを課せば、選手の精神的負担が限界を超えそうです。